「見て使っておいしい作品」をテーマに、食べ物モチーフの布製小物を制作している「のちか」さんが、制作中の新作アイテムをツイッターに投稿し、注目を集めています。

 今回はなんと「卵かけご飯」がモチーフのポーチ。大盛りご飯にぷりっとツヤのある黄身がのせられた様子は、見ているだけでお腹が空いてきそう。ジッパーに取り付けられた醬油の小袋も良い味を出しています。

 これまでにも「身近だけどこれ作品にしちゃうの?」という食べ物を、シュールな作品にしてきたのちかさん。今作もたまたま食べていたという卵かけご飯を見て、「作品にしたらどうかな?」と思い、制作に至りました。どんぶりの形状から、ポーチにすることを自然と閃いたようです。

のちかさんの作品

 今作には布素材だけではなく、白飯部分にボア素材、黄身の部分には木材を使用しています。特にボア素材に関しては、色々な種類のものを取り寄せ、最もごはんっぽく見えるものを選んだというこだわりぶり。

 そんな甲斐もあり、その見た目はどこからどう見てもTKG。リアルでありながらも、ぽてっとした丸みを帯びたフォルムがなんともかわいらしい作品に仕上がっています。

 これにはのちかさんも「イメージに近い仕上がりになり、皆さまにもこだわった部分を特にお褒めいただけて本当にうれしかったです」と、納得の出来栄えとなった模様。マチも広いので、機能性も申し分なし。さまざまな用途に使えそうですね。

 なお、本作はまだ試作段階で、これから内布のデザインや縫製の仕方など、さらにブラッシュアップして完成度を高めていく予定であるとのこと。5月20日、21日に東京ビッグサイトにて開催される「デザインフェスタ vol.57」にて、新商品としてお披露目することを目標にしているそうです。

<記事化協力>
No-tica のちかさん(@no_ticca

(山口弘剛)