おたくま経済新聞

ネットでの話題を中心に、商品レビューや独自コラム、取材記事など幅広く配信中!

整列した脱け殻眺めながらほっとひと息…8才息子のセミ愛が炸裂する家

update:

 カーテンに綺麗に並べられたセミの脱け殻たち。等間隔で一列になり、布地にガシッとしがみつく姿は、どことなく現代アートの趣も感じられます。

 Xユーザーの「トリッシュ」さん宅での一幕をとらえた画像が、14万件を超すいいねを集め話題です。

  • ■ 「まっすぐ並べると綺麗だと思った」8才息子のセミ愛が炸裂する家

     このほどトリッシュさんが「息子8才のセミ愛により、綺麗に整列されたその脱け殻を眺めながら、コーヒーをいただく朝」というコメントとともに投稿したのは、自宅のカーテンを写した1枚。

    カーテンにくっつくセミ

     真っ白いカーテンのひだにあわせ、セミの脱け殻が真っ直ぐ一列に並んでいます。たったそれだけなのに、妙に美しい光景。深いメッセージが込められた現代アートのようにも、映画「アルマゲドン」の出発シーンのような“仲間が勢揃い”した胸熱シーンにも見えます。

     この不思議な魅力に満ちた1枚には、14万件を超すいいねと、「美しい」「これは芸術的」「愛に満ちていらっしゃる」といった賞賛のコメントが相次いでいます。

     トリッシュさんの息子さんが「まっすぐ並べると綺麗だと思ったから」という理由で生み出された、このセミの整列。トリッシュさん含めたほかの家族も、この光景を見て「何これ!笑える それにしても、整列させると綺麗」と盛り上がったとのことです。

     トリッシュさんによれば、これは毎年のように行われる夏の風物詩のようなもので、かれこれ5年目なのだとか。

     2025年は例年に比べてセミの鳴き声があまり聞けず、これだけの脱け殻を集めるのは少し苦労したのでは……そう思いつつトリッシュさんに詳しくお話をうかがってみると「羽化した脱け殻も混ざってるかと」との返答が。

     ……え?羽化?

    ■ 家族全員で羽化を見守る……朝になると爆音目覚まし状態に?

     実はトリッシュさんの息子さんは、蝉の幼虫を持って帰ってきてはカーテンにくっつけ、その羽化を最後まで家族で見届けるのだそう。トリッシュさんは「今年過去最高で20匹以上のセミが、我が家で誕生しました」と話します。

     セミは公園や道端で捕ってくるものだと思っていた筆者としては、「家の中でセミを羽化させる」というのは目玉が飛び出るくらいの衝撃です。家の中が大変なことになりそう。

     トリッシュは「本人(息子さん)の肩にセミ、頭にセミ、腹にもセミ。私の背中にセミ、壁、カーテン、天井にもセミをつけてくれます。毎年たくさんのセミが我が家にいますよ」と話しており、自宅には予想に違わないセミパラダイスの様相を呈しているみたいです。

     しかしながらセミは部屋の中ではあまり飛び回らず、じわじわと歩き回りながら移動をしているのだとか。飛ばないのであれば、少し安心ですね。

     ただ、朝日が昇り始めるとカーテンにくっついたまま鳴き始めるとのことで「爆音目覚まし時計状態でした」と話しています。実際にトリッシュさんはその動画もXに投稿しています。

    セミの大合唱

     再生ボタンを押してみれば、聞こえてくるのは部屋の中でのセミの大合唱!「家の中? え? これ、家の中なの?」と驚きと困惑と笑いが止まらなくなります。

     とにかくセミを愛してやまない息子さん。種類の違いや鳴き声、飛び方の観察をしたり、スケッチをしたりしているそう。脱け殻を帽子にたくさんつけて帰ってくることもあるとか。

     「息子は昆虫全般、爬虫類や両生類、動物にも興味を持ち、とにかく捕まえては可愛がる(虫は迷惑だろうけど)という性分のようです」(トリッシュさん)

     外にいるセミを捕まえてくるのではなく、幼虫から羽化するまでを家族で見届けるトリッシュさん一家。

     セミとのふれあいについては「生命の尊さとか、繊細さ、美しさ、うまく言葉には表現できないけれど、命の意味みたいなものまで感じ取れるような」と話し、「たかがセミ、されどセミ」と教えてくれました。

     ちなみに、セミたちは基本「一泊二日」で、翌朝リリースしているとのことでした。

    <記事化協力>
    「トリッシュ」さん(@torish935

    (ヨシクラミク)

    あわせて読みたい関連記事
  • 画像提供:虫好きモロ【カマキリ愛好家】さん(@musizuki_moro)
    インターネット, おもしろ

    ハートマークにギャップ萌え!可愛すぎるカマキリ発見

  • 画像提供:YOUさん(@km_you)
    インターネット, おもしろ

    羽化直後のアブラゼミが神秘的 美しい姿に思わずうっとり

  • ドラゴンボール四星球が虫かごに! からっぽのほうが虫詰め込める!
    アニメ/マンガ, 商品・グッズ

    ドラゴンボール四星球が虫かごに! からっぽのほうが虫詰め込める!

  • 「昆虫食TAKEO 浅草本店」の「まゆ刺し」
    商品・物販, 経済

    えんがわ&フグ刺みたいな味? カイコの「まゆ刺し」食べられるのは6月23日まで

  • 気分はポケモントレーナー ポケモン虫かごの第三弾「スーパーボール」が登場
    アニメ/マンガ, ニュース・話題

    気分はポケモントレーナー ポケモン虫かごの第三弾「スーパーボール」が登場

  • 時期外れの暖かさの影響は蝶の生態にも影響 越冬せずサナギからまさかの羽化
    インターネット, びっくり・驚き

    【訂正】キアゲハのサナギが越冬せずにまさかの羽化

  • 虫好きさんのための虫くつした
    商品・物販, 経済

    わかる人にだけ突き刺さる「虫好きさんのための虫くつした」第2弾発売

  • 画像提供:匿名希望さん
    インターネット, びっくり・驚き

    車のタイヤでセミが羽化!気づけて良かった……

  • インターネット, おもしろ

    今にも動き出しそう!昆虫とスチームパンクを融合させた彫金作品がカッコ良すぎ

  • K SUZUKIさんの機械昆虫「トンボ」(K SUZUKIさん提供)
    インターネット, びっくり・驚き

    メタリックな質感がたまらない!昆虫から魚まで K SUZUKIさんの機械生物

  • ▼こちらのライターの最新記事▼

  • 自宅に“機内”を再現!「飛行機オタク」が作り上げた最高の趣味部屋
    インターネット, びっくり・驚き

    自宅に“機内”を再現!「飛行機オタク」が作り上げた最高の趣味部屋

  • これが……猫?全力ダッシュで飼い主から逃げる猫ちゃんがカートゥーンすぎる
    インターネット, おもしろ

    これが……猫?全力ダッシュで飼い主から逃げる猫ちゃんがカートゥーンすぎる

  • “おうちゲーセン”が話題!個人宅のガレージに作られた光景に「家の要素どこ?」
    インターネット, おもしろ

    “おうちゲーセン”が話題!個人宅のガレージに作られた光景に「家の要素どこ?」

  • ドムドムが“カニまるごと”の衝撃バーガーを再販 新作コチュジャン味を食べてみた
    グルメ, 食レポ

    ドムドムが“カニまるごと”の衝撃バーガーを再販 新作コチュジャン味を食べてみた

  • 「読書の秋」に読んでほしい!本好きライターオススメの小説&ノンフィクション5冊
    ライフ, 雑学

    「読書の秋」に読んでほしい!本好きライターオススメの小説&ノンフィクション5冊

  • ここが温泉旅館に!?宿泊客なら誰でも無料のパチスロルームに「すごい景色」
    インターネット, おもしろ

    ここが温泉旅館に!?宿泊客なら誰でも無料のパチスロルームに「すごい景色」

  • トピックス

    1. 藝大卒の声楽家が1時間1000円で自分を貸し出す理由 フリー芸術家ならではの戦略

      藝大卒の声楽家が1時間1000円で自分を貸し出す理由 フリー芸術家ならではの戦略

      プロの声楽家として活動する傍ら、1時間1000円から自分の時間を「レンタル」している男性。キャリア豊…
    2. ドムドムが“カニまるごと”の衝撃バーガーを再販 新作コチュジャン味を食べてみた

      ドムドムが“カニまるごと”の衝撃バーガーを再販 新作コチュジャン味を食べてみた

      ドムドムハンバーガーは10月14日に、カニを丸ごと挟んだ「丸ごと!!カニバーガー」を販売開始しました…
    3. 丸山製麺が「ラーメン大好き小泉さん」とコラボ!小麦麺使用の新感覚「らーめん缶」を実食

      丸山製麺が「ラーメン大好き小泉さん」とコラボ!小麦麺使用の新感覚「らーめん缶」を実食

      丸山製麺が10月6日から、人気ラーメン漫画「ラーメン大好き小泉さん」とコラボした「らーめん缶」を、東…

    編集部おすすめ

    1. 毛玉とるとる Pro(KC-NW825)

      ストッキングやタイツも可の毛玉取り器誕生 マクセルイズミ「毛玉とるとる Pro」を発売

      マクセルイズミ株式会社は、ストッキングやタイツなどの繊細な衣類にも対応する毛玉取り器の新モデル、「毛玉とるとる Pro(KC-NW825)」…
    2. キヤノンの名機が「ガシャポン」で復活 歴代カメラ5種を精密ミニチュア化

      キヤノンの名機が「ガシャポン」で復活 歴代カメラ5種を精密ミニチュア化

      キヤノンが、バンダイの「ガシャポン」とコラボレーション。歴代のカメラとレンズをミニチュア化した「Canon ミニチュアカメラコレクション」を…
    3. 時事通信、男性カメラマンを厳重注意 生配信中に「支持率下げてやる」発言

      時事通信、男性カメラマンを厳重注意 生配信中に「支持率下げてやる」発言

      時事通信社は10月9日、自民党本部での取材中に「支持率下げてやる」などと発言した本社映像センター写真部の男性カメラマンを厳重注意したと発表し…
    4. 「ちいかわの世界に行きたい」ファン、考えた末に鎧さん化 再現度がガチすぎた

      「ちいかわの世界に行きたい」ファン、考えた末に鎧さん化 再現度がガチすぎた

      言わずと知れた人気コンテンツ「ちいかわ」。かわいくもハードなあの作品世界に入っていきたいと願う人は多いはず。筆者もその1人です。しかし二頭身…
    5. ネカフェの個室に不気味なトランプが……Xユーザーの“恐怖体験”に17万いいね

      ネカフェの個室に不気味なトランプが……Xユーザーの“恐怖体験”に17万いいね

      キーボードに差し込まれたトランプのジョーカーと、その裏に書かれた「げぇむすたあと」の文字。Xユーザーの「たーけ」さんが、たまたま入ったネット…
    Xバナー facebookバナー ネット詐欺特集バナー

    提携メディア

    Yahoo!JAPAN ミクシィ エキサイトニュース ニフティニュース infoseekニュース ライブドア LINEニュース ニコニコニュース Googleニュース スマートニュース グノシー ニュースパス dメニューニュース Apple ポッドキャスト Amazon アレクサ Amazon Music spotify・ポッドキャスト