
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/71871/61/71871-61-9e76ae46f9a0ade316868995c19003ae-1200x628.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
上田暁子《もぐらのように釣りをする》2025
KOTARO NUKAGA(天王洲)では、2025年7月26日(土)から9月13日(土)まで、上田暁子による個展「Fishing as a Mole Does - Until Stone Becomes Water -『もぐらのように釣りをする - 石が水になるまで -』」を開催します。
開催概要
会期: 2025年7月26日(土)- 9月13日(土)
開廊時間: 11:30 - 18:00(火 - 土)
※日月祝休廊 ※8月10日(日)- 8月18日(月)夏季休廊
オープニングレセプション: 2025年7月26日(土)16:00 - 18:00
※上田暁子が在廊いたします。
オープニングイベント: 2025年7月26日(土)17:00 - 17:30
※レセプション中、上田とパーカッショニスト山㟁直人によるパフォーマンスプロジェクト
「EN ROUTE」を開催します。
会場: KOTARO NUKAGA(天王洲)
〒140-0002 東京都品川区東品川1-32-8 TERRADA Art Complex II 1F
展覧会のみどころ
- 暗闇に作品が浮かび上がるような会場演出
- 見るたびに、「知っている / 知らない」景色が立ち現れる作品群
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/71871/61/71871-61-b1b40e828db5d2772b1b895e780a09aa-1800x1200.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
展示風景
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/71871/61/71871-61-7d3370e77603e7b0c98a4f0fce9d1b9a-1800x1200.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
- オープニングでは上田暁子とパーカッショニスト・山㟁直人による即興的なパフォーマンス、「EN ROUTE」を開催(7月26日17:00 -)
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/71871/61/71871-61-7c659ed24de67e511dd44bd5c5930304-443x294.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
「EN ROUTE」2018開催時の様子
仏語で「道の途中」という意味を持つ「EN ROUTE」は、2013年パリにてパーカッショニスト・山㟁直人の演奏に合わせて上田が一枚の絵を始めるという即興的なセッションから始まりました。2回目以降は観客を招いたパフォーマンスイベントとして発展、以後音楽家やダンサーなど多彩なゲストと共にその都度メンバー、場所を変えながら、同じ1枚のキャンバスに層を重ね続けています。異なる分野のアーティストとの協働を幾層にも重ねたキャンバスは、上田の制作実践を体現する作品のひとつと言えるでしょう。上田、山㟁が「生涯続ける」と語る「EN ROUTE」は、これまでにフランス、日本、ドイツなど各地で開催され今回は第11回目です。加筆された絵は、本展の一部として展示されます。
展覧会詳細
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/71871/61/71871-61-b528cb7f464be779ab1930683d56d0fc-1062x1541.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
上田暁子《もぐらのように釣りをする》2025
1983年生まれの上田は、絵画を単なる再現や表象の手段とは捉えず、事象が変質、変容していく過程や、その瞬間に立ち現れる出来事としての絵画を追求してきました。2009年のシェル美術賞展で家村珠代審査員賞、2010年のVOCA展で大原美術館賞を受賞するなど早くから注目を集め、2018年にはPOLA美術振興財団の在外研修員としてベルギーに留学。以降はベルギーや中国へと活動の場を広げています。本展では、上田にとって大きな転機となったベルギー滞在中およびその前後に制作された作品を紹介します。幾重にも重ねられたイメージの層を通じて、時間や空間、記憶といった目に見えないものを多層的に浮かび上がらせる新たな展開が提示されます。
展覧会タイトル「Fishing as a Mole Does - Until Stone Becomes Water -『もぐらのように釣りをする - 石が水になるまで -』」は、上田の制作プロセスを象徴的に表しています。視覚に頼らず土を掘り進むもぐらのように、あらかじめ「何をどう描くか」を決めずに描き始める姿勢。そして、静かに待ちながらも見えないものを捉えようとする「釣り」は、彼女の制作態度を示すメタファーです。副題の「石が水になるまで」は、物質の流動性や変容の可能性を示唆し、地質学的な時間のスケールを想起させます。
ぜひ、この機会にご高覧ください。
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上田暁子《森はまだ種の中》2014
上田暁子プロフィール
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Akiko Ueda
1983年 京都府生まれ。
2006年武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業。2020年ブリュッセル王立芸術大学院絵画科修士課程、2023年同大学院の石版画科修了。上田は絵画を単なる再現や表象の手段とは捉えず、何かの事象が変質・変容していく過程やその瞬間、あるいはその成り行きの表現手段として追求する。初期作品でみられたような、静止した画面の中に時間や動きや出来事の連続性を定着させる試みは、近年予測不能な変化や即興性を取り入れた既視感と未視感との往還へと発展している。上田暁子の作品は早くから注目を集め、2009年シェル美術賞展で家村珠代審査員賞、2011年のVOCA展で大原美術館賞を受賞。2018年にはPOLA美術振興財団の在外研修員としてベルギーに留学、以降はベルギーや上海での個展など、国内外へと活動の場を広げている。