おそらく30~40代の方であれば、学校の施設として記憶していたり、利用したことがあるであろう「視聴覚室」。プロジェクターやAV機器が常設されており、授業で教育番組や映画を観た記憶がある方も多いと思います。

 そんな視聴覚室ですが、近年学校からその姿を消しつつあるのだとか。漫画家の「つん」さんが、小学校に通う娘さんと交わした何気ない会話に、多くのツイッターユーザーたちが衝撃を受けています。

私「あーこの映画
視聴覚室で見たことあるな」

小6娘「視聴覚室ってなに」

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> 視聴覚室ってなに <
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 このようにつぶやいたつんさん。今の学校にもう視聴覚室がないことに驚いたのは、どうやらつんさんも同じだったようで、大いに衝撃を受けているであろう心情が、ツイートから感じられます。

 本当に視聴覚室は消えてしまったのか……筆者も小学校に通う娘に尋ねたところ、やはり知らないとのこと。つい先日、学校参観があったため、校内の見取り図を確認してみたところ、たしかに視聴覚室は見当たりませんでした。

 近年はIT機器が教育現場にも普及し、各教室に大型のモニターが完備。ノートPCを繋いでスライドや動画を表示させたり、児童が使用するタブレット端末とBluetoothで接続し、画面を共有したりするなど、様変わりした授業の光景に驚いたものです。

 つまり、以前は視聴覚室でしか出来なかったことが、現在は各教室で出来てしまい、その存在意義が薄れていったということ。

 投稿の返信欄には「え……今ないんですか?」「うちの子の学校にはまだありますよ」と、さまざまなコメントが。どうやらまだ学校によっては、視聴覚室が健在の場合もある模様。

 また「視聴覚室の雰囲気めちゃくちゃ好きだった」「サウンドオブミュージックを見た記憶がある」と、学生時代を懐かしむ声も。時代の流れとは言え、やはり慣れ親しんだ場所がなくなることには、少し寂しさを感じますね。

<記事化協力>
つんさん(Twitter:@yan_mugi / ブログ:つんの日常ブログ

(山口弘剛)