2018年4月2日、小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」を製造するアメリカ法人、ホンダ・エアクラフト・カンパニー(HAC)が、2018年の全米航空宇宙学会(AIAA)「連盟優秀賞(Foundation Award of Excellence)」を受賞することになったと、同社が発表しました。全米航空宇宙学会(AIAA)は、1963年に設立された、アメリカの航空宇宙工学とその関連分野の学会です。

 今回ホンダ・エアクラフト・カンパニー(HAC)が受賞した連盟優秀賞というものは、航空宇宙技術において顕著な業績に対して贈られるもの。過去にはボーイング(機体の大部分を炭素繊維複合材で作ったB787ドリームライナー開発に対して)、ロッキード・マーティン(F-35開発に対して)、NASAのラングレー研究所(一連の航空宇宙技術研究に対して)などが受注しています。

 ホンダ・エアクラフト・カンパニーの受賞理由は、ホンダジェットの開発と、その商業的成功によって、ビジネス航空分野で新たなスタンダードをもたらしたことに対して。抵抗の少ない独創的な機首形状、主翼の上にエンジンを配置し、客室内スペースを最大化した工夫、そして小気味よいスポーツカーのような飛行性能で13の新記録を打ち立てたことなどが言及されています。

 この受賞に際し、ホンダ・エアクラフト・カンパニーの藤野道格CEOは「この映えある賞を受賞したことは、当社で働くすべての人々にとっての栄誉です。もっとも先進的な技術を持つ小型ジェット機、ホンダジェットの開発について、このような素晴らしい学会から表彰されるというのは、私たちの誇りです」というコメントを発表しています。

 授賞式は2018年5月2日の18時30分(現地時間)から、アメリカの首都ワシントンのロナルド・レーガン・ビルディング&トレードセンターで行われます。

Image:Honda Aircraft Company

(咲村珠樹)