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柿沼陽平『古代中国の裏社会――伝説の任俠と路地裏の物語』(平凡社新書、2025年3月刊)
株式会社平凡社(本社:東京都千代田区/代表取締役:下中順平)から3月に刊行された新書『古代中国の裏社会――伝説の任俠と路地裏の物語』が、丸善丸の内本店(3/13~19)、紀伊國屋書店梅田本店(3/17~23)、ジュンク堂書店池袋本店(3/23~29)など大型書店の新書ベストセラーランキングで1位を獲得。全国の書店やオンラインブックストアで販売好調につき、早くも重版が決定しました。本書は2021年に中公新書から刊行され、好評を博した『古代中国の24時間――秦漢時代の衣食住から性愛まで』に続く、古代中国のリアルな魅力をわかりやすく描き出した歴史書です。
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新刊『古代中国の裏社会』は、前漢時代を生きた大任俠・郭解(かくかい)に焦点を当てて、古代中国社会の裏側を切り開きます。約束事を重んじ、身命を賭して他人の窮状を救う一方で、殺人や強盗のほか、ニセガネ作りなどの犯罪行為にも手を染めるのが任俠。中国の第一正史である『史記』の「游俠列伝」のなかには数多くの任俠が取り上げられていますが、郭解はその筆頭に挙げられ、司馬遷の評価が最も高い傑物でした。
主人公として郭解を選んだ理由について、著者の柿沼陽平さんは以下のように説明しています。
私はあえて「任俠はカッコイイ」といいたいわけでも、その暴力性に魅せられたわけでもない。「太く短く生きたい」と願ったり、「華々しい死にざま」を求めているわけでもない。むしろ中国古代の社会背景を知れば知るほど、郭解は義と狡猾さとの狭間に生きたことがわかる。私は、そうした郭解の人間らしさに惹かれた。いまや郭解の没した年齢とほぼ同年齢に達した私には、自身の生が郭解のものと異なり、もはや両者が交わることはないとの確信から、かえって郭解の生きざまに魅せられ、同時にそれを批判的に外から眺める余裕がある。その感覚を一部の読者と共有してみたかった。(本書「あとがき」より抜粋)
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『古代中国の24時間』で古代中国の日常の風景を描き出した著者が明らかにする、国家の法秩序の及ばない「裏」の世界とはいかなるものなのでしょうか。膨大な史料を綿密に読み込み、徹底した比較・検証をしたうえで、エンターテインメントの要素も加味したストーリー仕立てにすることで、読みやすさも追求した必読の一冊となっています。ぜひ書店にて手に取っていただき、知られざる古代中国のダイナミックな世界観を楽しんでいただければ幸いです。
『古代中国の裏社会』目次
プロローグ――古代中国の裏社会へ
第一章 暗殺の顚末
第二章 郭解の家柄
第三章 血塗られた経歴――「少年」から大任俠へ
第四章 ニセガネと組織犯罪
第五章 呉楚七国の乱と任俠
第六章 轟く俠名、武帝に届く
第七章 勅命との対峙
第八章 郭解の最期――そして伝説へ
エピローグ
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書誌情報
【書名】古代中国の裏社会――伝説の任俠と路地裏の物語
【著者名】柿沼陽平
【出版社】平凡社
【発売日】2025年3月14日
【造本】新書判・ソフトカバー・304ページ
【定価】1100円(税込)
【ISBN】978-4-582-86078-8
https://www.heibonsha.co.jp/book/b658079.html