「うっわすごいなこれ……!!」
動画を見た瞬間、テンションが上がってしまい、思わずこうつぶやいていました。ダンボールを使用し主にロボットなどのコスチューム制作を行っているDr.エムタンさん(@mtan78)が今回挑戦したのは、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に登場するエメット・ブラウン博士、通称「ドク」。
劇中にてタイムマシン「デロリアン」を開発するだけでなく、メインキャラクターの一人として大活躍したドク。その特徴的な顔立ちや髪型をダンボールで完全再現。
動画では小型の、これまたダンボール製の「デロリアン」の模型を手に持ちカメラに見せつけるような動きをしています。後半では小瓶を手に持ち、驚いた表情を見せますが、この大きく見開いた目の動きやあごを下げる口の動きは「ドク」そのもの!
Dr.エムタンさんに話をうかがうと、今回ドクを制作したきっかけは「ボサボサした髪の毛をダンボールで表現したかったから」なのだそう。制作の様子はDr.エムタンさんの過去のツイートで見られますが、たしかに髪の毛に対する情熱がハンパない……!何度も何度も細かく調整を繰り返していたようです。
特徴的な「目」の構造については、ピンポン玉を約半分に割ったものに竹串を刺し、下側に釣り用の重り(割りビシ)を取り付けることにより、顔の角度を変えることで眼球が動く仕組みになっています。黒目部分はくりぬいてのぞき穴にしているとのこと。
制作は8月21日より開始。途中、動画にも登場するデロリアンの制作もはさみ、被ったときのあごの位置決めやマスクの中の頭の位置決めといった「微調整」に非常に苦労しつつも、1か月強の期間を経て9月27日に完成。
完成報告のツイートには1万件以上の「いいね」がつき、「ダンボールなのに超似てる!」「すごい!ドクの驚き方そのものです」とその再現度に多くの方が驚いた様子。さらにドクの吹き替えを担当した故青野武氏と声がそっくりな有志によるアテレコ動画が作られるなど、作品は更なる広がりを見せています。
こうした大きな反響に対し、Dr.エムタンさんは「眼の構造やフィッティングで苦労した分、皆さんに喜んでいただけてとても励みになります」と喜びの気持ちをコメントしてくれました。
今回の「ドク」を含めたDr.エムタンさんの作品は、11月28日に青森県観光物産館アスパムにて開催予定のダンボール工作イベント「ダンボリアン4」に出展予定。Dr.エムタンさんの作品はもちろん、ダンボール工作が気になった方はぜひチェックしてみてください。
https://twitter.com/mtan78/status/1442463907428274188
<記事化協力>
Dr.エムタン→11/28ダ4さん(@mtan78)
(山口弘剛)