ツイッターに投稿された、おいしそうなお寿司の写真。一見すると、普通の握り寿司と軍艦に見えますが……よ~く見ると、ある違和感に気付くと思います。

 これは主にガンプラの盾を寿司ネタに見立てた模型作品、その名も「寿司ールド」。まぐろやエビといったネタのプリっとした質感までもが、塗装により本物そっくりに再現されています。

 ガンプラを見事に「調理」して見せたのは、猫マシンガンさん。「プラモデルも料理も、手間暇かけて、愛情をこめて作るのは同じ」を信条に、自らを「食品ガンプラー」と称して、過去にもガンプラを食べ物に見立てたユニークな作品を、多数制作しています。

 家でお寿司を食べている時に、シールドが余っていたのを思い出して、つい作りたくなってしまった、という今作。

 寿司ネタに使われているシールドは、まぐろがガンダム、エビがジムカスタム、カニがネモ、イカがユニコーンガンダムのものが使われており、イクラの軍艦にはエルメスのビット、Vガンダムのビームシールドを使用。猫マシンガンさん曰く、「イクラはエルメス2匹使っていますので、かなり希少です」と、ネタの仕入れにも余念がありません。

 また、写真をよく見ると醬油皿にはボール、箸にはビームサーベルが使われている、という遊び心も。寿司以外の部分にも、猫マシンガンさんのこだわりが詰まった作品に仕上がっています。

調理前の写真

猫マシンガンさんが調理するとこのように

 実は実家が料理店を営んでおり、昔はよく手伝いをしていたそうです。その影響もあり、もちろん今でも料理が大好きなのだそう。こうした原体験が、食品ガンプラ―として活動する根幹となっているようです。

 料理を作るのと同じように、丁寧に仕上げた本作については、「毎回新しい手法を行い何度もトライアンドエラーを繰り返して作っていますし、思い入れもあります。ですので作品に対してはとても満足しています。言い換えれば、『お腹いっぱい』です」と、自身も納得の行く出来栄えとなったようです。

<記事化協力>
猫マシンガン@ガンプラお惣菜部さん(@necome_titan)

(山口弘剛)