『まんがタイムきららフォワード』(芳文社)にて連載中の『ゆるキャン△』(あfろ著)。アニメ化決定が3月号表紙で発表され話題になりましたが、2017年2月に発売された3巻に登場する、主人公・志摩りんが陣馬形山でつくった“焼き豚まん”がWebで「これは絶対にやりたい!」「美味しいに決まってるよ……」とため息混じりにこちらも話題になっていました。
しかし!作中ではホットサンドメーカーを使って作られていたのです……。ホットサンドメーカー……あると便利だし、一時期大流行したとは言え、持っていない人のほうが多いと思います。筆者も持ってません!ネットショップでは1,000円台で売っているとは言え、あまり使うものではないし……何とか自宅にあるものでつくれないかしら?と思い、実験してみましたよ!
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■アルミ+落し蓋で失敗
編集部員が集まりホットサンドメーカーのように豚まんを潰しつつ焼き目をつけられるものはないかと話し合った結果、アルミホイルと落し蓋を使ってホットサンドを作ったことがあるという部員の意見をもとに実験開始。
まずは豚まんを手で軽く潰し、溶かしたバターを満遍なく塗ってからアルミホイルで包みます。それをフライパンの上に乗せ落し蓋で軽く押しながら焼いてみました。しかし、作中でりんが「ざくっ さくさく」と食べているような香ばしい食感にはならず失敗。不味くはないのですが、しっとりとした仕上がりになり残念ながら再現には至らず。しかもお見せできるのものにはなりませんでした。
■スキレットはどうだろう!?
そこで、今度は近頃200円~300円でも売られることがあるスキレットを使用してみました。
豚まんを手で軽く潰すまでは、失敗したアルミ版と同じ手順。潰したら、温めたスキレットにバターを落として溶かし、豚まんを投入。上からフライ返しで押しながら焼き、裏返して同じように焼きます。
スキレットの性質として、ある程度まで熱したらしばらくの間熱い状態が続くため、焦げ付きには注意が必要です。しかし、結構いい感じに出来上がりました。小さいものなので、キャンプにも持っていくことができそうですよね。
■原点に返ってフライパンで
スキレットでできるのなら、と今度は普通にテフロン加工のフライパンでも同様に作ってみました。また、その分焼く面積が広くなったので、バターの量をスキレットで作ったときの2倍に増量。すると、豚まんがバターを吸うわ吸うわ。その状態で焼いていくと、表面が香ばしい仕上がりに!! まさにりんちゃんが言う通り「バターのおかげで表面が揚げたみたいにサクサク」になりました。
餃子用のタレをちょこっと少しつけて、ほうじ茶と一緒にいただいたら絶品。何の変哲もない自宅で食べても美味しいのですから、りんちゃんのように山の上から夜景を見ながら食べたら、どんなに美味しいのか計り知れません……!
ちなみに筆者は今回“焼き豚まん”のために『ゆるキャン△』を全巻Kindleにてゲットしましたが、超インドア派なくせにあまりにおもしろくて一気読みした上に「キャンプやるしかねえ……」と呟き、アウトドア派の編集部員に苦笑されました。こ、今年こそは『ゆるキャン△』を教科書に自然と戯れてみせますとも!!
ホットサンドメーカーを持っていないという人は、ぜひスキレットやフライパンを使ってつくってみてくださいね!
<参考>
『ゆるキャン△』3巻 あfろ著、芳文社
(大路実歩子)