FacebookやInstagramなどの各種SNSで「釣り番組のアンバサダーオーディション」への投票を呼びかけ、「投票コードを送るから」と電話番号を要求する不審なDMの報告が相次いでいます。
第三者による乗っ取り送信の可能性が高く、うかつに電話番号を返信すると思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があるため、注意が必要です。
記者のもとに、知人のアカウントから1通のメッセージがやってきました。その内容は「釣り番組のアンバサダーオーディションに参加することになったので、投票をお願いしたい」というもの。何かしらの体外的な活動をしている相手から送られてきた場合、なんの疑いもなく信じてしまいそうなところが巧妙です。
このメッセージに対して何かしらのリアクションを返すと、続いて届くのが「投票コードを送りたいので、電話番号を教えてほしい」というメッセージ。公開されているオーディションならば、サイトのURLを送ればよいはずです。第一、DMでやりとりをしているのにショートメッセージでのやりとりに誘導するという点で極めて不自然といえます。
ここで電話番号を送ってしまうと、その番号が不正な行為の踏み台にされたり、違法性のあるサイトなどで誘導される危険性があります。その後記者が問い詰めると、向こうもなりふり構わなくなったのでしょう、不自然な日本語の勧誘メッセージを送ってきました。
■ 使用するSNSの「アプリ連携」を確認
こうしたメッセージは、SNSの不正なアプリ連携などにより、送信者本人が意図しない形で送られている可能性があります。自身も気づかぬ間に送信者になってしまわないよう、使用しているSNSでの「アプリ連携」を確認し、見覚えのないアプリを連携していないか確認しましょう。
<LINEでのアプリ連携の確認方法> ※モバイル版
「設定」―「アカウント」―「連携アプリ」
<Xでのアプリ連携の確認方法>
「設定とプライバシー」―「セキュリティとアカウントアクセス」―「アプリとセッション」―「連携しているアプリ」
<Instagramでのアプリ連携の確認方法>
「設定」―「アプリとメディア」―「ウェブサイトのアクセス許可」―「アプリとウェブサイト」
<Facebookでのアプリ連携の確認方法>
「設定とプライバシー」―「設定」―「プライバシーセンター」―検索窓で「アプリ」と検索―「アプリとウェブサイト」
(天谷窓大)