「鳴かぬなら 鳴かせてみせよう ホトトギス」という歌もあるように、無理と言われていることほど、一度はチャレンジしてみたくなるもの。
そんな挑戦心を掻き立ててやまないカプセルトイを発見しました。その名も「絶対に開かないガシャポン」。これはやる気しかしない……!
と、意気込んでみましたが、まずは購入しないことには始まりません。自販機の台紙によると、どうやら今回のものは第2弾であるようで、ラインナップは難易度レベル1から3までの3パターン×2色ずつの全6種。価格は1回300円となっています。
レベル1と2は格子状のカプセル内に閉じ込められた人形を取り出す、いわゆる”知恵の輪”的なもので、レベル3だけは真ん中に切れ目が入った、純粋な球状。特に、レベル3には「シリーズ最高難度……!今度こそ絶対に開かない!?」の文字もあり、相当な難しさであることが予想できます。
「できらあ!」と心の中で叫びつつ、ハンドルを回すこと2回。レベル1とレベル3を引くことが出来ました。最高難度への挑戦権を得たところで、早速自宅に持ち帰りチャレンジしてみたいと思います。
■ まずはレベル1で肩慣らし
まずは肩慣らしにレベル1を解いてみます。知恵の輪なんてもう何十年とやった記憶はありませんが、「大人の力をなめるなよ」という思いでまずは適当に動かしてみます。
なんとか頭が通る箇所は見つかったものの、中のフィギュアがあぐらをかいているため、なかなか足が通ってくれません。どこか違うところから出せないかな?といろいろ試してみましたが、やはり頭が通っても体や足が通らず。どうしよう、いきなりのピンチです。
ここは原点に立ち返り、初めの箇所に再度頭を通します。もう少しで足が通りそうなのに通らない。まさに知恵の輪な構造に苦しんでいると……と、通りました!
スッ……と抜けた時は、やはり気持ちがいいものですね。所要時間は5分ほど。悪戦苦闘しながらも、なんとかフィギュアを取り出すことに成功しました。レベル1からこの調子では少々先が思いやられますね……。
■ 満を持してレベル3にチャレンジ
さて、気を取り直していよいよレベル3に挑戦します。レベル1とは打って変わり、シンプルな球状と鈍く輝くボディからあふれ出るラスボス感。その佇まいから攻略の難しさを物語っています。GANTZかな?
手に取ってみると、なにやら中でカチャカチャ音がします。なるほど、これを取り出すのがミッションなのでしょうか。ともあれ、早速開けてみましょう。
従来のカプセルのように、上下を逆方向に回していると……おっ?隙間が出来ました。今度はなんだかスムーズに開けられそうな予感!
……がしましたが、完全に気のせいでした。簡単に開きそうなのに、なかなか上下のパーツが外れてくれません。よく見ると継ぎ目には目盛りのような模様が刻まれています。金庫のように正しい手順で回すことで、開く仕組みなのでしょうか。
時折カチッとハマる音と感触を頼りに、前後に回し続けますが……開かない。これはマジで開かない、開く気がしない。正直お手上げ状態に陥りました。
しかし、それでも諦める訳にはいきません。継続して回し続け、時にはひっくり返してみたりすること15分……ようやくその時が。おぉー!外れたぁー!
その瞬間は意外とあっけないもの、スポッと上下のパーツに分かれました。中の形状についてはあえて伏せますが、内部でカチャカチャ音が鳴っていたのは、どうやらパズルの構造そのものだったようです。
つまり、特に景品などが入っているわけではないのですが、そこにはなにやら意味ありげなQRコードが書かれています。これにアクセスすると……おっと、これ以上はぜひ自身の目でお確かめください。
今回このレベル3を解けたのは正直まぐれでしたが、運も実力のうち、ということで絶対に開かないガシャポンにどうにか勝利を収めることができました。とはいえ、その名に恥じぬ難易度であることは間違いありません。
もちろんですが、正しい手順で回せばスムーズに解くことも可能です。もしもシリーズが続けば、またチャレンジしてみたいと思います。300円というコスパも抜群に良いので、パズルが好きな方はぜひ遊んでみてください。
<参考・引用>
ガシャポン公式HP「絶対に開かないガシャポン2~牢屋編~」
(山口弘剛)