おたくま経済新聞

ネットでの話題を中心に、商品レビューや独自コラム、取材記事など幅広く配信中!

子どものお片付けに大活躍 エンジニアが制作した「歩くおもちゃ箱」

 育児あるあるとしてよく挙げられるのが「とにかく部屋が散らかる」こと。出したおもちゃを片付けずに次から次へと出してくるものだから、ちょっと目を離すと、あっという間に部屋がおもちゃだらけになってしまいます。

 そんな悩みもこれがあれば解決するかも?ツイッターユーザーのlaniusさん(@lanius)が開発したのは「歩くおもちゃ箱」。6本脚で細かく器用に歩き、子どもに片付けを促す姿はかわいらしさを感じます。

  •  制作者のlaniusさんはIT企業でエンジニアとして勤務している情報技術のスペシャリスト。今回の「歩くおもちゃ箱」に限らず、過去にも「歩くスマホ充電器」「歩く踏み台」など多脚のユニークなロボット作品を手掛けています。

    多脚のユニークなおもちゃ箱

     この脚はキットではなく市販のモーターと3D CADツールでデザイン&3Dプリントしたお手製のパーツを使っています。途中で壊れてしまったり、思うように歩けなかったり、適した形になるまで何度もやりなおして、現在の形にたどり着きました。

     laniusさんの作品はどれも「ロボットでありながら『心がある』と感じられるような人工物」がテーマになっています。まるで生き物のような動きに子どもたちも楽しそうに片付けをしており、生活に溶け込んでいる様子がうかがえます。

    子どもたちは楽しそうにお片付けをしています

     とはいえ、現在のような作品になるまでには様々な試行錯誤があったのだとか。はじめは簡単なデジタル生物やペットロボットを作って遊んでいたそうですが、毎回飽きてその内使わなくなってしまいました。

     これは人工物に愛着や「心がある」と感じないから飽きてしまうのではなく、継続的に使わないから心を感じるようにならないのではないかとlaniusさんは推察。そこで日常的に使うものにスポットを当て制作すると、便利かつ子どもたちにも大評判となったようです。

    赤ちゃんが遊んでも壊れません

     「普段使いできるようになるにはまだまだ改良が必要ですが、SNSで多くの人に見ていただいて温かい評価をいただけているのはありがたいです」

     「わたし自身が『こういうものが家にあったらいいのに』と考えて作ったものなので、『かわいい』『ほしい』などポジティブな感想に対しては『やっぱりそうだよね!』と嬉しく思います」

     作品に寄せられた反響に対し、このように感想を述べたlaniusさん。現在はすでに次の作品を開発中の模様。「心があると感じられる人工物」がより身近になる日はそう遠くないのかもしれません。

    https://twitter.com/lanius/status/1463457645252153347

    <記事化協力>
    laniusさん(@lanius)

    (山口弘剛)

    あわせて読みたい関連記事
  • ベビーカーに乗ってほしい娘にベビーカーのおもちゃを与えた結果……まさかの逆効果に
    インターネット, おもしろ

    ベビーカーに乗ってほしい娘にベビーカーのおもちゃを与えた結果……まさかの逆効果に…

  • 「マツモトキヨシに寄っていい?」母が発した何気ない一言に4歳息子が恐怖
    インターネット, おもしろ

    「マツモトキヨシに寄っていい?」母が発した何気ない一言に4歳息子が恐怖

  • 「二手に分かれよう!」 公園で出会った友だちとの“一緒に遊ぼう”に大人は困惑
    インターネット, おもしろ

    「二手に分かれよう!」 公園で出会った友だちとの“一緒に遊ぼう”に大人は困惑

  • 幼稚園イベントに行けなかった3歳娘のために……母が用意した「おうちぶどう狩り」にほっこり
    インターネット, おもしろ

    幼稚園イベントに行けなかった3歳娘のために……母が用意した「おうちぶどう狩り」に…

  • 危険なテレビ裏に突撃する我が子 近寄らせないために「化け物」を仕掛けた結果
    インターネット, おもしろ

    危険なテレビ裏に突撃する我が子 近寄らせないために「化け物」を仕掛けた結果

  • コストコのクマさん
    インターネット, おもしろ

    「クマさんが見てるよ」言っても聞かない我が子への“愛ある最終手段”

  • まさに育児あるある 探し物が見つかったのはまさかの「おもちゃの中」
    インターネット, おもしろ

    まさに育児あるある 探し物が見つかったのはまさかの「おもちゃの中」

  • 「ママ」と「パパ」を逆に覚えている?2歳児の言葉の使い分けが興味深い!
    インターネット, おもしろ

    「ママ」と「パパ」を逆に覚えている?2歳児の言葉の使い分けが興味深い!

  • 畑を見守る「ちっちゃいベテラン」 1歳児の後ろ姿が貫禄ありすぎ
    インターネット, おもしろ

    畑を見守る「ちっちゃいベテラン」 1歳児の後ろ姿が貫禄ありすぎ

  • 「1億点」獲得!硬筆教室で年長娘が叩き出した超高得点にほっこり
    インターネット, 感動・ほのぼの

    「1億点」獲得!硬筆教室で年長娘が叩き出した超高得点にほっこり

  • 山口 弘剛‌Writer

    記事一覧

    鹿児島出身・鹿児島在住。私生活では妻と共に2人の子どもを子育てしながら、地元のサッカークラブを熱烈応援中。仕事は元アパレル店長、元ゲームショップ店長を経験。現在はライター、イラストレーターとして活動。

    ▼こちらのライターの最新記事▼

  • 甘い囁きが筒抜けに……AI“彼女”アプリで個人データ漏洩 40万人分の会話・画像が外部公開状態に
    インターネット, 社会・物議

    甘い囁きが筒抜けに……AI“彼女”アプリで個人データ漏洩 40万人分の会話・画像…

  • サッカーブラジル代表、まさかの逆転負けでX更新ストップ 最後の投稿は「選手交代」
    インターネット, びっくり・驚き

    サッカーブラジル代表、まさかの逆転負けでX更新ストップ 最後の投稿は「選手交代」…

  • ローソン、店頭でリチウムイオン電池内蔵製品の回収を開始 守谷市・神戸市の4店舗で実証事業
    企業・サービス, 経済

    ローソン、リチウムイオン電池の回収を開始 守谷・神戸の4店舗で実施

  • プロライダーも顔負け?転びそうで転ばない、華麗なコーナリング技術を見せたワンコ
    インターネット, おもしろ

    プロライダーも顔負け?転びそうで転ばない、華麗なコーナリング技術を見せたワンコ

  • Skebがクリエイターへのチャージバック詐欺に警鐘 海外ユーザーからの前払い申し出に注意を
    インターネット, 社会・物議

    Skebがクリエイターへのチャージバック詐欺に警鐘 海外ユーザーからの前払い申し…

  • ベビーカーに乗ってほしい娘にベビーカーのおもちゃを与えた結果……まさかの逆効果に
    インターネット, おもしろ

    ベビーカーに乗ってほしい娘にベビーカーのおもちゃを与えた結果……まさかの逆効果に…

  • トピックス

    1. 藝大卒の声楽家が1時間1000円で自分を貸し出す理由 フリー芸術家ならではの戦略

      藝大卒の声楽家が1時間1000円で自分を貸し出す理由 フリー芸術家ならではの戦略

      プロの声楽家として活動する傍ら、1時間1000円から自分の時間を「レンタル」している男性。キャリア豊…
    2. ドムドムが“カニまるごと”の衝撃バーガーを再販 新作コチュジャン味を食べてみた

      ドムドムが“カニまるごと”の衝撃バーガーを再販 新作コチュジャン味を食べてみた

      ドムドムハンバーガーは10月14日に、カニを丸ごと挟んだ「丸ごと!!カニバーガー」を販売開始しました…
    3. 丸山製麺が「ラーメン大好き小泉さん」とコラボ!小麦麺使用の新感覚「らーめん缶」を実食

      丸山製麺が「ラーメン大好き小泉さん」とコラボ!小麦麺使用の新感覚「らーめん缶」を実食

      丸山製麺が10月6日から、人気ラーメン漫画「ラーメン大好き小泉さん」とコラボした「らーめん缶」を、東…

    編集部おすすめ

    1. 毛玉とるとる Pro(KC-NW825)

      ストッキングやタイツも可の毛玉取り器誕生 マクセルイズミ「毛玉とるとる Pro」を発売

      マクセルイズミ株式会社は、ストッキングやタイツなどの繊細な衣類にも対応する毛玉取り器の新モデル、「毛玉とるとる Pro(KC-NW825)」…
    2. キヤノンの名機が「ガシャポン」で復活 歴代カメラ5種を精密ミニチュア化

      キヤノンの名機が「ガシャポン」で復活 歴代カメラ5種を精密ミニチュア化

      キヤノンが、バンダイの「ガシャポン」とコラボレーション。歴代のカメラとレンズをミニチュア化した「Canon ミニチュアカメラコレクション」を…
    3. 時事通信、男性カメラマンを厳重注意 生配信中に「支持率下げてやる」発言

      時事通信、男性カメラマンを厳重注意 生配信中に「支持率下げてやる」発言

      時事通信社は10月9日、自民党本部での取材中に「支持率下げてやる」などと発言した本社映像センター写真部の男性カメラマンを厳重注意したと発表し…
    4. 「ちいかわの世界に行きたい」ファン、考えた末に鎧さん化 再現度がガチすぎた

      「ちいかわの世界に行きたい」ファン、考えた末に鎧さん化 再現度がガチすぎた

      言わずと知れた人気コンテンツ「ちいかわ」。かわいくもハードなあの作品世界に入っていきたいと願う人は多いはず。筆者もその1人です。しかし二頭身…
    5. ネカフェの個室に不気味なトランプが……Xユーザーの“恐怖体験”に17万いいね

      ネカフェの個室に不気味なトランプが……Xユーザーの“恐怖体験”に17万いいね

      キーボードに差し込まれたトランプのジョーカーと、その裏に書かれた「げぇむすたあと」の文字。Xユーザーの「たーけ」さんが、たまたま入ったネット…
    Xバナー facebookバナー ネット詐欺特集バナー

    提携メディア

    Yahoo!JAPAN ミクシィ エキサイトニュース ニフティニュース infoseekニュース ライブドア LINEニュース ニコニコニュース Googleニュース スマートニュース グノシー ニュースパス dメニューニュース Apple ポッドキャスト Amazon アレクサ Amazon Music spotify・ポッドキャスト