2018年4月20日、東京スカイツリータウンの東京ソラマチ5階に、ドコモの次世代移動通信技術「5G」を体験できる施設「PLAY 5G 明日をあそべ」がオープンします。
前日の4月19日に行われたオープニングセレモニーには、欅坂46の菅井友香さんと土生瑞穂さんが出席し、5Gが実現する様々な未来空間を体験しました。
5Gは2020年の商用化に向けて開発が続いている、携帯電話の次世代移動通信技術。現在提供されているLTEより、さらに高速・大容量の通信が可能になるため、様々な新しいタイプのコンテンツやサービスが提供される予定になっています。この「PLAY 5G 明日をあそべ」では、そのうちのいくつかを実際に体験し、5Gがもたらす未来を知ることができます。
オープニングセレモニーに出席した欅坂46の土生さんと菅井さんは、およそ10年ごとに移動通信技術がバージョンアップしていると聞いて驚いた様子。自分が知っているのはどのあたりから?の質問に「……3Gは、聞いたことあります」と、20歳と22歳という年齢を感じさせる答え。
5Gになると高速・大容量・低遅延の通信により、リアルタイムで臨場感あふれるVRでライブの生中継(パブリックビューイング)が見られると聞き「ライブチケットの抽選にはずれちゃった人も、これなら同じように楽しめますね!」とファン目線に立った発言もありました。「でも、これだけ進んでいくと、将来100Gとかになったら、どんな世界になっちゃうんだろう?」「ほとんどテレポートに近いことできるんじゃない?」と、将来の通信技術の進歩にも話は展開しました。
土生さんと菅井さんは、株式会社NTTドコモの中村武宏5G推進室長とともに、オープニングのテープカットを実施。翌日の一般向けオープンを前に、一足先に内部の展示を体験することに。
新しいスポーツ中継の形を提案する「ジオスタ」では、鈴鹿サーキットでのスーパーフォーミュラのレースを5Gの高速・大容量通信が可能にするAR(拡張現実)でのレース観戦を楽しみました。レクチャーを受けて、実際に始めると、2人ともカメラの存在を忘れて観戦に熱中。様々な付加情報や視点を変えて観戦できる様子を「すごいすごい!」とはしゃぎながら体験していました。
この「ジオスタ」は、現場での生観戦のほか、スポーツバーなどでARを用いて観戦することも想定しているそうで、スマホだけでなくヘッドマウントディスプレイ(HMD)でも利用が可能になっています。コース上での各社の位置、それぞれのラップタイムやオンボード映像、車の速度からドライバーの心拍数まで重ねて見られるので、より様々な欲求に応えられそうです。
また、3Dアバターをリアルタイムで合成してVRゴーグルで見られるという「FREE VIEW POINT LIVE」では、グリーンバックの中で踊る菅井さんの姿が3Dアバターに。
土生さんがVRゴーグルを装着すると、視点の移動に合わせて見える景色が変わるので、まるでライブ会場にいるかのような臨場感に思わず拍手していました。
このほかにも、低遅延の特性を生かした建設機械の遠隔操作を実感できる展示や、全天球映像を映し出す「浮遊球体ドローンディスプレイ」も。さらにこの5Gを支えるアンテナや基地局の模型も展示されています。全部で4つの周波数帯を使い、環境に応じて最適な周波数帯を選んでサービスを提供できるとのこと。また、基地局設備がアンテナを含めて小さめの段ボール箱サイズだったりと、設備自体も非常にコンパクトになっています。
様々な場所で5Gの世界を体験してもらうための移動式デモバスも公開されました。このデモバスは4月28日から千葉市の幕張メッセで開催される「ニコニコ超会議2018」に出展して、会場で5G体験ができる予定です。
ドコモの未来体験空間「PLAY 5G 明日をあそべ」は、東京ソラマチ5階に2018年4月20日~2019年3月31日の期間限定オープン。入場無料で営業時間は10時~21時(最終受付:20時30分)となっています。
(取材・咲村珠樹)