以前から度々話題になっている、「ブラックライトの光を当てるとパインアメが発光する」という話。1年から半年ごとのスパンで度々ブラックライトを当てて光らせている画像が出回りますが、実はブラックライトで発光するの、パインアメだけではないんです。
日々化学の実験をされているという、破壊王さんのツイートが今回話題になっております。こちらのツイートに使用されているのは365nm(ナノメートル・光の波長の単位)の紫外線を出せるUVランプを当て、暗い場所で撮影したもの。
パインアメは365nmで発光した pic.twitter.com/m4dFWjvhIV
— Hakaio34 (@sagarukirara223) May 25, 2018
破壊王さんに詳しい話を伺ったところ、パインアメに含まれている天然の着色料、ベニバナ色素が反応して発光しているという事で、破壊王さん自身も以前ネットで見て実験してみたのだそう。ベニバナ色素の中のフラボノイドという成分はほとんどの野菜や果物にも多く含まれているポリフェノールの一種。光ると人に有害なのでは?と心配になる人もいますがむしろ逆で、フラボノイドの健康効果に対する研究も現在進められています。
他にブラックライトを当てると発光する事で有名な物質が、ビタミンB2。こちらもサプリメントにもよく含まれている皆さんもお馴染みの栄養素ですが、これを溶かした溶液に食べ物をくぐらせてブラックライトを当てると暗闇で発光する食べ物に大変身してしまいます。ビタミンB2を多く含むドリンク類にブラックライトを当てても良く光りますよ。
ちなみに破壊王さんのUVランプは目に見えない紫外線を出すものですが、100円ショップで販売されているUVライトペン(マジックライトペン)でも、ここまではっきりと発光させるのは難しくても一応光らせる事ができるそうです(大体390nm・数値が小さいほど目に見えない)。なお、市販されているものは可視光線に近いものが多くありますが、目に見えないからといって直接光源を見続けると網膜に影響しますのでやめておきましょう。
こうしたツイートが拡散されるたびに起こるのが、「光るから変なものが入っているのでは?」という心配。端的に言えば全くの根拠のないデマですが、以前にも同じ内容が拡散された時にはパインアメ公式ツイッターが、「( ˙-˙)。oO(ブラックライトの件で誤解や間違った情報が広がっていてすごく悲しいです。) 出来ればこちらを拡散希望。パインアメについて詳しくはこちらをご参照ください。」と自社サイトの原材料へのこだわりを記述しているサイトをリンクして投稿しています。
( ˙-˙)。oO(ブラックライトの件で誤解や間違った情報が広がっていてすごく悲しいです。)
出来ればこちらを拡散希望。
パインアメについて詳しくはこちらをご参照ください。https://t.co/n9PssjLCvl pic.twitter.com/H7ZF9Xj0Xd
— パインアメの【パイン株式会社】(公式)🍍 (@pain_ame) July 5, 2017
ブラックライトで光るものは日常生活の中でたくさんあるのですが、パインアメの形状と透明な包装が観察に適していた事でパインアメが良く光る、という話は広まったのかもしれませんね。野菜や黄色の花やドリンクなど、いろいろなものがブラックライトで光らせる事ができるので、100円ショップでUVライトペンを手に入れたら色々実験してみるのも面白いかもしれません。
<記事化協力>
破壊王さん(@sagarukirara223)
<引用>
パインアメ公式ツイッター(@pain_ame)
(梓川みいな / 正看護師)