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狩野元信「四季花木草花下絵山水図押絵貼屏風」の高精細複製品を九州国立博物館(国立文化財機構)に寄贈

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キヤノン株式会社


キヤノン株式会社(以下、キヤノン)と特定非営利活動法人 京都文化協会(以下、京都文化協会)は、「綴プロジェクト」(正式名称:文化財未来継承プロジェクト)の第16期作品として制作した、米国・スミソニアン国立アジア美術館所蔵「四季花木草花下絵山水図押絵貼屏風」(狩野元信 筆)の高精細複製品を、独立行政法人国立文化財機構・九州国立博物館(福岡県太宰府市)へ寄贈します。寄贈作品は、2025年2月4日(火)から3月16日(日)まで館内で展示されます。


[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/13980/1077/13980-1077-b0e28997b493bec067b866987b485290-3900x1492.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
「四季花木草花下絵山水図押絵貼屏風」高精細複製品

■ 「四季花木草花下絵山水図押絵貼屏風」の高精細複製品をキヤノンの技術と京都伝統工芸の技の融合により制作
「四季花木草花下絵山水図押絵貼屏風」は、室町時代後期に流行した華美な屏風に掛け軸を掛ける風習を再現したとされ、絹本には中国風の水墨山水、金地には鮮やかな和風の花が描かれています。作者の狩野元信は、狩野派初代・正信の子として、狩野派の礎となる漢画(中国風の水墨画)に土佐派が得意とした大和絵の画法を取り入れるという、いわゆる「和漢融合」という様式を確立し、狩野派400年の繁栄を決定づけた絵師です。

原本を所蔵する米国・スミソニアン国立アジア美術館の所蔵作品は、設立者の遺言により門外不出とされているため、現地を訪問しない限り、鑑賞することができません。このたび、高精細複製品を制作することで、日本絵画の名品とされる本作品の日本への里帰りが実現しました。和漢融合の本作品は、「日本文化の形成をアジア史的観点から捉える」というコンセプトを掲げ、2025年に開館20周年を迎える九州国立博物館へ寄贈されます。

制作にあたっては、キヤノンのフルサイズミラーレスカメラ「EOS R5」でオリジナルの文化財を撮影し、独自開発のカラーマッチングシステムを用いた画像処理を行った上で、12色の顔料インクを搭載した大判インクジェットプリンターで出力しています。さらに、京都の伝統工芸士が金箔などを用いた装飾を施し、屏風に仕立てることで、オリジナルの文化財を限りなく忠実に再現しています。

■ 寄贈作品を九州国立博物館にて公開
寄贈作品は、2025年2月4日(火)から3月16日(日)まで、九州国立博物館の文化交流展示室(平常展)で公開(※)されます。この展示では、狩野派の巨匠・狩野永徳が描いた屏風絵などに加えて、蒔絵硯箱をはじめとする美しい漆工品も紹介され、中国の文化を受容して成立・展開した日本美術の優品を鑑賞することができます。また、寄贈作品は、写真撮影に加え、ガラスケースに遮られることなく間近で鑑賞できるなど、高精細複製品ならではの楽しみ方が可能です。

※ 開館時間や展示場所については、九州国立博物館ホームページをご覧ください。(https://www.kyuhaku.jp/

〈「綴プロジェクト」について〉
「綴プロジェクト」は、キヤノンと特定非営利活動法人 京都文化協会が 2007 年より共同で推進している文化支援活動です。日本古来の貴重な文化財には、歴史の中で海外に渡った作品や国宝として大切に保管されている作品など、鑑賞の機会が限られているものが多くあります。「綴プロジェクト」では、キヤノンの入力、画像処理、出力に至るイメージング技術と、京都伝統工芸の匠(たくみ)の技との融合により、オリジナルの文化財を忠実に再現した高精細複製品を制作しています。制作した高精細複製品は、文化財にゆかりのある社寺や自治体、博物館などへ寄贈し、寄贈先での一般公開や学校教育の現場など、さまざまな場面で活用されています。これまでに、葛飾北斎や俵屋宗達、尾形光琳の作品など、60作品を超える高精細複製品を制作しました。
詳細は、「綴プロジェクト」のホームページをご参照ください。 https://global.canon/ja/tsuzuri/

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