国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」をスタジオにし、番組を配信する放送局「KIBO宇宙放送局」が、初の年越しライブ番組を配信します。国際宇宙ステーションに滞在中の野口聡一宇宙飛行士が「宇宙の初日の出」を中継するミッションなどが実施される予定です。

 高度400kmの軌道を周回する国際宇宙ステーション。その日本実験棟「きぼう」を番組スタジオにした放送局「KIBO宇宙放送局」は、2020年8月12日に開局宣言をして番組の配信を始めました。

 JAXAの共創型研究開発プログラム「宇宙イノベーションパートナーシップ(J-SPARC)」の一環として誕生したKIBO宇宙放送局では、国際宇宙ステーションと地上とをリアルタイムで結び、双方向でコミュニケーションしながら番組を生配信。

 俳優の中村倫也さんと菅田将暉さんがメインクルーを務めるほか、スペースXの民間宇宙船クルードラゴンで国際宇宙ステーションに到着し、長期滞在ミッションに入ったJAXAの野口聡一宇宙飛行士も番組を支えるメインクルーに就任予定となっています。

 野口さんを「きぼう」スタジオに迎えたKIBO宇宙放送局。2020年12月31日の23時45分から、初の年越しライブ番組「さあ、新しい宇宙の日の出~THE SPACE SUNRISE LIVE 2021~」を配信することになりました。8月12日の開局特番でも宇宙からの日の出を生中継しましたが、今度は「2021年の初日の出」を国際宇宙ステーションから生中継することになります。

 番組では宇宙と地上が双方向につながるディスプレイを通じ、国際宇宙ステーションに滞在する野口さんのもとへ地上からのツイートを届けるほか、互いの表情を確認しながらのリアルタイムコミュニケーションができる機会が提供されるとのこと。また、宇宙からの年越しカウントダウンも実施します。

 そして国際宇宙ステーションから届くリアルタイムの地球映像とポケモンがコラボ。宇宙空間から届けられる、新しい形のエンターテインメントにも挑戦するといいます。

 宇宙からの年越しカウントダウンに初日の出。どのような形になるのか「KIBO宇宙放送局」公式サイトや公式Twitterアカウント(@KIBO_SPACE)で発信される続報を待ちたいところです。

<出展・引用>
JAXA プレスリリース
※画像は「KIBO宇宙放送局」公式サイト、ポケモン公式Twitter(@Pokemon_cojp)のスクリーンショットです

(咲村珠樹)