猫を飼ったことがある人なら誰でも頷いてしまう画像がツイッターに投稿され、見た人の涙腺が崩壊する事態となっています。

 漫画家の渡辺こよさんが投稿した猫とのお話を描いた4枚の画像。

 1枚目は猫を飼っていれば割とよくある「あるあるネタ」が13個。「猫が体に向かって飛んでくる」「何かしてると邪魔してくる」「一緒にねんねしなくてはいけない」「でもそのうち布団全域取られる」「スマホやカメラが手元にない時に限って面白い事をする」「(猫を抱っこしていると)数分休むつもりが数時間とられる」など、猫と暮らしていると誰でもいくつかは思い当たるフシがあるネタばかり。

 しかし、2枚目では「病気だという事を隠してしまう。ぎりぎりまでこらえてしまう。」
「病院代や薬代が高い」「一緒に遊んでいた時間が看病の時間に変わる」と、先代猫が診察を受けているシーンを描いています。

 そして、「幸せだったかどうか教えてくれない」という3枚目の画像には、写真立ての中の猫の笑顔。

 4枚目では「でも、また猫を飼いたくなる呪いをかけていく」と、保護猫譲渡会での様子を描いています。

 3枚目の描写、文章書きながら涙がこらえきれない筆者も似たような経験を持っています。
16年前飼っていた当時3歳の先代猫。悪性リンパ腫を患っており、ありったけのお金をつぎ込んで治療をしてもらっていましたが……虹の橋を渡ってしまいました。いつもなら階段の上り下りなんて平気だったはずなのにふらついていて、おかしいと思った時にはすでにかなり進行していたのでした。それでも何ともないような顔をして。葬儀を終えた後もずっと、「はたして、この子に受けさせていた治療が本当にこの子の為だったのだろうか?」「つらい目に遭わせていたのではないだろうか?」と何度も何度も自問自答を繰り返し過ごしたその2年後、自宅の裏で母猫とはぐれていた今のうちの子を拾ったのでした。

 渡辺さんの先代猫であるチロルちゃんは、渡辺さんが中学生の時に出会い13年ほど一緒に暮らしてきたそうです。チロルちゃんが9歳くらいの頃に、病気が発覚。呼吸がおかしい事に気が付いて診察を受けた結果、心臓の真横に腫瘍がある事が分かり薬で何とか抑えながら13歳くらいまで頑張ったそうです。自宅での点滴や療法食など、看病を続けていた渡辺さん。病気の発覚前日まで何ともない様子で気が付かなかった事や、看病のしかたなど今でも悔やむことが多いという事です。

 そんなチロルちゃんの元へ、秋田犬の千代丸ちゃんが来たのは千代丸ちゃんが生後2か月の頃。少しだけ一緒に暮らしていたそうです。気難しいチロルちゃんは千代丸ちゃんと仲良くする事が叶わなかったのですが、虹の橋を渡った後に渡辺さんがたまたま行った保護猫の譲渡会で思わず一目ぼれした、ブリちゃんと名付けられた仔猫と千代丸ちゃんは今はとても仲良く暮らしています。

 ペット霊園に他のきょうだいと生後間もない状態で捨てられていたというブリちゃん。もしかしたら、チロルちゃんが引き合わせてくれたのかもしれないですね。
今では千代丸ちゃんとブリちゃんはお互い毛繕いしあう程の仲良し。チロルちゃんが幸せだったかどうかは、きっと千代丸ちゃんとブリちゃんが教えてくれるんじゃないかなと思うのでした。

<記事化協力>
渡辺こよ(akuta)さん(@akuta0716)

(梓川みいな)