「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」(以下、BotW)と言えば、2017年にニンテンドースイッチと同時に発売されたローンチソフト。発売当初から高い自由度や奥深い謎解きなど「冒険を実感出来る」世界観が話題になり、4年が経った現在でも有志によって新しい遊び方が発見されるなど根強い人気を誇る作品です。
そんなBotWにおいて、ダウンロードコンテンツとして配信されている「足跡モード」を使用して、「ゼルダの伝説」のタイトルロゴをゲーム内のマップ上に描くという偉業を達成したツイートが大きな話題になっています。
「足跡モード」は主人公リンクがゲーム内でたどった道のりを可視化したもの。足跡はマップに緑色の線で記録され、長旅を一目で振り返ることが出来る機能です。この機能を使って文字を描く、という事でも相当な苦労がうかがえますよね。
この偉業を達成したのは、同シリーズの大ファンであるポロニウムさん(@polonium496)。昔テレビで見たという「外を歩き回って地図アプリに絵を描く」という企画を思い出し、実際に外を歩き回らなくてもBotWで再現できるのでは?と考えたことが今回の足跡モードアート制作のきっかけだったそう。
「BotWのマップにロゴを重ねた画像を作り、それをもとにマップ上にスタンプやマップピンで目印をつけて製作しました。先に枠を作ってから等間隔で何度も往復し中を塗りつぶしました」
足跡モードアートの作り方をこのように解説してくれたポロニウムさん。理屈ではわかりますが……想像しただけでも相当な時間と集中力が必要なことがわかります。
もちろんただ地図上を歩くだけでなく、道中には強力なモンスターの出現や、高低差があり移動が困難な地形など、物理的にも大きな障害が。こうした部分にも大きく悩まされたとのこと。なお、ポロニウムさんは制作中の様子を日々ツイッターに投稿。ロゴ制作の過程を見る事が出来ます。
8月8日から制作に取り掛かり、日数にして41日、58時間もの時間をかけて、足跡モードアートは9月26日に遂に完成。第一作目の発売当初から変わらぬフォントで描かれた「ゼルダの伝説」ロゴが見事に再現されています。
「完成した時の達成感はすごく大きかったです。地道な作業ですが、普段はしない歩き方でハイラルを歩き回るのは楽しかったです」
長旅をこのように振り返るポロニウムさん。未だ誰も達成したことのない偉業であるため、達成時の感動もひとしおであったことでしょう。
長きにわたる制作の完結を報告したツイートにはなんと4万件を超える「いいね」がつき、多くの祝福の声が寄せられています。
こうした反響に対し、ポロニウムさんは「たくさんのいいねや完成を祝うコメントをいただいて、こんなにも話題になるとは思っていなかったのでとてもうれしいです。完成させることができたのは応援してくださった方々のおかげなのでとても感謝しています」とコメント。
今後については、今回のロゴ制作中に英語版のロゴも作ってほしいとの要望があったため、時間があればぜひチャレンジしてみたいとのこと。
今回BotWの新たな遊び方の可能性を示したポロニウムさん。足跡モードアートの今後の広がりに注目です。
https://twitter.com/polonium496/status/1441933099344875523
<記事化協力>
ポロニウムさん(@polonium496)
(山口弘剛)