海外の映画やゲームが日本向けにローカライズされる際、タイトルも和訳されることもしばしばですが、「あまりにストレートすぎる」としてSNSで注目を集めているのが、PcZ Gamesによる「Neuter Master」です。
これを直訳した日本向けタイトルは……まさかの「去勢マスター」。な、なんだか……下腹部が痛くなってきました……。
「去勢マスター」は、2025年11月11日にリリース予定のPC向けインディーゲーム。公式ストアページによると、本作は動物の繁殖と管理をテーマにした、軽快でユーモラスなローグライク作品とのこと。プレイヤーはカスタマイズ可能なグリッド上で動物たちをマッチングさせ、ゴールドを稼ぎながら群れを繁栄させていきます。
ゲームは1年を「春・夏・秋・冬」の四季に分けて進行し、「動物たちをフィールドに送り出し、繁殖を観察」「群れを管理し、必要に応じて去勢や引退の判断」など、それぞれの季節で異なる行動を行います。見た目はカートゥーン調のポップなデザインで、深刻さよりもユーモアを交えた“繁殖シミュレーション”となっています。
ゲームプレイの核となるのは、動物を組み合わせて特性を引き継がせる繁殖システム。遺伝や突然変異によって、思いがけない伝説級の個体が誕生することもあるとのこと。
また、ゲームの説明文には「ときにはちょっとした『チョキン』も楽しみの一部」とユーモアを交えた一文があり、タイトルの「去勢マスター」という言葉も、そんな遊び心の延長線上にあるのかもしれません。
SNS上では、ゲーム内容よりもまずタイトルの強烈さに驚くユーザーが続出。「これ日本語タイトルそのままで大丈夫!?」「見た瞬間に笑ってしまった」など、国内外のゲーマーから様々な反応が寄せられています。
近年のSteamでは、海外のインディー作品が自動翻訳によって日本語化されることが多く、直訳ゆえにユニークなタイトルが生まれるケースもしばしば。しかし「去勢マスター」はその中でも群を抜くインパクトで、“タイトル芸”として話題に火がついた形です。
ストアページの最後には、こう問いかける一文が添えられています。
「あなたは究極の去勢マスターになる準備ができていますか?」
その堂々としたフレーズには、もはや意図的なものを感じざるを得ません。とはいえ、ジョークを交えたこのセンスも含めて、海外インディーゲームらしい自由な発想と遊び心を体現している作品といえそうです。
<参考・引用>
Steamストアページ「去勢マスター」
(山口弘剛)