2年ぶりに開催された新橋芸者の晴れ舞台「東をどり」を収録したノーカット版の発売が決定。「第96回 映像の東をどり」のオンライン配信は11月15日から、Blu-ray版は12月中旬より販売されます。

 「東をどり」は普段は一見さんお断りの花柳界で、料亭でしか見ることのできない芸者衆の、粋で艶やかな踊りや芸を見ることができる貴重な機会。大正14年から続く伝統の舞台です。

 近年は1年に1度、毎年5月に開催されていましたが、コロナ禍により2020年は中止・2021年は延期を余儀なくされ、2021年10月27日・28日に約2年ぶりの開催を実現させました。また、新橋花柳界の歴史で初となる料亭を舞台にした映像と、ライブのフィナーレを組み合わせるという試みにも挑戦しています。

 オンライン配信およびBlu-ray化される映像では、演舞場にて実際に上映された、料亭を舞台に新橋花柳界に巡る四季を表現した芸者たちの踊りに加え、時間の関係で泣く泣くカットしたという未公開シーンも含めたノーカット版が収録。

 歌舞伎公演や宝塚歌劇団など数多くの作品で振り付けを手がけている、尾上菊之丞ならではの美意識によってつくりあげられた映像美をみることができます。

Blu-ray版

 また、芸者たちの背景に映るのは、横山大観が料亭に3か月通って描いた22枚の襖絵「富士と箱根連峰」や、山口蓬春と福田平八郎の紅白梅双幅、戦前からある部屋に活けられた数百本の菖蒲など。料亭金田中、新喜楽ならではの室礼も映像では今回が初披露となります。

新橋花柳界の歴史で初となる料亭を舞台にした映像

料亭金田中、新喜楽ならではの室礼も映像では今回が初披露

 もちろん演舞場大舞台に芸者衆が勢揃いし、いつに変わらぬ口上からフィナーレを踊った圧巻の映像も収録。映像・舞台のすべてを収録した完成版となっています。

演舞場大舞台でのフィナーレ

 約50分の映像が収録されたオンライン配信は11月15日18時からスタート予定。チケットは2500円(税込み)で30日間視聴可能となっています。

 これに加え、尾上菊之丞の解説による料亭を舞台に映像化に臨むメイキング映像も収録された約57分のBlu-ray版は、3900円(税込み・送料込み)で12月中旬より販売開始予定。映像だけを愉しむバージョンと字幕ありのバージョンの選択ができるほか、番組・室礼・新橋花柳界と東をどりの歴史などを収めた小冊子がセットになっています。

 どちらも詳細は東をどり公式ホームページにて確認できます。

情報提供:東をどり広報事務局