『ぬかみそだき』をご存じですか?北九州の郷土料理で、糠みそを煮付けのだし汁にして鰯を炊いた料理で略して“ぬかだき”と呼ぶこともあります。じっくり炊かれたぬかだきは骨まで柔らかくご飯と食べると止まらなくなる美味しい料理です。
そのぬかだきが、なんとアイスクリーム専用のトッピングになって登場しました。
その名も『アイスクリーム専用ちょびぬか』。YK STORES株式会社(福岡県北九州市)と老舗ぬかみそだき屋である株式会社ふじたの共同開発商品。8月23日に1つ1,080円(税込)で発売されたばかりです。
材料を見てみると、「イワシ」「砂糖」「米ぬか」「醤油」と普段のぬかだきに使われる材料が書かれてあります。アイスにおかずをふりかけるとはどういうこと?ということで、さっそく試してみました。
実はこのちょびぬか、「バニラアイスとは悲しいほど合わない」そうで、抹茶アイスやチョコアイスにおすすめらしいのですが、そう言われると食べてみたい……!アイスの王道バニラアイスで挑戦することにしました。
器にアイスを盛り、ぬかだきをトッピングします。元々ぬかだきはお魚の臭みを取り、食べやすくした料理。においをかいでも特に違和感ありませんし、なんだかチョコチップが載ってるみたいです。
いざ実食!食感はチョコチップアイスを食べているようなそんな感じ。味は……醤油のせいでしょうか?みたらしをかけて食べているみたい。バニラだと少しクセがあるように感じますが、うん、意外に美味しい。というかぬかだきなしに食べると物足りなく感じてしまいます。結局足りなくて追いぬかしてしました。しかし食べ続けると評判どおり微妙になってきました……。他のアイスにすればよかった。
この商品、子どもから大人まで、福岡県北九州市小倉の郷土料理である「ぬかみそだき」を知っていただき、食べてもらいたい、そんな強い気持ちから開発された商品なのだそう。ややクセがあるので、お子さんの場合は味の濃いチョコアイスと食べるのがいいかもしれません。
ちなみに、牛乳と卵、砂糖を煮詰めて作った自家製アイスには悲しいほど合いませんでした。牛乳ぽさが強いアイスとは相性が合わないのかもしれません。
現在『ちょびぬか』はAmazonを通じて全国販売も行われています。お魚嫌いな子どもさんにも、たぶん魚だと気づかれないアイスのふりかけ、いいかもしれませんね。
(天汐香弓 / 画像・編集部撮影)