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株式会社ロフトワーク(本社:東京都渋谷区 代表取締役社長:諏訪光洋)と、世界中に拠点を持つクリエイティブコミュニティFabCafe Globalは、「crQlr Awards 2024」の受賞プロジェクト29点を発表。また、2025年3月6日(木)-3月26日(水)まで受賞プロジェクト展「crQlr Awards Exhibition Tokyo - Living Loops 生きている環」をFabCafe Tokyoで開催します。
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「crQlr Awards」は、循環型経済の推進を目指すプロジェクトやアイデアを募集するグローバルアワードです。本アワードは、優れたプロジェクトやアイデアを称えるのみならず、社会、企業、そしてクリエイターとの新しい関係性を築きながら、共に持続可能な未来を模索するプラットフォームとして成長を続けています。
4回目の開催となる2024年は、47カ国でサービスや事業を展開する143のプロジェクトがエントリーされました。選ばれたプロジェクトには、多様な分野のプロフェッショナル10名の審査員から独自の賞と評価コメントが贈られると共に、crQlr認定ロゴが授与されました。
今回は、自然とテクノロジーの力を取り入れながら、生物学的プロセスを活用することで、資源の循環や環境保全を革新的に再構築するアプローチに焦点を当てました。特別賞テーマ『「サーキュラーバイオエコノミー」の実現に向けて』では、人間が自然に働きかけ、その力を拡張しながら自然を再生させる循環のループを生み出す可能性に注目。資源回収や環境保全の新たな道筋を示し、循環型経済の実現を目指すプロジェクトを称えています。
「crQlr Awards Exhibition Tokyo」では、「サーキュラーバイオエコノミー」の受賞プロジェクトを中心に、2021年から始まった「crQlr Awards」のバイオエコノミーに関する取り組みを振り返り、これまでの受賞プロジェクトや成果などをFabCafe Tokyoで展示します。
人々が集い、対話を育む空間で、クリエイティブなアプローチで課題解決を目指すプロジェクトを展示し、持続可能な未来に向けた新たなビジョンやインスピレーションを得るきっかけを提供します。
公式サイト:https://crqlr.com/ja/
crQlr Awards 2024結果発表ページ:https://awrd.com/award/crqlr-2024/result
特別賞受賞・展示プロジェクト
「土に還る」循環型センサデバイス
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「土に還る」循環型センサデバイス」プロジェクトは、完全な循環型ライフサイクルを念頭に置いた新しい技術を提案しています。それは、使用後に自然に分解し、地球に還元される生分解性の土壌センサーです。このセンサーは、最先端技術と持続可能なデザインを融合させたものであり、電子デバイスがゼロウェイスト社会に適合する可能性を示しています。
URL:https://awrd.com/creatives/detail/16034968
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Cecilia Tham|Futurity Systems CEO兼共同創業者
審査員コメント:このプロジェクトは、増大する電子廃棄物(e-waste)の問題に対し、環境モニタリングという重要な機能を実現しながら、深く考え抜かれたアプローチを示しています。
「土に還る」セルロースナノファイバー製のセンサーというコンセプトは、持続可能性と機能性という二つの課題に対する極めて説得力のある答えです。植物由来の材料によって実現される、自然に分解されるセンサーは、循環型経済の理念に見事に合致しており、電子廃棄物を生み出す従来のセンサーに対し、意味のある代替手段を提供しています。
Piss Soap
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「ピスソープ」は、人間が排出する廃棄物(使用済みの食用油、人尿、木灰)を原料として作られたサステナブルな石鹸です。このプロジェクトは、気候変動に取り組むための地域的かつ共同体的な取り組みであり、気候変動への移行や循環型経済の物語を転換することを目指しています。「ケア」「コミュニティ」「地域解決策」を重視し、新たな視点を提供します。
URL:https://awrd.com/creatives/detail/16092922
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Mael Henaff|セントラル・セント・マーチンズ(ロンドン芸術大学)MAマテリアル・フューチャーズ課程主任
審査員コメント:Piss Soapの成功は、廃棄物の問題に取り組むと同時に、人間の排出物が現在そして未来にどのように有益となり得るかについて、意味のある対話を生み出すことにかかっています。
このプロジェクトは、私たちが日常で接する素材の成り立ちや背景、そしてそれにまつわるタブーを理解することの重要性を強調しています。この視点を通じて、Piss Soapは状況や文脈に配慮した素材やソリューションをデザインすることを目指しています。
この取り組みは、人間の排出物を再利用する方法を提供するだけでなく、私たちが身の回りの素材とどのように向き合うべきか、そしてそれに付随する偏見やスティグマを見直す貴重な機会をもたらしています。
BIO-MOON Lab
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「バイオムーンラボ」は、アート、持続可能性、科学的探求を融合させた革新的な学際的プロジェクトです。このプロジェクトでは、発光する細菌「ビブリオ・フィッシェリ」を培養皿や液体溶液で育成し、現代アートにおける従来の人工照明に代わる持続可能な選択肢として「バイオライト」の開発を目指しています。
URL:https://awrd.com/creatives/detail/16119843
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Kalaya Kovidvisith|FabCafe Bangkok 共同創業者
Bio-Moon Labは、電気に代わり生物発光の儚い輝きで世界を照らすという、ビジョナリーな革命を巻き起こします。この画期的なイノベーションは、従来のエネルギーシステムの限界に挑戦し、最先端の科学と自然界をつなぐ調和の架け橋を築いています。
生物システムの力を活用することで、Bio-Moon Labは、光が単なる機能ではなく芸術の一形態 となる持続可能なバイオ時代を構想しています。その取り組みは、照明を環境に配慮した、視覚的にも美しいソリューションへと変貌させ、デザイン、テクノロジー、そして自然が美しく共存する未来への希望を示しています。持続可能なイノベーションの象徴として、Bio-Moon Labは無限の可能性を照らす一筋の光 となっています。
「サーキュラーバイオエコノミー」の実現に向けて
特別賞テーマオーナー「FabCafe Global Prize」審査員
FabCafe Bangkok 共同創業者からのステートメント
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Kalaya Kovidvisith(カラヤ・コヴィドビシット)
crQlr Awards 2024に関わったすべての応募者、プロジェクト参加者、そして審査員の皆さまに心から感謝を捧げます。今年、特別賞審査員を務められたことは、感動と発見の連続でした。このアワードが、創造性と革新を導く光のような存在であることを今、改めて感じています。
今年のテーマは「循環型バイオエコノミーに向けて」。自然とテクノロジーの力を組み合わせ、人間社会の負の遺産である廃棄物を価値ある資源へと変える。そんな大胆で希望に満ちた未来をどのように描き、実際に行動できるかが問われたテーマでした。
そして私たちは、生物学的プロセスを活用することによって、資源回収の新たな可能性、グリーンイノベーション、環境保全へのまったく新しいアイデアが生み出される瞬間を目の当たりにすることができました。最小の微生物から地球規模の課題に至るまで、自然の力を活用することで、調和のとれた持続可能な未来を構築する。このテーマが持つ可能性に、終始心が震えました。
バイオテクノロジーは今、私たちの未来を形づくる上で重要な鍵となっています。大気汚染を高効率エタノールに変えるAir Companyのような驚きに満ちたイノベーションや、人々と地球に利益をもたらしながら環境への負担を最小化するソリューションを通し、バイオエコノミーは産業を再構成し、私たちの常識では考えられない未来を提示しています。
これらの進歩は、自然のプロセスを活用し、持続可能な形で必要不可欠な資源を生み出すものです。それは地球を傷つけることなく、イノベーションが可能であることを証明していると言えます。私たちは今、科学、テクノロジー、そして生態系が調和することで、人類と自然がともに繁栄する未来への扉を開こうとしているのです。
今年の応募作品は、まさにその未来を体現するものでした。廃棄物を最小限に抑え、自然の輝きを最大限に引き出すための驚くべき方法を示しました。人間の排泄物を石鹸に変えることから、持続可能な照明のための生物発光バクテリアの培養までを通し、応募作品は人類に何が可能かを再定義してみせました。そしてあらゆる課題が革新と再生のチャンスであることを私たちに教えてくれました。
特別賞では、自然を生かし新たな循環を生み出し、生態系を再生させ、人々の心に響くストーリーを届けたプロジェクトを称えます。
今年選ばれた上記3つのプロジェクトは、循環型経済の本質を体現し、持続可能性が地球、利益、そして人々を結ぶことを証明しています。クリエイティビティと環境への責任によって、無限に広がる未来を開拓したパイオニアたちを、ここに称えたいと思います。これらの先駆的な取り組みが紡ぎ出す物語を称賛するとともに、そのビジョンが次なるインスピレーションを呼び起こすことを願ってやみません。
特別賞「FabCafe Global Prize」審査員 Kalaya Kovidvisith インタビュー記事
メディアパートナーの「IDEAS FOR GOOD」では「crQlr Awards 2024」に関しての特集ページを4回に分けて順次公開します。初回は、サーキュラーバイオエコノミーにフォーカスした、Kalaya Kovidvisithへのインタビューを公開します。
「世界をシステムから問い直す。人間中心のレンズを外すと見える、サーキュラーバイオエコノミーの可能性 【crQlr Awards 2024 #1】」
URL:https://crqlr.com/ja/news-and-reports/potential-of-circular-bioeconomy/
イベント概要
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イベント名: crQlr Awards Exhibition Tokyo - Living Loops 生きている環
日程: 2025年3月6日(木)-3月26日(水)
時間: 10:00~20:00
会場: FabCafe Tokyo(東京都渋谷区道玄坂1-22-7 道玄坂ピア1F)
主催: FabCafe Global、株式会社ロフトワーク
協賛・メディアスポンサー: IDEAS FOR GOOD、Circular Economy Hub
URL: https://fabcafe.com/jp/events/tokyo/crqlr-exhibition-2025-tokyo/
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会場:FabCafe Tokyo
crQlr Awardsについて
crQlr Awards (サーキュラー・アワード)は、循環型社会を目指す世界中のプレイヤーたちを、集めてつなぎ、活動を後押しするグローバルアワードです。サーキュラー・デザインを実践するプロダクト、サービス、アート、教育、システムデザイン、都市計画など、幅広いプロジェクトがアワードに集まります。国や産業を超えたコラボレーションを通じて、既存の社会的・ビジネス的規範に疑問を投げかけ、よりレジリエントで、公平かつ再生可能な未来の実現を目指します。
これまでのcrQlr Awardsでの取り組みについて
URL:https://awrd.com/series/crqlr-awards