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■背景
近年、持続可能な水産資源管理と違法操業の防止が世界的な課題となっており、適正な漁業活動を支援する技術の重要性が高まっています。また、漁業者にとって正確な操業ポイントの記録は、操業効率向上に直結する要素です。弊社は、これらの課題解決を目的に、衛星測位技術を活用した実証実験を実施しました。
■実証の概要
本実証では、インドネシアおよびフィジーで、以下のサービスについて検証を行いました。
※2025年1月28日に実証実験完了
1. 高精度測位補強サービス(MADOCA-PPP)
高精度測位が実現可能であることを確認できました。漁業者が操業ポイントをより正確に把握・記録でき、一本釣りなどのピンポイントで操業する漁法へ適用することで、操業効率の向上が期待できます。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/96785/12/96785-12-91c4fa230e097db7cb48a4cf15d9b8e2-3900x2121.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
2. 災害・危機管理通報サービス
海上における自然災害対策として、準天頂衛星「みちびき」からの災害・危機管理通報サービスを受信し、スマートフォンが使用できない洋上においても、漁業者が迅速に災害情報を取得できる環境整備の可能性を検証しました。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/96785/12/96785-12-49fb185733d9c4425c5b91951a5a195f-3900x2314.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
3. 信号認証サービス
違法な漁業を行う漁業者等が衛星測位情報を改変して操業位置を偽装すること(いわゆる「なりすまし」)への対策として、受信データの真正性を確保し、適正な操業証明が可能であることを確認しました。※OSNMA形式の信号認証で確認
■今後の展望
本実証の成果を踏まえ、弊社は漁業者向けのIoT機器「トリトンの矛」の次世代機開発を進めており、まずは災害・危機管理通報サービスの搭載を行い、続いてGNSSモジュールロードマップにあわせて信号認証および高精度測位補強サービスの導入を計画しています。また、違法操業対策のみならず、水産資源管理や海洋安全の分野においても、さらなる技術開発を推進します。
■オーシャンソリューションテクノロジーについて
オーシャンソリューションテクノロジーは、衛星測位技術等を活用した水産DX(デジタルトランスフォーメーション)ソリューションを提供する企業です。持続可能な水産業の発展を目指し、最先端技術を駆使した革新的なソリューションを開発・提供しています。