NTTドコモビジネス株式会社は10月29日、社名変更後初となるTVCM「人を想うDX」篇を11月1日より全国で放送すると発表しました。
本作には阿部サダヲさんと松たか子さんが出演。これまでドラマなどで夫婦役としての共演で知られる2人が、今度は「営業担当」と「製造業の経営者」というビジネスパートナーの関係で初めてCM共演します。
■ 「社名変わったんです」から始まる、ちょっとコミカルでちょっと真面目な会話劇
今回のCMは、NTTコミュニケーションズ株式会社が2025年7月1日に「NTTドコモビジネス株式会社」へ社名を変更した後、初のTVCM。
「人を想うDX」篇で松たか子さんは、NTTドコモビジネスの営業担当として、阿部サダヲさん演じる製造業の経営者のもとを訪れ、「NTTコミュニケーションズさん!」と呼ばれるところからスタートします。
松さんは「いえ……変わったんです」と名刺を差し出し、社名変更を説明。そこから「ハマチがブリになる感じ」「飛車が竜王になる感じ」といったたとえ話を使いながら、会社としてどう進化したのかを身振り手振りを交え、コミカルに伝えていきます。
後半では一転して真面目なトーンに。松さんが「この国のあらゆる産業や地域の人を、DXでもっと幸せにしたいんです」と語り、「そんな夢、見ちゃダメですか?」と問いかけることで、単なる社名告知ではなく、「NTTドコモビジネスが何をやりたいのか」を伝える構成になっています。
■ 撮影後インタビュー 距離感が近すぎて監督から注意?
撮影後のインタビューでは、2人の“距離感トーク”が特に印象的な内容に。
阿部さんは「一緒に歩いてる時とかそんなにくっつかないでとは(監督から)言われましたね」と告白。松さんも「どうしてもね、夫婦(役)やっていたので、距離感がちょっと難しかった」と笑い、長年の共演歴ゆえにビジネス関係の距離を保つのがむしろ新鮮だったと語りました。
今回の役柄については、松さんが「新鮮でした、ほんとに」と話すと、阿部さんも「松さんから名刺をいただくなんてシーンは思ってなかったからなぁ」とコメント。これまでとはまったく違う関係性を楽しんだ様子がうかがえます。2人は「次は兄弟役とかどうですか?」と冗談半分で次回案まで話しており、息の合った掛け合いは健在でした。
もう一つ話題になったのは「最近進化したこと」。阿部さんは「紙の台本からデータに移行した」と胸を張るものの、松さんが「1~2週間前までは『紙だねやっぱり』っておっしゃってましたよね?」と即ツッコミ。「意外と人間って1~2週間で進化するんですよ」と阿部さんが返し、現場は和やかな笑いに包まれたそうです。
一方の松さんの“進化”はまさかの「蒸す」。最近は蒸し料理にハマっているそうで、「とりあえず蒸すといろんなものが美味しくなるんです!野菜もそうですし、お肉も魚も」と語ると、阿部さんも「ほんと、話合わせたわけじゃないんですけど僕、昨日蒸し料理。キャベツ、蓮根、豚肉、にんじん、ポン酢でやりました」と即共感。料理トークで盛り上がる場面もありました。
■ メイキング映像では松たか子さんが“ブリになるハマチ”を全身で表現
合わせて公開されるメイキング映像では、スタジオ入りから監督との打ち合わせ、そして本番に向けた細かいやり取りまで収録。
松さんが「ハマチとブリの大きさってどれくらい……?」と監督に熱心に確認し、「立派なブリめで」という謎めいたディレクションを受ける様子も。その後は単に両手で大きさを示すだけでなく、魚が跳ねる動きまで取り入れたダイナミックな演技にまで進化していく過程が見られます。
一方で阿部さんは、「DXでもっと幸せにしたいんです」と語る場面で、胸にグッとくる複数パターンの表情を提案。時に少しひょうきんなアレンジも混ざってしまい、現場全体がつられて笑ってしまう一幕もあったとのこと。最後は花束の贈呈で和やかにクランクアップしたという、終始あたたかい空気の撮影現場だったといいます。
今回のCMとメイキング映像では、阿部サダヲさん×松たか子さんという“夫婦役おなじみコンビ”が、あえて仕事相手として距離を取ろうとするぎこちなさと、それでもにじみ出てしまう信頼感の両方が楽しめます。そこに「人を想うDX」というNTTドコモビジネスのメッセージが重なる構成と言えそうです。


















































