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株式会社河出書房新社(東京都新宿区/代表取締役 小野寺優)より、『秀長と秀吉 豊臣兄弟の謎がわかる本』(KAWADE夢文庫/税込定価902円)を、2025年9月17日に発売いたします。
■天下統一を成し遂げた兄弟。その活躍の実相に迫る!
豊臣秀吉を知らぬ日本人は少ないはずだ。群雄割拠の戦国時代にて、秀吉は農民の身分から織田信長の家臣となり、信長の死後に頭角を現して、ついには天下を統一して戦国時代を終わらせた。この活躍を陰から支えたのが、弟の秀長である。軍事と政務の両面で秀吉を補佐し、一大名としても大和郡山城とその城下を経済発展させている。弟という右腕がいなければ、秀吉の天下統一は成らなかったかもしれない。
この本が目指したのは、兄弟の生涯と功績を8つの時期に分けて描くことだ。1章は兄弟の幼少期から織田家仕官と婚姻まで。2章は美濃攻めから浅井・朝倉の滅亡までを描く。3章では金ヶ崎の退き口から中国攻め、4章は信長死後の躍進、5章では秀吉の天下人への道筋、6章と7章で秀長の統治手腕と諸大名との関係性を追っていく。そして8章で、兄弟の晩年とその後の豊臣家を記す。
天下人とその弟は、戦国の世をどのように生き抜いてきたのか。逸話と戦記に彩られた英雄としてではない、最新の歴史研究にもとづく真実の豊臣兄弟に迫っていこう。
――まえがきより
2026年のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』の主人公である豊臣秀長(1540年-1591年)は、兄・秀吉より3歳年下と伝わり、兄の勧めにより農民から武将に転身しました。とくに政務や軍事面で卓越した能力を発揮し、兄の天下統一を陰で支えた名補佐役として知られています。その一方で、秀吉と比べて史料が乏しく、生年や父親、さらにはその最期についても、謎が多い人物です。
ときには兄・秀吉の暴走をいさめ、敵方の武将との重要な交渉役を担い、さらには領地の統治者としても巧みな手腕を発揮した秀長は、いわば「もうひとりの天下人」といっても過言ではありません。現に秀長を失ったあとの秀吉は、朝鮮出兵など無謀な政策を進めていくことになります。
「秀長が長生きしていれば、豊臣家の天下は安泰だった」とまで言わしめた男は、いかにして兄と共に戦国の世を生き抜き、天下統一を成し遂げたのか。
本書は、
◎秀吉とは父が違う? 秀長の謎多き幼少時代とは?
◎兄弟最大のピンチとなった「金ヶ崎の退き口」とは?
◎兄の代理人として、秀長は諸大名とどう渡り合った?
◎戦や領地運営で発揮された、秀長の才覚とは?
◎秀長の最晩年に、兄弟の仲が冷えこんだ理由は?
――など、最新の歴史研究をもとに、ふたりの出生から、その死まで、わかりやすく解説します。
KAWADE夢文庫『秀長と秀吉 豊臣兄弟の謎がわかる本』の発売に、ぜひご注目ください!
■『秀長と秀吉 豊臣兄弟の謎がわかる本』もくじ
年表「豊臣兄弟の歩み」1章 信長への仕官と兄弟の固い絆の始まり
豊臣兄弟の誕生……じつは秀吉とは父親が違う? 謎多き秀長の幼少期
武家仕官前の兄弟……秀長は兄の誘いで武士になった?
秀吉、織田家に仕官……今川家を経て織田家へ。立身出世の道を歩み始める
桶狭間の戦い……そのとき、木下兄弟は何をしていた?
兄弟の結婚事情……兄弟を支えた女性たちのプロフィール
2章 知略と武勇で秀吉は出世街道を驀進
美濃攻め……秀吉は美濃の国衆を切り崩し、稲葉山城の攻略に貢献
墨俣一夜城……秀吉大出世の契機となった城は、じつは存在しなかった?
長島一向一揆……秀長も表舞台に登場。兄の代理として参戦
信長上洛……信長を支える秀吉。戦と政務で多忙の日々に
金ヶ崎の戦い……朝倉氏討伐に勢いづく信長。待ち受けていた落とし穴とは
3章 兄の右腕として秀長、頭角をあらわす
金ヶ崎の退き口……撤退戦の殿を務めた秀吉は、大ピンチをどう乗り越えたか
浅井攻め……長政の裏切りに激怒した信長。すぐさま体制を立て直す
秀吉兄弟の調略……浅井攻め再戦。秀吉は小谷城攻略の立役者に
羽柴への改姓……「羽柴」の由来と改姓のきっかけは?
但馬銀山の統治……智将としての才能が開花した秀長
播磨攻め……たび重なる味方の裏切りで混乱。秀吉も思わず弱音を吐く
4章 秀吉に芽生えた天下取りの野心
本能寺の変……戦国屈指の強行軍。「中国大返し」の行程は?
山崎の戦い……信長没後の「天王山」。兄弟はいかに戦ったか?
清洲会議……信長の後継者をめぐり、秀吉と柴田勝家が対立
賤ケ岳の戦い……秀吉と勝家が激突! 勝敗を決めた要因とは
姫路城城主・秀長……秀長、播磨と但馬の2国を拝領する
小牧・長久手の戦い……秀吉と徳川家康・織田信雄連合軍が衝突
紀州平定戦……秀吉、信長が成せなかった紀伊国の攻略を果たす
四国攻め……総大将・秀長の活躍で、四国も秀吉の支配下に
5章 対抗勢力を圧し、兄弟は栄華を謳歌
大和国の拝領……秀吉が紀州支配を最優先した理由とは
関白・豊臣秀吉……兄は天下人へ。弟も政権内で別格の存在に
九州平定戦……島津氏との激戦の末、九州の地も掌握
大和大納言・豊臣秀長……秀長、豊臣家の実質ナンバー2に
聚楽第行幸……秀長は貴族世界でもナンバー2の地位に
6章 天下一統へ突き進む兄。内政で辣腕をふるう弟
播磨・但馬の統治……秀長による領地支配の実情と新説とは
大和郡山の統治……秀長が町づくりの参考にした武将とは
寺院弾圧と国衆追放……豊臣体制を盤石にするための政策
郡山城改築……聖地と寺院を削って行なわれた大事業
和歌山城築城……強化された紀州統治は秀長の家臣団に委ねられる
和泉支配……秀吉と敵対していた和泉国を秀長は、どう治めたか
7章 政権の要・秀長の傑出した「調整力」
豊臣家の外交……兄の代理人や仲介役として手腕を発揮した秀長
三河真宗寺院案件……秀長と徳川家康は、どんな関係だったか
四国接収……四国交渉の調停役を担った秀長
東九州再編……九州対応に見る、秀長の「公儀之事」
政権の安定化……豊臣兄弟は、いかにして政権を盤石なものにした?
8章 豊臣家を揺るがした兄弟の別れ
鶴松誕生……秀吉の嫡男誕生で、秀長は後継者候補から転落
兄弟の不協和音……強まる秀長への風当たり。混乱する武家関白制
天下一統の実現……兄は悲願成就するも、弟は病に倒れる
名補佐役の最期……秀長の死は、秀吉にとって大きすぎる損失に
豊臣家のその後……秀吉の没後、凋落の一途をたどる
■著者 歴史の謎を探る会
歴史の中に埋もれている“ドラマチックな史実” を楽しむべく結成された、夢とロマンを求める仲間たちの集まり。学校では教わらない歴史の裏側にスポットを当て、その一風変わった視点からのアプローチには定評がある。著書は『小泉八雲と「怪談」の世界がわかる本』『蔦屋重三郎と江戸のアートがわかる本』『紫式部と摂関政治の時代がよくわかる本』『北条義時と鎌倉幕府がよくわかる本』(以上、小社刊)など多数。■新刊情報
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/12754/1035/12754-1035-63c5c5ee831a330f89eefcbd042f9e33-1225x1744.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]書名:秀長と秀吉 豊臣兄弟の謎がわかる本
著者:歴史の謎を探る会[編]
仕様:文庫版/並製/224ページ
発売日:2025年9月17日
税込定価:902円(本体820円)
ISBN:978-4-309-48612-3
装丁:こやまたかこ
URL:https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309486123/