
糖尿病および合併症を根本的に治療できる新薬を開発するために、滋賀医科大学発ベンチャーである株式会社バイオジップコードを中心とした研究開発チームが、世界初となる「糖尿病幹細胞」を標的とする糖尿病及び合併症完治療法の確立を目指しています。
現在、この新薬を世の中に広めるために不可欠な「治験費用」を主に調達するため、「バイオジップコードを応援する会」(株式会社StudioMakyu内の任意団体)が主催するクラウドファンディングを開始いたしました。
本クラウドファンディングでは、糖尿病とその合併症を完治して克服し、“一切副作用のない”新しい治療を実現するため、広く支援を呼びかけています。
WEBサイト:バイオジップコードを応援する会
アドレス:https://shufuku.net/
動画解説:https://www.youtube.com/watch?v=8jP4F1MX2sY
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/135172/2/135172-2-13ffee44193328d4c1027dd09cad9405-1920x1440.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
バイオジップコードを応援する会
糖尿病完治の可能性がついに現実に
糖尿病は対症療法しかない現状
これまで糖尿病は、「血糖値の管理」を中心とする対症療法のみが一般的でした。どの専門医も「一度発症すると完治は難しい」と認識しており、投薬やインスリン注射、生活習慣の管理を続けていくしかありませんでした。しかし、それが患者様や医療従事者にとって大きな負担となり、また合併症を引き起こすなど深刻な状況が続いていました。
“糖尿病幹細胞”を除去し、マウスで完全寛解を確認
株式会社バイオジップコードと滋賀医科大学 再生医療開拓講座の共同研究により、マウス実験での「糖尿病の完全寛解」が確認されました。
ストレプトゾトシン(STZ)誘発糖尿病モデルマウスに対し、HDAC阻害剤とインスリンの併用療法を実施した結果、“糖尿病幹細胞”が除去され、膵島の正常な機能が回復。論文「Complete remission of diabetes with a transient HDAC inhibitor and insulin in streptozotocin mice」(Communications Biology, 2023)にて報告されています。
合併症の原因とも言える異常な血液造血幹細胞を標的とすることで、腎症・網膜症・神経障害などの合併症も治療できることが示唆されました。
すでに承認済み薬剤の応用が鍵
研究で用いられたHDAC阻害剤は既に市販されており、抗がん剤などとして承認済みです。
新薬開発ではゼロからの安全性評価が不可欠ですが、既存薬を応用することで治験プロセスを短縮でき、より早い実用化が期待されています。
“一切副作用のない”新薬開発を目指す「バイオジップコード」
- 特定の細胞だけに正確に薬を運ぶ技術「バイオジップコード」(7桁のアミノ酸配列で生体内郵便番号を付与)を開発。
- これにより、従来の薬剤投与に伴う副作用リスクを大幅に軽減することを目指しています。
- ゆくゆくは糖尿病完治薬だけでなく、その他の難治性慢性疾患の分野へも応用が期待されています。
なぜクラウドファンディングが必要なのか
医薬品を実用化するには、社会実装に向けての研究費と大規模な治験費用が必要です。製薬企業による支援や公的助成がある一方で、まだ十分とは言えません。そこで、「バイオジップコードを応援する会」が中心となり、「研究開発」「臨床試験」に充てる資金をクラウドファンディングで募る運びとなりました。
治験を完了して保険適用を目指す
できるだけ多くの患者さんが負担を感じることなく治療を受けられるよう、自由診療ではなく保険診療としての早期承認を目指しています。日本国内だけでなく、パラオや米国などでの医師主導治験も計画中です。
集められた支援金の用途
- 新薬開発に伴う製造プロセスや治験準備
- 診断薬「糖尿病幹細胞コンパニオン診断」の開発支援
- 「バイオジップコード」技術のさらなる応用研究
- 世界で必要とされるスケールの治験および実用化に向けた体制構築
クラウドファンディングの詳細
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/135172/2/135172-2-27b61053ad7102372fb57e1e1a1286f2-1920x1440.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
■ 支援プラン
応援プラン:1口 10,000円
- 1円からご支援いただけます
- 開発チームからのお礼メール
- 定期的な開発状況の情報配信
- ご希望者はWEBポータルに応援メッセージを掲載可能
- 100口以上のご支援の場合、企業ロゴやスポンサーとして事業提携等も告知可能
5-ALAプラン:1口 11,000円
- 1口からご支援いただけます
- 上記と同様の特典+5-ALAサプリメント(1口につき50mg60粒入り1箱)をプレゼント
- 5ALAの商品購入となりますので、消費税がかかります
※クラウドファンディング形式ですが、応援プランについては、原則的には寄付型となります。特定のサービス・製品のリターンは原則ございませんが、進捗報告・お礼等をご用意しております。
■ 支援方法
特設サイト: バイオジップコードを応援する会(https://shufuku.net/)
応援プラン、5-ALAプランいずれかを選択し、クレジットカード等でご支援いただけます。
口数は自由: 1口単位でお好きな口数をご支援いただけます。
主催・参画団体
「バイオジップコードを応援する会」
- 株式会社StudioMakyu内の任意団体。
- 代表は小島秀人教授(滋賀医科大学 再生医療開拓講座)を父にもつ小島史久氏。
- 新薬開発の実用化を支援するため、広報活動や支援金の募集、臨床研究サポートを行う。
株式会社バイオジップコード
- 滋賀医科大学発のベンチャー企業で、糖尿病完治薬の研究を中心に再生医療や学術指導、薬理試験などを実施。
- 独自開発の細胞標的化技術「バイオジップコード」を用いた診断薬・治療薬を開発。
株式会社StudioMakyu
- WEBデザインやプログラム開発、WEBマーケティングを一貫して行うIT企業。
- バイオインフォマティクスやフィンテックなど先端領域にも幅広く事業を展開。
KIYAN MEDICAL株式会社
- 創薬事業を一貫して行う企業として設立。研究開発から臨床、社会実装まで取り組める環境を整備。
KIYAN PHARMA株式会社
- 医薬品原薬・中間体の受託製造のほか、5-ALAを用いた健康食品や化粧品などを幅広く展開。
- 独自の発酵技術で5-ALAを量産する世界唯一の工場を保有。
滋賀医科大学 再生医療開拓講座
- 小島秀人特別教授の開発技術を応用し、糖尿病、がん、自己免疫疾患など多岐にわたる難治性慢性疾患の治療薬や医療材料の開発を手掛ける。
今後の展望
医師主導の国内・海外治験を展開
- アメリカ、パラオなど世界各国での医師主導治験を計画し、国際的な承認取得を視野に入れています。
- 承認後は世界中の糖尿病患者が保険適用のもとで治療を受けられるよう促進します。
糖尿病診断薬の実用化
- 血糖値測定だけではなく、「糖尿病幹細胞」の有無をチェックすることで確実に診断できるコンパニオン診断薬も開発中。
- 早期発見・早期治療が可能になり、患者負担の軽減が期待されます。
多疾患への応用研究
- バイオジップコード技術は副作用を最小限に抑え、標的細胞のみに作用可能。
- 糖尿病以外の自己免疫疾患、がん、再生医療領域へ技術転用し、医療の未来を変革します。
最後に
糖尿病は世界的にみても患者数が非常に多く、放置すれば合併症のリスクも高い重大な病気です。これまで「治らない」とされていた糖尿病の“完治”が視野に入り、患者だけでなくそのご家族の負担を軽減できる可能性が広がっています。
今回のクラウドファンディングを通じ、多くの方にこの研究の重要性と革新性をご理解いただき、支援や情報拡散にご協力いただければ幸いです。お一人おひとりのご支援が、糖尿病から解放される未来を大きく前進させます。
本リリースがより多くの方々に届き、糖尿病を根本から克服するための大きな一歩となるよう、皆様のご協力を心よりお願い申し上げます。
以上
記載の論文・研究内容について
- Complete remission of diabetes with a transient HDAC inhibitor and insulin in streptozotocin mice, Communications Biology volume 6, Article number: 637 (2023)
- Malfunctioning CD106-positive, short-term hematopoietic stem cells trigger diabetic neuropathy in mice by cell fusion, Communications Biology volume 4, Article number: 575 (2021)
「バイオジップコードを応援する会」事務局
担当:小島、桑田
メール:shufuku@makyu.net
URL:https://shufuku.net/
報道関係・取材に関するお問い合わせ
株式会社StudioMakyu 広報部
メール:info@makyu.net
※本プレスリリースに掲載されている情報は発表日時点のものであり、最新の情報と異なる場合があります。最新情報は公式サイト等でご確認ください。