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【世界初】クラフトビール「ISEKADO」がAI嗅覚センサーにより香りを可視化

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レボーン
伝統と革新が融合―450年の歴史を持つ老舗がレボーンの特許技術で香りを可視化。世界大会で4大会連続金賞を受賞したISEKADOが、AIにおいセンサー「Obre」を活用し、国内外に香りを伝える。



株式会社レボーン(東京都中央区)が開発したAIにおいセンサー「Obre(オブレ)」が、創業天正3年(1575年)のクラフトビールメーカーISEKADO(有限会社二軒茶屋餅角屋本店、三重県伊勢市)に正式導入されました。Obreに限らず嗅覚センサーの業務における本格利用は、世界初※1の事例となります。


■なぜ、においだけが“科学の空白地帯“なのか?嗅覚センサー誕生の背景■

私たちは今、視覚はカメラ、聴覚はマイクでデジタルに記録・再現できる時代を生きています。しかし、嗅覚はその正体がまだ完全に解明されていない感覚であり、それゆえ「におい」を定量化・再現する技術は未だ発展途上です。1950年代から多くの研究が進められ、嗅覚受容体の仕組みが明らかになった2000年代※2から20年以上経った今もなお、「なぜ人はバラの香りを“バラ”と認識できるか」が科学的に明らかになっていません。

この領域に挑むべく、レボーンは自社が保有する複数の特許技術を用いて嗅覚DXシステム「Obre」を開発しました。Obre は QCM法(水晶振動子マイクロバランス法)を用いてにおいをナノグラム感度で質量センシングし、自社開発のAIプラットフォーム「iinioi(R) cloud」上で官能評価ワードと結びつけて可視化※3することで、嗅覚の“デジタル化”を実現します。


■70種のビールを分析。ブランド資産としての香りを「見える化」■

ISEKADOでは、実証試験として自社および他社商品あわせて70種のビールをObreで測定しました。クラフトビールのように香りの複雑な商品でも、香りの違いをセンサーデータとして可視化・識別できることを確認。この結果を受けて今回の正式導入に至りました。

香りは、消費者がブランドを“感じる”最前線の体験と言えます。クラフトビールを口にする直前、ふわりと立ち上る香りは、言葉にならない記憶と感情を直撃し、無形のブランド価値を築き上げます。Obre が実現するのは、その香りをただ捉えるだけでなく、定量データとしての「資産化」。香りプロファイルを高精細データとして記録・蓄積し、再現性をもって検証や分析をできる体制を築くことで、ブランドの核心を永続的に保存・継承・活用できるようになります。


[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/38832/61/38832-61-0a2378c450cca2cc4ed8e3ea6a341da0-513x820.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
Obreによる麦酒測定の様子



■官能評価とセンサーデータを統合した「香りに基づく麦酒マップ」■

本導入では、Obreで測定した香りデータとISEKADOのビール鑑定士による官能評価を統合した「香りに基づく麦酒マップ」を作成します。この取り組みの中核を担うのが、レボーンの特許技術を活用した「嗅覚AIによる官能表現ワードとの自動対応システム」です。

<「香りに基づく麦酒マップ」の主な特徴>
●高解像度な可視化:クラフトビールが持つ繊細かつ複雑な香りの違いを、グラフ上で直感的に理解が可能
●官能評価との連携:「柑橘」「パッションフルーツ」「ハーバル」などの官能表現とデータを統合
●感覚軸の追加: Obreで可視化された香りデータをもとに、各商品の個性を明示できる軸(「トロピカル軸」、「ハーバル軸」等)を追加

完成したマップは、店頭プロモーションやSNSコンテンツとしても活用でき、一般消費者が「自分好みの香り」を直感的に楽しむ体験を提供します。また、従来の主観的評価・抽象的な表現のみに頼ることなく、商品ごとの個性や違いを視覚的・科学的に説明できるツールとして、品質管理・商品開発などの様々な事業シーンにおいて活用できます。

[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/38832/61/38832-61-704113d811f6b37893df163293bc8d52-410x468.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
香りに基づく麦酒マップ



■香りで差別化するマーケティングと将来展望■

ISEKADOでは、香りに基づく麦酒マップを次の用途で活用する予定です。

●商品ごとの香りの違いを視覚的に訴求する販促ツール
●競合商品との差異化や、新商品の特徴づけに活用
●ビジュアルデータを用いた体験型イベントやSNSキャンペーンなど、消費者との新たなコミュニケーションアプローチ

また将来的には、日本で醸し出されるクラフトビールの香りを分かりやすく世界に伝えるマーケティングツールとして、業界全体に普及させていくことも視野に。「伊勢から世界へ」を合言葉に、日本をさらに元気にしていきたいという想いで日々活動しているISEKADOが採用したObre。レボーンも引き続き、食文化や職人技術の地域性が生み出す豊かな香りを「見える化」して世界に伝え、ますます多くの地域・日本を元気にしていきます。


■関係者コメント■

ISEKADO(有限会社二軒茶屋餅角屋本店)
マーケティング本部長兼品質管理責任者
山宮 拓馬 様

祖業の創始は安土桃山時代にまで遡り、現在では伝統と革新を融合させたクラフトビールづくりを追求しているISEKADOにとって、「Obre」により香りを可視化する取り組みは、より多くの消費者にクラフトビールの魅力をお伝えするためのエキサイティングな挑戦だと感じています。お客様一人ひとりがお気に召すビールを、楽しんで選んでいただくツールになればと願っています。
当社では第一段階としてマーケティング・プロモーション業務での正式導入を決めましたが、将来的には、品質管理、新商品開発、製造工程管理や研究開発でも活用しようと検討を進めています。当社に限らず、クラフトビール業界全体を底上げする新技術として普及することも期待しています。


※1:当社調べ、2025年5月時点。なお当社では「嗅覚センサー」を、鼻・嗅覚受容体に該当するセンシングデバイスと、脳に該当するセンサーデータ記録データベース・判定AI群を統合するシステムとして定義しています。
※2:リチャード・アクセル博士、リンダ・バック博士による嗅覚受容体研究(2004年ノーベル生理学・医学賞)。
※3:においのセンサーデータと官能評価の統合は、株式会社レボーンが保有する特許技術です。


■会社概要
株式会社レボーン
所在地: 東京都中央区新川1丁目25-2 新川STビル 2F
代表者:松岡広明
事業内容:嗅覚AI・香りセンシングデバイスの開発・販売、品質評価ソリューションの提供など
URL: https://www.revorn.co.jp/

【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社レボーン 執行役員事業開発部長 樋渡類
電話:03-6690-0275
メールアドレス: pr@revorn.co.jp

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