誰にでも思い出の場所というものがあると思いますが、さらにその思い出を共有している人がいたら、喜びもより大きなものになります。Twitterユーザーのモグさんは、学生時代にサボりの場所として利用していた喫茶店へ20年ぶりに訪れた時の出来事を紹介。「素敵なエピソード」と話題になっています。
モグさんは高校生の時、野球部に入っていたそうなのですが、練習がしんどくて嫌になり、2年生~3年生の間は近所の喫茶店でよくサボっていたのだとか。そして、いつもミックスジュースを頼んでいたというモグさん。いつの頃からか、モグさんが席に座ると店長さんは「ミックスジュース?」と聞いてくれるようになったとのこと。
そんなお店へ20年ぶりに訪れたモグさんは5月10日、自身のTwitterでその時の様子を投稿。
「80歳になった店長さんが『久しぶりだね、ミックスジュース(いつも飲んでた)飲みに来たの?』って声かけてくれて感動してる」とツイート。一緒に添付されていた写真を見てみると、テーブルの上には思い出のミックスジュースが置かれていました。
当時、制服姿のモグさんが朝から来店していたので、店長さんは学校をサボっているのは分かっていたはずなのですが、何も聞かずに気持ち良く接客してくれたそうです。多感な時期に気持ちが安らぐ場所を提供してくれるというのは本当にありがたいですよね。
あれから20年、「おそらく覚えてはいないだろうな……」と予想していたモグさん。ミックスジュースを飲んで静かに帰ろうとしていたそうなのですが、お店のドアを開けて中に入ると女性店長さんにすぐに声をかけられたため、「驚きとともに嬉しく思いました」と、その時の心境について教えてくれました。
当時も特にたくさん会話をしたわけではないため、この時も話が凄く盛り上がったというわけではなかったよう。しかし、それが逆にモグさんにとって「とても居心地よかった」とのこと。何も話さなくても通じ合えるものがあるというのは素敵な事ですね。
最後に、「Twitterで何気なくつぶやいたことが多くの人からいいねをいただいたり、共感いただいたりしたので、おばあちゃん(店長さん)に『おばあちゃんの心遣いがこんなにたくさんの人に感動を与えたよ』って伝えに行こうと思います」と話していたモグさん。お店に行ったら店長さんが優しい笑顔で、またミックスジュースを持って来てくれるんでしょうね。
https://twitter.com/mogutrade/status/1391558525873053701
<記事化協力>
モグさん(@mogutrade)
(佐藤圭亮)