同人誌の文化は定着し、今や親子2世代にわたってコミケに参加するのは珍しくない時代。新規に同人誌作りを始めるシニア世代も存在します。
Twitterユーザー、カシシさんのお母さんも思い立って漫画同人誌を制作。なんといきなり200ページを超える本を500部印刷したといいます。
ことの起こりは12月の初め。カシシさんに「アンタの真似して友達と4コマ漫画を描いて本を作ったの!」という、お母さんからの電話がかかってきました。突然の事後報告にカシシさんは仰天。
一体どんな漫画を描いたのか、子としては気になるところ。お母さんから「書き溜めていたものをまとめた」という実際の本をもらってみると、200ページ超の分厚さでカバーまで付いていたとのこと。最初の同人誌としては大著といっていいでしょう。
中身の漫画はというと、カシシさんいわく「想像以上にほんわか癒し系」で感心してしまったとのこと。フルカラーの表紙は色鉛筆画で、キャラクターのセリフは手書きになっているなど、ほっこり温かい作品になっていました。
筆者も無断転載になるため、記事には掲載しない約束で数ページ見せてもらったのですが、全体のトーンとしては新聞漫画にあるような、日常にあるクスッとした瞬間を、温かみのある線で描いたもの。絵柄も安定していて、初めて描いたとは思えない出来です。
カシシさんも我が親ながら、こんな才能があったのかと驚いた様子。とはいえ、カシシさんのお母さんは多趣味でアクティブな方なんだそう。
「テニスやらヨガやらボランティアやら……常に色んなことにチャレンジしてたり、キャンピングカーで半年かけて日本一周旅行を3回以上行っていたり、海外に半年以上居を構えたり…… と常に動き続けてる人です」
ひょっとしたら、我が子が熱中する様子に興味を抱き、同人誌作りに取り組んだのかもしれません。それにしても200ページを超える本を事後報告でというところ、アクティブすぎるような気もしますね。
500部刷ったという同人誌ですが、頒布の方法について質問されたのでカシシさんは即売会イベントや書店委託についてレクチャーしたそうです。しかし「きちんと理解できたかどうかは怪しいので、今後自らイベントに参加することは無さそうです」とのこと。身内やお友達に配られるだけになりそうです。
お母さんが500部刷った同人誌を貰ったんだけど、想像以上にほんわか癒し系のマンガだったので素直に感心してしまった。表紙が色鉛筆塗りだったり写植が手書きだったり凄く温まる。まさか200頁超とは思わなかったけど笑
— カシシ (@the_m_r_p) December 25, 2022
<記事化協力>
カシシさん(@the_m_r_p)
(咲村珠樹)