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職員室を自由に物色! 体験型展示「あの職員室」が11月15日より開催

 株式会社チョコレイト(CHOCOLATE Inc.)は、あの頃入りたくても入れなかった職員室を体験できる展示企画「あの職員室」を、11月15日より東京・飯田橋の学校跡地にて期間限定で開催します。

 本作は、2024年夏に開催され、キャンセル待ちが1万組を超えるなど話題を呼んだサントリー主催企画「あの夏休み自販機」の制作チームによる最新作。誰もが一度は気になったであろう“先生たちの世界”を再現した体験型展示となっています。

  • ■ “見たくても見られなかった場所”に入れる展示

     展示の舞台は、「2010年に閉校となった、とある中学校の職員室」。

     実際の学校跡地に再現された室内には、先生たちの机・資料・私物・生徒の提出物・忘れ物・没収された携帯電話まで、当時の空気をそのまま閉じ込めたようなリアルな空間が広がります。ちなみに、展示の内容はフィクションです。実在の学校・人物・出来事とは関係ありません。

    当時の空気をそのまま閉じ込めたようなリアルな空間

     来場者は、展示を「見る」だけでなく、引き出しを開けたり、ノートやプリントを手に取って読むことができるのが最大の特徴。学生時代、原則“立ち入り禁止の場所”だった空間に、自らの手で触れられる体験が待っています。

    引き出しを開けたり、ノートやプリントを手に取って読むことも可能

     机の上には、教材プリントの束、赤ペン、名札付きの文具、教師の名前と思われる氏名が書かれた引き出しなど、細部までリアリティを追求。引き出しを開けると、中には各種スタンプやのり、三角定規に参考書など……まるで本物の学校職員室をタイムカプセルのように覗き見る感覚です。

    当時の空気をそのまま閉じ込めたようなリアルな空間

    細部までリアリティを追求

     掲示板には「正しい手洗い方法」や「挨拶をしよう!」のポスター、棚にはVHSテープ「自転車の安全ウォッチング」や「子どもの居場所づくり」といったタイトルも並ぶなど、写真を見るだけでも再現へのこだわりが伝わってきます。

    本物の学校職員室をタイムカプセルのように覗き見る感覚

    本物の学校職員室をタイムカプセルのように覗き見る感覚

    ■ 企画担当者「誰もが知っているけど、誰も知らない場所」

     企画を手がけたCHOCOLATE Inc.の小野寺正人さんは、「中学生のころ、職員室は先生に呼ばれて入ったことはあったけど、その奥に何があるかは最後まで分かりませんでした。今回の展示は、そんな『誰もが知っているが、誰も知らない場所』で、記憶のページが開かれるような展示を用意しています」と、イベントに込めた想いを語ります。

     また、「ぜひご自身の中学生時代に想いを馳せながら足を運んでいただけると嬉しいです。中学校時代の同級生と一緒にお越しいただくのもお勧めです」とイベントの楽しみ方を指南しました。

    本物の学校職員室をタイムカプセルのように覗き見る感覚

    本物の学校職員室をタイムカプセルのように覗き見る感覚

     体験型展示「あの職員室」は11月15日から11月30日までの間、東京・飯田橋の学校跡地にて開催。時間は10時から21時(各20分ごとに入場)までで、体験時間は40分程度を想定しています。

     料金は土日祝2500円(税込)、平日2300円(税込)で、事前予約制(無くなり次第終了)。チケットは公式サイトにて10月24日より販売しており、前期・後期で入場日が分かれていますので、購入時は日にちを間違えないようご注意ください。

     「先生の机の中には何が入っていたんだろう?」そんな素朴な好奇心を、大人になった今こそ確かめられる場所。懐かしさと新しさが入り混じる展示「あの職員室」は、“もう一度、あの頃の自分に会いに行く”ような体験を届けてくれそうです。

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  • 山口 弘剛‌Writer

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    鹿児島出身・鹿児島在住。私生活では妻と共に2人の子どもを子育てしながら、地元のサッカークラブを熱烈応援中。仕事は元アパレル店長、元ゲームショップ店長を経験。現在はライター、イラストレーターとして活動。

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