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セレイドセラピューティクス、シリーズB資金調達ラウンドのFirst Closeとして総額10.55億円を調達

update:
セレイドセラピューティクス株式会社
 セレイドセラピューティクス株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役:荒川信行)は、このたびシリーズB資金調達ラウンドの1st Closeを完了し、ベンチャーキャピタル各社および国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)から総額10.55億円を調達いたしました。これにより、補助金を含む累計調達額は25.2億円に達しました。

 本ラウンドにおける調達は、当社が米国で開発を進めるリード開発パイプラインCLD-001(小児希少血液疾患に対する新規ex vivo増幅造血幹細胞治療製品)の進展と、当社のプラットフォーム技術に関するグローバル企業・バイオテック企業との協業が高く評価されたことに起因します。

 造血幹細胞治療製品「CLD-001」の開発進捗
- 動物モデルでの有効性・安全性を示す良好な非臨床データ
- 細胞製造およびCMC(Chemistry, Manufacturing and Controls)領域における開発進展
- 米国FDAとのPre-IND準備が開発計画通り進捗している点


 造血幹細胞増幅プラットフォーム事業の協業
- AGC株式会社とのiPS細胞由来造血幹前駆細胞の増幅・機能検証に関する共同研究(PDF)
- その他、グローバル製薬企業・バイオテック企業での当社技術の評価(非開示)


 今回の調達資金は、CLD-001の米国臨床試験開始に向けたGMP製造および非臨床試験に充当するとともに、当社独自の造血幹細胞増幅プラットフォームの強化と細胞・遺伝子治療分野への応用拡大に活用してまいります。

 「このたび、ベンチャーキャピタルの皆様およびAMEDから継続的なご支援をいただけたことに心より感謝申し上げます。本調達は、世界中の患者さまに革新的な造血幹細胞治療をお届けするという当社の使命を大きく前進させる重要なマイルストーンです。当社は引き続き国内大学発の造血幹細胞リーディングカンパニーとして、造血幹細胞パイプライン開発事業とプラットフォーム事業を推進して参ります。」- セレイドセラピューティクス株式会社 代表取締役社長 荒川信行

シリーズB資金調達1st closeの概要
【調達金額】 5.55億円
【調達方法】 第三者割当増資
【引 受 先】 (既存投資家)
・OUVC2号投資事業有限責任組合(大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社)
・UTEC5号投資事業有限責任組合(株式会社東京大学エッジキャピタルパートナーズ)
・有限会社テクノサイエンス
・つくばエクシード2号投資事業有限責任組合(株式会社常陽キャピタルパートナーズ)
【助成金採択】 約5億円
AMED創薬ベンチャーエコシステム強化事業 ステージ2

投資家からのコメント

大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社 投資部長 田賀 悠記 様
 「この度の資金調達ラウンドにおいて追加出資を実現できたことを大変嬉しく思います。セレイドセラピューティクス社はこの一年、非臨床試験の進展や国内外企業との協業など着実な成果を積み重ね、さらにAMED創薬ベンチャーエコシステム強化事業でのステージアップも達成されました。こうした前進を共に支えてこられたことに対して大きな意義を感じており、今回の調達を契機に、細胞治療製品の開発が一層加速し、革新的な技術が一日も早く患者さんへ届けられることを、共に実現していきたいと考えております。」

株式会社東京大学エッジキャピタルパートナーズ 取締役・パートナー 宇佐美 篤 様
 「セレイドセラピューティクス様とは創業段階からご縁をいただいておりますが、これまで自社創薬開発品の非臨床段階におけるデータ蓄積や製造体制の構築を着実に進められるとともに、造血幹細胞増幅プラットフォーム技術を活用した事業会社との提携活動も活発に展開され、大きく事業を成長させてこられました。このたびの資金調達を機に、さらなるグローバル展開を推進され、世界中の患者・疾患当事者の方々への新たな治療法の提供や、細胞産業の発展に一層貢献されることを心より期待申し上げます。」

株式会社常陽キャピタルパートナーズ 代表取締役 池田 重人 様
 「血液がんや難治性血液疾患・遺伝子疾患に対する新しい細胞治療法の開発を行うセレイドセラピューティクス社の取り組みに強く共感するとともに、弊社運営ファンドが出資したシリーズAからリード開発パイプラインに大きな進展が見られたことをとても嬉しく感じております。今回の資金調達により、米国臨床試験開始に向けた活動やプラットフォーム技術の開発が加速され、次世代の細胞治療製品・技術として多くの患者の方々への治療に役立てられることを期待しています。」

造血幹細胞とは
 造血幹細胞(Hematopoietic Stem Cell, HSC)とは、赤血球・白血球・血小板といった血液細胞すべてを生み出すことができる、多能性をもつ幹細胞です。また、それ自身を複製し続ける「自己複製能(self‐renewal)」を備え、生涯にわたり血液システムを維持します。造血幹細胞は通常、非常に限られた量しか体内/採取試料に含まれないため、治療用途では必要量を“確保する”ことが大きな課題です。

CLD-001(同種・造血幹細胞治療製品)
 CLD-001は、重度の希少血液疾患を対象とした造血幹細胞治療製品として開発しています。希少血液疾患である再生不良性貧血、原発性免疫不全症、先天性代謝異常症、鎌状赤血球症などは小児期から発症し、様々な身体・神経系の合併症も併発するため、予後が非常に悪い疾患です。現在、唯一の根治療法は同種・造血幹細胞移植です。一方で、同種・造血幹細胞移植には骨髄ドナー不足やHLAタイプの適合不一致などのドナー問題や、移植後の生着不全による移植関連死亡や移植片対宿主病(GvHD)などの副作用など、依然として大きなアンメットニーズが残されています。
 上記のドナー問題や副作用・デメリットを解決した理想的な造血幹細胞治療製品が当社の開発品CLD-001です。CLD-001はさい帯血バンクに保存されている凍結さい帯血を細胞原料とするためドナー問題を解決できることに加え、さい帯血中の造血幹細胞が少ないというボトルネックも当社独自の造血幹細胞増幅技術で解決することで、患者さんにとってベストなHLAタイプによる造血幹細胞治療製品を提供することが可能となります。HLAベストマッチかつ骨髄再建可能な造血幹細胞であるCLD-001により、造血幹細胞治療後のOverall Survivalの大きな改善が期待されます。


セレイドセラピューティクス社について
 セレイドセラピューティクス社は、人の血液の源となる造血幹細胞を選択的に体外増幅する独自技術を持つ東大発・筑波大発のスタートアップです。造血幹細胞を安全かつ効率的に増やすことで、血液がんを含む難治性の血液疾患・遺伝性疾患への細胞治療やex vivo造血幹細胞遺伝子治療、また虚血性疾患での血管新生などを目的とする次世代の再生医療等製品を社会へ提供することを目指しています。

本件に関するお問い合わせ先
セレイドセラピューティクス株式会社
本社所在地:東京都文京区本郷7-3-1 東京大学南研究棟アントレプレナーラボ
E-mail:contact@celaidtx.com
URL:https://celaidtx.com/

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