マンション好きが高じて、沢山のマンション模型を作ってしまったのは、X(Twitter)ユーザーのくまこうさん。

 投稿された写真には、同じような外観をしたマンションから、異なる外観のマンションまでずらり。「ベッドタウンとして開発された都市かな?」と思ってしまうほどの光景です。

 普段から趣味で鉄道模型のストラクチャー(建築物)を作ったり、自作したマンション模型を販売したりしているくまこうさん。4月7日に「部屋にマンションのマンションが出来ました」と、Xにて紹介したのが今回注目を集めた写真です。

 投稿を見た人たちからも「もはやマンションというより団地」「マンションマシマシ」などのコメントが寄せられ、その光景に衝撃を受けているようです。

 それにしても、マンション好きだとしてもなぜここまで沢山のマンションを作ってしまったのか?くまこうさんにうかがいました。

■ 今までに作ったマンション模型は約100棟!

―― そもそも「マンションが好き」になったきっかけは何なのでしょうか?

 マンション好きは、実は模型からです。小さい頃から「いつか大きくて都会的なジオラマが作りたい」という夢がありました。

 しかしマンションやビルなどのストラクチャーは製品化されにくいため、自分でオリジナルを作ろうと決意。作成のため、いろんなマンションを見ていくうちに好きになったという感じです!

自作したマンション模型

―― 本物のマンションからではなく、模型から入ったんですね。では、そこまでひかれるマンションの魅力について教えてください。

 マンションの魅力は人間の営みかなと思います。建物自体がそうだと思いますが、明かりがあるだけでも「ホッ」とする感覚だと思います!

マンション模型の夜景カーテンの試作

―― これまでに作ったマンション模型は、何棟くらいあるのでしょうか?

 マンション模型は人に渡ったものも含めると、今のところ100棟くらいでしょうか。たまに作ったものを販売もしています。

■ 自分が欲しいと思えるマンション模型を作っていきたい

―― 写真には1つだけ違う種類のマンションがありますが、これは何かこだわりがあったのでしょうか?

 Nゲージストラクチャーの部類で大手メーカーから製品化されているのは、この茶色いマンションのみ。おそらくこの世で1番有名なロングセラーストラクチャーの1つだと思っています。そのため、リスペクトの意味も込めて並べさせていただきました。

―― 今後はどのようなマンション模型を作っていきたいですか?

 まずは自分が欲しいと思えるものを作りたいですね。建築模型はオーダーメイドだと数十万~数百万円します。

 しかし、自分と同じようにプラスチック製の鉄道模型ストラクチャーが好きで欲しいという方はいると思います。さらに夜景が綺麗なジオラマを作りたいと思う人も多いはずです。

 マンション模型は高品質でお手頃に、自分なりに日本のものづくりを噛み砕いて作った工芸品だと思っています。ハンドメイドで大変ですが、その気持ちにこたえられるものを今後も作っていきたいです。

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 くまこうさんの話を聞いていると、マンション愛がひしひしと伝わってきます。この気持ちがマンション模型にも伝わっているのではないでしょうか。今後も素敵なマンション模型を作り続けていってほしいですね。

<記事化協力>
くまこう(模型)さん(@kumakou_model

(佐藤圭亮)