NTT西日本株式会社(代表取締役社長:北村亮太、以下、NTT西日本)は、2025年10月9日、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「生成AIの安全性確保に向けたリスク探索及びリスク低減技術の開発」を目的とする懸賞金活用型プログラム「GENIAC-PRIZE」(トライアル審査)※1を受賞しました。
本プログラムに応募した生成AIのフェイク対策等を目的とする「デジタルデータの真正性証明・トレーサビリティ確保技術」は、NTT西日本が2025年10月27日に開始する音声AI事業「VOICENCE」に適用されています。
※1 https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_101892.html
1.背景と目的
生成AIの進化により、無断生成・改ざん・なりすまし等のリスクが拡大し、社会的な信頼性の低下やIP権利者・利用者双方への被害が深刻化しています。NTT西日本はこうした課題に対し、ブロックチェーン技術とVerifiable Credentials(VC)技術を活用した「デジタルデータの真正性証明」と「デジタルデータのトレーサビリティ証明」の両立を図る仕組みを構築し、認められたAIの合成コンテンツデータと、無断で作成されたAI合成コンテンツデータを区別可能としました。
2.技術の概要
1.真正性証明:
デジタルデータ(音声等の原音データ・AIモデルの特徴データ・合成AIデータ)と発行主体・利用許諾等の条件をVCとして保存し、改ざん検知可能なハッシュ値をパブリックブロックチェーンへ記録、第三者による検証を可能とします。
2.トレーサビリティ:
音声等の原音データ→合成モデルの特徴データ→合成AIデータの関係を階層型VC※2で連結し、生成物の出自を技術的に追跡可能とします。
なお、NTT西日本は上記技術をAPIで制御(登録、検証)できる仕組み・技術として特許出願をしています(出願中)。
※2 階層型VCアルゴリズムは、NTTテクノクロスの特許技術です。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/32702/543/32702-543-f08e1b444af726bbcf3eb77691c10ab7-813x429.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
ブロックチェーンを活用した真正性証明、トレーサビリティ技術の概念図
3.VOICENCE事業への適用
本技術はNTT西日本が開始する音声AI事業「VOICENCE」に適用され、IPホルダーの生音声データ、AI合成モデルデータ、合成音声データ、及びそれらのトレーサビリティに活用されます。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/32702/543/32702-543-3a1011c07d5010dc3ed752cc32ee733f-568x390.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
<本件に関するお問い合わせ先>
NTT西日本株式会社 ミライ事業共創室 (下瀬)
MAIL:tech-drive@west.ntt.co.jp























