2025年10月23日22時より配信されたNintendo公式番組「カービィのエアライダー Direct 2」にて、ゲームクリエイター・桜井政博氏から“直接”新情報が公開されました。
多数の新たな機能が明らかとなる中、SNSで特に高い評価が寄せられているのが、「酔い対策」機能の存在です。
■ 桜井氏こだわりの酔い対策 「どうしても頑張ってみたかった機能」
桜井氏は番組内(53分10秒ごろ)で、「どうしても頑張ってみたかった機能がある」として、新たに搭載される「酔い対策」機能を紹介しました。
これは、3Dゲーム特有の画面酔いを軽減するもので、“アクセシビリティ”メニューから設定可能。画面内に黒い枠線やグリッドを表示するなど、視点の安定をサポートします。
カメラの設定や感度など、なにをどの程度軽減するか、項目を細かく調整できますが、ひとつひとつ設定するのが面倒な方には「酔い対策セット(なし/弱め/強め)」も用意され、簡単に設定することも可能となっているとのことです。
桜井氏は解説の中で次のようにコメントしています。
「実際には画面が揺れていない印象を出すため、邪魔なものを一杯表示したり、画角を変えたりしています」
「酔いにくいカメラは演出のないカメラ。ゲームは面白くなくなるかもしれませんが、それでも体質などによりますからね。お好みでどうぞ」
さらに、桜井氏は「Rスティックをガチャガチャ多用しないことをオススメします。酔いやすくなりますので」とも語り、プレイヤーの体調を第一に考えた柔軟な設計であることを強調しました。
■ 3D酔いに悩む人でも安心して遊べる設計
3D酔いは、乗り物酔いと同じく「動揺病」と呼ばれる現象の一種。身体が静止しているのに、視覚的には激しく動いている状況が続くことで、脳が混乱してしまうとされています。
カメラの揺れや広角レンズ効果などが引き金になるため、今回の「酔い対策」はそうした要因を減らす工夫となっています。
SNS上では発表直後から「こういう配慮が本当にありがたい」「桜井さんの設計哲学がここにも生きてる」といった声が多数寄せられています。
■ アクセシビリティ全般の充実も話題
今回のDirectでは、「酔い対策」以外にもアクセシビリティ面での工夫が紹介されました。
ジョイコンの設定変更により片手操作が可能となっているほか、「色覚多様性」モードを選択すると全体の色味が淡くなり、見やすい表示に切り替え可能。身体的ハンデや視覚特性の違いにも配慮した設計が高く評価されています。
Nintendo Switch 2専用タイトル「カービィのエアライダー」は、2025年11月20日発売予定。価格はダウンロード版が7980円(税込)、パッケージ版が8980円(税込)で、My Nintendo Storeなどで予約を受け付け中です。
本作は「楽しいだけでなく、誰にとっても優しいゲーム」を目指したカービィシリーズ、と言えそう。こうした桜井氏のこだわりの数々は、今後のゲームデザインにおける新たな一歩となりそうです。
<参考・引用>
Nintendo公式チャンネル「カービィのエアライダー Direct 2 2025.10.23」
(山口弘剛)













































