おたくま経済新聞

ネットでの話題を中心に、商品レビューや独自コラム、取材記事など幅広く配信中!

リリースプラス

兼松、JCMクレジットの事業化に向け、フィリピンの水田メタン排出量削減の検証開始

update:
兼松




[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/92359/181/92359-181-1f070f2258a83b8c751d5b47b35749e0-787x205.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


兼松株式会社(以下、「兼松」)は、Green Carbon株式会社(以下、「Green Carbon」)と共にフィリピン・ブキドノン州における水田由来のメタン排出削減に関する技術検証を開始しました。本プロジェクトは、二国間クレジット制度(以下、「JCM」)の適用を目指すものです。

◆背景
JCMは、日本とパートナー国が協力して温室効果ガス(GHG)削減に取組み、その成果を分け合うことで、両国のNDC(国別のGHG排出削減目標)達成に貢献する国際的な仕組みです。
日本政府は、JCMをNDC達成への柱と位置付け、2030年度までに累計1億t-CO2、2040年度までに2億t-CO2の国際的なGHG削減・吸収を目標としています。またJCMクレジットは、国内の排出量取引制度(GX-ETS)で、企業の排出枠超過分の削減に活用可能となる政府方針が示されており、今後一層の需要の高まりが予想されます。
フィリピンのGHG排出量は、約25%が農業分野由来であり、そのうち約7割を水田からのメタン排出が占めています※1。メタンは、CO2の28倍の温室効果を持つGHGの一種で、水田の水を一定期間抜く「間断かんがい」(以下、「AWD」)が、メタン発生の抑制に有効とされます。AWDは、日本の稲作で用いられており、従来比で約30%のメタン削減が可能、さらに収量の向上も期待できるとする研究結果もあります。
2025年2月、両国政府により、AWDによる水田メタン削減の具体的方法(方法論)が正式承認されたことで、世界初の農業JCMクレジット発行が可能となりました。

※1:農林水産省「間断かんがい技術(AW D)による水田メタン削減について」参照(2025年6月4日)


◆経緯・目的
Green Carbonは、「生命の力で地球を救う」のビジョンの下、カーボンクレジットの創出・登録・販売までを一気通貫でサポートする事業を展開しています。同社と兼松は、2024年5月に「水田メタン」発生の抑制と、 環境配慮米の普及を目指した連携協定書を締結し、国内およびベトナムにおける取組みを推進しています。
兼松は、中期経営計画「integration 1.1」の主要施策であるGXの注力分野の一つに「農業・食品GX」を掲げ推進しています。これまで、サプライチェーン全体のGHG排出削減に向け、バイオ炭牛のメタン削減資材など「カーボンインセット」※2の仕組みを活用した複数の事業を進めて参りました。

JCM事業についても、フィリピン・ベトナム・タイ・インドネシア・サウジアラビアなど、エネルギー分野において10件の実績を有しています。それらで培った知見・経験を活かし、兼松として初めての民間事業者によるJCMクレジットの創出・販売に取り組むことで、GXソリューションプロバイダーとしての提供領域を広げ、事業展開を加速します。

※2:サプライチェーン内で削減・除去されたGHG排出量を、同一サプライチェーン「内」で取り込む仕組み。例えば、生産者により組成されたカーボンクレジットの調達・償却、製品排出量の削減への活用など。サプライチェーン「外」で創出される環境価値を取り込む「カーボンオフセット」の対義語。

◆今後の展望
2026年の本格的な事業化を目指し、1年にわたり、Green Carbonと共に事業化検証を行います。創出したJCMクレジットは、GHG排出削減ニーズの高いGX-ETS参加企業などへ販売する見込みです。本技術検証を通じて、持続可能な農業を実現し、日本・フィリピンの農業分野におけるGHG排出削減に貢献して参ります。

【Green Carbon企業概要】
[表: https://prtimes.jp/data/corp/92359/table/181_1_b624c279388756e67e141b540a27fe4c.jpg?v=202510170447 ]
【お問い合わせ先】
兼松株式会社 広報室
電話 : 03-6747-5000
https://www.kanematsu.co.jp/inquiry/

最近の企業リリース

トピックス

  1. 【実食】コメダ珈琲店の「ドデカメンチバーガー」は名前に偽りなし バンズからはみ出す“肉の暴力”

    【実食】コメダ珈琲店の「ドデカメンチバーガー」は名前に偽りなし バンズからはみ出す“肉の暴力”

    コメダ珈琲店は10月16日から「ドデカメンチバーガー」と「ドデカチーズメンチバーガー」の2種類のバー…
  2. 自宅に“機内”を再現!「飛行機オタク」が作り上げた最高の趣味部屋

    自宅に“機内”を再現!「飛行機オタク」が作り上げた最高の趣味部屋

    趣味を持つ人なら憧れる、好きなもので埋め尽くされた趣味専用の部屋。本、ゲーム、楽器、絵画、彫刻など自…
  3. 藝大卒の声楽家が1時間1000円で自分を貸し出す理由 フリー芸術家ならではの戦略

    藝大卒の声楽家が1時間1000円で自分を貸し出す理由 フリー芸術家ならではの戦略

    プロの声楽家として活動する傍ら、1時間1000円から自分の時間を「レンタル」している男性。キャリア豊…

編集部おすすめ

  1. 鳥羽水族館、ラッコ配信で“飼育係モザイク化” カスハラ対策で映像方法変更

    鳥羽水族館、ラッコ配信で“飼育係モザイク化” カスハラ対策で映像方法変更

    三重県の鳥羽水族館は10月15日、人気配信「鳥羽水族館ラッコ水槽ライブカメラ」の映像内容を一部変更すると発表しました。今後は、給餌の際などに…
  2. 毛玉とるとる Pro(KC-NW825)

    ストッキングやタイツも可の毛玉取り器誕生 マクセルイズミ「毛玉とるとる Pro」を発売

    マクセルイズミ株式会社は、ストッキングやタイツなどの繊細な衣類にも対応する毛玉取り器の新モデル、「毛玉とるとる Pro(KC-NW825)」…
  3. キヤノンの名機が「ガシャポン」で復活 歴代カメラ5種を精密ミニチュア化

    キヤノンの名機が「ガシャポン」で復活 歴代カメラ5種を精密ミニチュア化

    キヤノンが、バンダイの「ガシャポン」とコラボレーション。歴代のカメラとレンズをミニチュア化した「Canon ミニチュアカメラコレクション」を…
  4. 時事通信、男性カメラマンを厳重注意 生配信中に「支持率下げてやる」発言

    時事通信、男性カメラマンを厳重注意 生配信中に「支持率下げてやる」発言

    時事通信社は10月9日、自民党本部での取材中に「支持率下げてやる」などと発言した本社映像センター写真部の男性カメラマンを厳重注意したと発表し…
  5. 「ちいかわの世界に行きたい」ファン、考えた末に鎧さん化 再現度がガチすぎた

    「ちいかわの世界に行きたい」ファン、考えた末に鎧さん化 再現度がガチすぎた

    言わずと知れた人気コンテンツ「ちいかわ」。かわいくもハードなあの作品世界に入っていきたいと願う人は多いはず。筆者もその1人です。しかし二頭身…
Xバナー facebookバナー ネット詐欺特集バナー

提携メディア

Yahoo!JAPAN ミクシィ エキサイトニュース ニフティニュース infoseekニュース ライブドア LINEニュース ニコニコニュース Googleニュース スマートニュース グノシー ニュースパス dメニューニュース Apple ポッドキャスト Amazon アレクサ Amazon Music spotify・ポッドキャスト