東京都は、走行時に二酸化炭素などの排出ガスを出さないゼロエミッション・ビークル(以下、ZEV)を普及するためのプロジェクト「TOKYO ZEV ACTION」を展開しています。
その一環として、東京ビッグサイトで3月30日と31日の2日間、「E-Tokyo Festival2024」を開催。初日の様子を取材しました。
CO2を排出しない環境先進都市「ゼロエミッション東京」の実現に向け、都内で新車販売される乗用車を2030年までに100%非ガソリン化することを目指している東京都。
展開中の「TOKYO ZEV ACTION」プロジェクトでは、2023年の夏にプロジェクト第1弾として、丸の内・行幸通りにZEVやフォーミュラE車両の展示などをしたイベント「E-Tokyoキックオフ」を開催。秋にはプロジェクト第2弾として、フォーミュラE車両展示や10社14車種のZEVの試乗などができた「E-Tokyo Park」を実施しました。
現在、開催中の「E-Tokyo Festival2024」はプロジェクト第3弾となります。今回は次世代モビリティの試乗の他、31日にはDa-iCEなどが登場する音楽ライブも行われます。
「E-Tokyo Festival2024」の開幕を盛り上げるオープニングステージでは、脇阪寿一さんや高木虎之介さん、貴島明日香さんが登場。開催が直前に迫っているフォーミュラE 東京大会の見所やZEVの魅力、脱炭素社会などについてトークを行いました。
脇阪さんは、レースの中で培われた技術が一般の人たちが乗っている車の開発に役立っており、フォーミュラEも開催することによってこれからどんどん技術開発が行われ、それが近い将来自分たちのところに届くという見方をすると面白いのではないかと語っていました。
■ 未来の乗り物が沢山展示!
オープニングステージが終わり、次に向かった場所は「E-Tokyo Festival2024」のメインコンテンツ「ZEV CITY WALK」。これはショッピングやアウトドアなどの日々の暮らしや未来の中でZEVが活躍する姿を表現しているウォークスルー型の展示です。
絵本やアニメの世界に入ったような世界観となっており、仮想空間の中で各社メーカーのZEVがどのように活用され、暮らしを支えているのかを楽しく学べるかたちで表現されています。
例えば、文化と遊びの町 ミックスカルチャーゾーンに展示されていたトヨタ車体「りょくまる」は車両の部品に木から作られたリサイクルも可能な素材「タブウッド」が使用。原料には間伐材を使用し、森の循環を促しているとのこと。
さらに電動モペッドという新しいモビリティとして注目されているのがスズキ「e-PO」。EVバイクと電動アシスト自転車の良いところを合わせたような乗り物です。バイクのようなスロットル操作で、こがずに進めます。
豊かな自然のネイチャーアウトドアゾーンにはキャンプにオススメのZEVも。三菱自動車「アウトランダーPHEV」はコンセントが車内に2個あり、スマホを充電しながら炊飯器でご飯を炊くことも可能。7人乗りなので、大勢でキャンプに行くのに最適です。
そして、少し先の未来フューチャーゾーン。ここには燃料電池で走る本田技研工業「CR-V e:FCEV」や水素の力で走るカワサキモータース「Hydrogen ICE motorcycle」が展示。
さらにミドルシニアに向けて作られた新しい乗り物のスズキ「SUZUKI GO!」。デザインがシンプルで、自動で減速もしてくれる機能もあるといいます。
「ZEV CITY WALK」には、まだまだここでは紹介しきれないほど沢山の個性的な乗り物が展示されており、そのどれもが未来を感じさせてくれ、見ているだけでドキドキとワクワクが止まりませんでした。
この他、「E-Tokyo Festival2024」の別のエリアでは日産フォーミュラEの「GEN2」が展示されていたり、試乗体験ができたり、さらには物販コーナーもあります。もちろん、子どもたちが楽しめるエリアも充実しているので家族連れも十分楽しめるのではないでしょうか。
取材協力:E-Tokyo Festival2024実行委員会
(取材:佐藤圭亮)