絵本に出てくる悪い鬼をやっつけたい……そんな子ども思いから生まれた「鬼退治専用『カブト鞄』」が土屋鞄製造所より11月16日に発表されました。

 土屋鞄製造所は1965年創業の工房系ランドセルメーカー。これまでに「スイカ専用鞄」「雪だるま専用鞄」「水切り石専用鞄」などの○○専用鞄を開発し、SNS上で大きな話題を呼んできました。

スイカ専用鞄

雪だるま専用鞄

 今回発表された「鬼退治専用『カブト鞄』」は、子どもの理想の鞄のアイデアを実現する企画「こんな鞄があったらいいな」の第2弾。小学生以下の子どもを対象にアイデアを公募し、集まった128通の応募の中からはるきくん(5歳)の「鬼退治に行くために、頭にかぶれる兜のような鞄が欲しい」というアイデアが採用されました。

応募時のはるきくんのイラスト

発案者のはるきくん(5歳)

 まずはイラストをもとに「よくする遊びは?」「どんな色がすき?」など、はるきくんの好みをヒアリングするところからスタート。オンライン会議を重ね、何度も試作を重ねることで、世界にひとつだけの鞄「鬼退治専用『カブト鞄』」が完成したそうです。

 「鞄」でありながら「カブト」帽子でもあることにこだわった結果、日常では肩から掛けられるショルダーバッグ、鬼がひとたび現れたら兜として帽子に変形するという2way仕様に。鞄から兜へトランスフォームするなんて……これ絶対子どもが喜ぶやつです。

普段はショルダーバッグとして

鬼退治に行くときは兜に

 またはるきくんの要望に応え、機能面も充実。スリムな見た目ながら収納力は抜群で、冒険に必要な地図もすっぽり収まるのだとか。外ポケットも搭載しており、そこに手裏剣を入れておけばいざという時にすぐ取り出せるように。さらに鬼がいつ現れても刃を抜けるよう、刀を差せるデザインになっています。

刀も差せる仕様

いざという時、すぐ鬼と戦えます

 素材はランドセルやバッグの製造で出た余り革を使用。硬さや色がバラバラな牛革をパッチワークのように組み合わせて兜型をつくるのは難しいことなのだとか。子どもの夢とともに、老舗ならではの高い技術力がつまった作品となっています。

ランドセルやバッグの製造で出た余り革を使用

 「鬼退治専用『カブト鞄』」の実物は発案者であるはるきくんが住む広島にて展示予定。土屋鞄製造所が運営するランドセル専門店「童具店・広島」にて11月17日~29日の期間限定で展示されます。

情報提供:土屋鞄製造所