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【建築段階での害虫・害獣に関する衛生管理についての実態調査】建築・施工の実務者3人に1人が経験 シロアリ・ゴキブリ・ネズミ…建物に潜む“害虫獣リスク”の実態とは

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8thCAL株式会社
業界の約4割が「害虫獣対策ニーズは今後高まる」と予測 背景に衛生意識や気候変動の影響も



[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/82097/29/82097-29-4b4ecd9a923296fe8f58081250de6ac0-3600x1890.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


 調査サマリー

・建築・施工に携わる実務者のうち、過去に建物で害虫や小動物の被害を経験した人は33.9%
 特に「シロアリ」(10.9%)、「ゴキブリ」(10.8%)、「ネズミ」(10.3%)の被害が多く、建物の構造や衛生環境に影響するリスクが確認された

・顧客や施主から「害虫獣が出ないようにしてほしい」といった要望を受けた経験がある人は14.3%
 「どちらとも言えない」とした人も23.0%にのぼり、明言はされなくとも現場での衛生配慮ニーズを感じている層も一定数存在した

・「今後、害虫獣対策のニーズは高まると思う」と回答した人は全体の38.5%
 一方で「高まらない」と答えた人は2割程度にとどまり、業界内でニーズの高まりを予感する声が優勢だった

・対策ニーズが高まると感じる理由の上位には、「利用者の衛生意識向上」(42.1%)や「温暖化・都市化による虫の分布拡大」(39.9%)が挙がった
 そのほか「建物の高気密化」(33.6%)や「SNSによるクレームリスク」(24.5%)など、多角的な要因が指摘された

調査概要

調査方法:インターネット調査
調査対象:建設・建築関連業務に従事する実務担当者1,400名
有効回答数: 1400人
調査実施日:2025年6月9日

調査背景

 近年、住宅や施設、店舗などの建築物において、「害虫や小動物の被害」が衛生面・安全面の課題として注目されつつあります。
特に、都市部の密集化や建物の高気密化、さらには温暖化の影響などもあり、建築物の構造や立地によっては害虫獣の侵入リスクが高まるケースも増えてきました。
また、衛生意識の高まりやSNSの普及によって、施設利用者や施主から「害虫が出ない建物をつくってほしい」といった声が寄せられる場面も少なくありません。
こうしたニーズに対応するためには、従来のように“発生後に駆除する“のではなく、建物の設計段階から予防的な対策を講じることが求められています。
そこで今回は、建築・施工に携わる現場実務者を対象に、害虫獣被害の実態や顧客からの要望、今後のニーズの見通しなどについて調査を実施しました。
現場で働く人たちの“リアルな声“から、今後の建築における衛生品質のあり方を考えるためのヒントを探ります。

調査結果

現場の3割が経験 “害虫獣トラブル”は建築現場の見過ごせない課題に
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/82097/29/82097-29-6f62660a1f955e4d55738f257d63ae53-3600x1890.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


 まず初めに、施工・管理に関与した建築物において、害虫・害獣被害の発生経験について尋ねたところ、全体の33.9%が「何らかの被害があった」と回答しました(「特にない」は66.1%)。
およそ3件に1件の割合で被害が報告されており、建築現場における害虫獣リスクの広がりが浮き彫りとなりました。
発生した経験がある現場の中でも被害経験が多かったのは、シロアリ(32.1%)、ゴキブリ(31.8%)、ネズミ(30.4%)といった、建物の構造や衛生環境に深刻な影響を与える生物です。(n=474)
そのほか、ハチ(26.4%)、ハエ・蚊(20.9%)など、施設利用者や従業員に不快感や安全リスクを及ぼす生物の報告も相次ぎました。
複数の選択肢が挙げられていることから、同一物件内で複数種の害虫獣が発生する“複合リスク“も想定され、建物用途や立地、設備仕様によってリスクの傾向が分かれる可能性もあります。
今回の調査結果からは、害虫獣の被害は一部の特殊なケースではなく、多くの現場において現実的な課題となっていることが定量的に裏づけられました。
衛生面だけでなく、建物の耐久性や維持管理コストにも関わるテーマとして、建築・施工に携わる現場関係者にとって無視できない実態が明らかとなりました。

顧客からの“害虫獣対策要望”、1割強が実際に経験あり
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/82097/29/82097-29-7c8dbec69fa5c99accc61f2de12d4bef-3600x1890.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


 次に、建築・施工の現場において、施主や顧客から「害虫・害獣の発生を防いでほしい」といった要望を受けた経験があるかを尋ねたところ、「非常に多い」(3.0%)と「よくある」(11.3%)を合わせて、14.3%が顕在的な要望を受けた経験があると回答しました。
一方で、「まったくない」(39.4%)、「あまりない」(23.4%)といった消極的な回答も過半数を占めており、害虫獣対策が明確に要望として上がるケースとそうでないケースの差が見て取れます。
また、「どちらとも言えない」とした回答も23.0%にのぼり、明確な形ではないものの、現場で衛生的配慮に関する話題が出ることもあると考えられます。
この結果は、害虫獣の発生防止が一部の現場ではすでに「求められる品質の一部」となりつつあることを示すものです。
すべての現場で顕在化しているわけではないものの、一定の割合で顧客からの要望が寄せられている事実は、衛生対策を現場判断だけに委ねるのではなく、設計段階から意識する必要性を示唆する結果といえるでしょう。

約4割が「今後ニーズは高まる」と予測 衛生対策は“これから”が本番
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/82097/29/82097-29-94f8396e1e5bee732ce1afa700199e28-3600x1890.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


 そして、今後の建築・施工業界における害虫・害獣対策ニーズの見通しについて尋ねたところ、「やや高まると思う」(30.0%)と「非常に高まると思う」(8.5%)を合わせて全体の38.5%が“今後のニーズ増加“を予測していることが分かりました。
一方で、最も多かった回答は「どちらとも言えない」(40.8%)であり、現時点では判断が難しい、あるいはまだ明確に意識していない層が一定数存在していることがうかがえます。
「あまり高まらないと思う」(11.1%)、「まったく高まらないと思う」(9.6%)といった否定的な意見はあわせて2割程度にとどまっており、業界全体の空気感としては“高まる可能性がある“という方向に傾いていると読み取れます。
今回の結果は、害虫・害獣対策がすでに不可欠なテーマとして認識されているというよりも、「今後、より重視されていくかもしれない」という予兆段階にあることを示しています。
時代背景や社会的意識の変化を受けて、衛生対策が業界全体でどのように進展していくか、今まさに分岐点にあるという見方ができそうです。

衛生意識、気候変動、建物構造…虫獣対策ニーズを押し上げる背景とは
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/82097/29/82097-29-8e34d7e72bde9e348df82ff6c1ffb753-3600x1890.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


 最後に1つ前の設問で「高まると思う」と回答した人合計539人に対して建築・施工業界において今後害虫・害獣対策のニーズが高まると感じる理由について尋ねたところ、最も多く選ばれたのは「施主・利用者の衛生意識が以前より高まっているため」(42.1%)でした。
次いで、「温暖化や都市化により、害虫の生息エリアが拡大しているため」(39.9%)、「建物の高気密化・複雑化により、虫が発生・侵入しやすくなっているため」(33.6%)が上位を占めています。
この結果からは、個人の意識変化に加え、社会構造や都市環境の変化といった外部要因が複合的に影響していることがうかがえます。
また、「トコジラミなどの新たな害虫被害の増加」(28.2%)や「SNSや口コミによるクレーム・炎上リスク」(24.5%)など、社会的な話題やリスクマネジメントの観点も支持を集めました。
さらに、「インバウンド増加にともなう宿泊施設の衛生対応」「施工後のクレームや再工事リスク」「医療・介護施設などへの対応」など、用途別・施設別に高まるニーズも指摘されています。
このように、今後の対策ニーズは単一の要因にとどまらず、構造・気候・社会・技術のあらゆる観点から多面的に押し上げられている現状が明らかとなりました。

まとめ-建築段階からの「衛生品質」確保が新たなスタンダードへ

建築・施工現場で見過ごされがちだった虫獣リスクに注目
 建築物における害虫獣の被害は、これまで“トラブルが起きてから対応するもの“と捉えられる傾向がありました。
しかし今回、建築・施工に関わる実務者を対象に行った調査からは、すでに約3割の現場で害虫獣トラブルが発生している実態、顧客からの要望の存在、将来的ニーズの高まりへの予測、そしてその背景にある構造・気候・社会的変化の多層性が浮かび上がりました。
これらの結果は、衛生対策を後回しにせず、「建築・設計段階から組み込むべき品質要件」として捉える必要があることを示しています。
実際、温暖化や都市化による虫の分布変化、高気密化建築の増加、SNSによるクレームリスク、トコジラミ再燃など、現代の建築を取り巻く衛生課題はより複雑かつ深刻化しています。

こうした時代背景を受け、8thCALでは、建物が完成した後ではなく、その“前段階“から関わることで、虫や獣が入りにくく、衛生的にも安心できる空間づくりを支援する「環境衛生コンサルテーション」を展開しています。
すでに新築・改修時の設計段階における介入や、竣工前インスペクション、設計事務所との協業など、さまざまな形での取り組みが始まっています。
衛生品質は、建物の価値を構成する重要なファクターのひとつです。
施工現場での肌感と時代背景に裏打ちされた本調査の結果をもとに、建築に関わるすべての人が“予防的視点“での衛生対策を検討するきっかけとなることを目指しています。

8thCALについて

『 環境を創る 未来を創る 』

我々は、1960年以来建築物の衛生管理で培ったノウハウを基に、「本質的に善い地球環境を創ることが、未来を創る」というミッションを掲げ、「啓蒙」→「教育」→「予防」のステップを提唱し、環境コンサルテーションをはじめとする事業を展開していきます。

会社概要

社 名:8thCAL株式会社
代表者:岡部 美楠子
所在地:東京都中央区銀座2-16-7 銀座2丁目 松竹ビルANNEX 3F
設 立:2018年12月7日
資本金:500万円
コーポレートサイト:http://8thcal.design/
トコジラぬ 公式サイト https://www.shell-syoji.co.jp/tokojiranu/

本件に対するお問い合わせ先

8thCAL株式会社
E-mail:info@8thcal.design

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