フライパンやデニムなど、キャンバスに捉われない自由な作風で知られる、画家の「晴夏」さんが、Xに新作を公開しました。

 今回のキャンバスはなんとネクタイ。かわいい猫ちゃんが描かれているだけでなく、ネクタイピンを使うことで、まるで猫がぶら下がっているような姿に。これは素敵……!

 昔からちょっとした遊び心を加えたような絵を描く事が好きだという晴夏さん。今作も、日常的にいろいろと模索している中で ふと思いついたものだそうで、実は以前にもネクタイとネクタイピンを活用した作品を手掛けています。

こちらも晴夏さんが描いた作品

 それにしても、布にこんなにもはっきりと絵が描けることにも驚きですよね。晴夏さんによると布用の絵の具を使用しており、伸縮性と耐水性に優れ、曲げても洗濯しても落ちないのだそう。劣化を気にせず使えそうですね。

 特にこだわったのは猫のサイズ感。実際に着用した時に程よい存在感でかわいく見えるよう、注意しながら慎重に描いたとのこと。

 また、刺しゅうでは表現できないような作品に仕上げる為に、敢えて下地に仕込んだ色を透かせたり、筆の跡を残したりといった工夫も。晴夏さんの技術の高さが光ります。

制作中の様子

晴夏さんの創意工夫にあふれた作品

 こうして完成した作品は、ひょこっとのぞく猫ちゃんが大変かわいらしい印象に。主張しすぎず、なおかつ魅力的なデザインは、思わず二度見三度見してしまうこと間違いなしでしょう。

 なお、このネクタイは一点物で販売の予定はないとのことですが、個別オーダーは受け付けているとのこと。気になった方は、晴夏さんのSNSのDMや、メールにて問い合わせてみてはいかがでしょうか。

<記事化協力>
晴夏さん(@_harenatsu

(山口弘剛)