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「カクヨム」短期間の大量投稿に注意喚起 背景にAI生成作品の急増か

 KADOKAWAが運営するWeb小説サイト「カクヨム」が11月13日、公式HPに「過度な頻度で作品やエピソードを投稿する行為は控えてほしい」とする注意喚起を公開しました。

 短期間に膨大な量の投稿を行うユーザーに対し、運営が明確な警告を示した形となります。

  • ■ 短期間に大量投稿すると「新着小説」が機能しなくなる

     カクヨム上では、読者が新しい作品と出会うための「新着小説」欄が設けられています。しかし今回の告知では、「短期間で大量の作品やエピソード投稿が行われると、『新着小説』が機能しなくなってしまう等、他の利用者にとって不利益が生じてしまいます」と説明。

     運営は「常識的な頻度・量」での投稿を利用者に呼びかけ、過度な投稿については作品公開停止やアカウント停止などの措置を行う場合があると明記しました。

     なお、その具体的な基準については示されておらず、運営側の判断となるもようです。また、過去に他サイトで公開していた作品の転載や、俳句・短歌については今回の注意の対象には含まれないとしています。

    ■ 「生成AIによる大量投稿」問題が背景か

     今回の対策の背景には、生成AIを使用した大量投稿の増加があるものと見られます。

     カクヨム自体は、生成AI作品の投稿を禁止していません。しかし最近、SNS上では「同一作者による大量投稿が『新着欄』を占拠してしまう」といった報告が多く見られました。

     中でも、「生成AIで自動生成した大量の短編を一気に投稿しているのでは」と疑われるケースが散見され、「新着小説が丸ごと一人の作品で埋まる」「他作者の作品が流れてしまい読者の目に触れない」といった声がユーザーから寄せられていました。

     今回は、そうした状況を踏まえた事実上の「大量投稿対策」と見るユーザーも多いようです。

    ■ 運営「心地よい創作環境のために理解を」

     告知は最後に、「ユーザーの皆さまが心地よく創作や読書に取り組める環境づくりのため、ご理解いただけますと幸いです」と締めくくられています。

     創作者が自由に投稿できる一方で、「共存のための節度」を求める今回のメッセージ。読者にも書き手にも優しい創作環境を守るため、各ユーザーが配慮を求められるタイミングにきているようです。

    <参考・引用>
    カクヨム公式HP「過度な頻度で作品やエピソードを投稿する行為はお控えください

    (山口弘剛)

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  • 山口 弘剛‌Writer

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    鹿児島出身・鹿児島在住。私生活では妻と共に2人の子どもを子育てしながら、地元のサッカークラブを熱烈応援中。仕事は元アパレル店長、元ゲームショップ店長を経験。現在はライター、イラストレーターとして活動。

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