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Spectee、大雪による車両滞留(スタック)を早期検知する技術を開発

update:
   
株式会社Spectee
~自動車の走行データや気象データをもとにAIで解析~



 防災テックスタートアップの株式会社Spectee(東京都千代田区、代表取締役:村上建治郎、読み:スペクティ、以下「Spectee」)は、本日、大雪時に発生する車両の滞留(スタック)を検知する新たな技術を開発し、1月30日付けで特許申請したことを発表します。この技術を活用することで、物流のスタックの回避や安全な運送の実現、自治体や道路管理者の雪害対策の効率化や早期対応などに役立てていきます。
■背景
 近年、豪雪や吹雪により国道や高速道路などで大規模な車両滞留(スタック)が頻発し、物流トラックの輸送や自動車の通行に支障が出るなど、毎年のように大雪による被害が発生しています。これまでの自治体や道路管理会社の雪害対策では、車両の滞留状況の把握が難しく、迅速な状況把握に課題がありました。
 
 「”危機”を可視化する」をミッションに、SNSや気象データ、カーナビ情報や道路カメラなど様々なデータから災害・リスク情報を解析し、被害状況の可視化や予測を行うSpecteeは、このような課題を背景に独自の人工知能(AI)をもとにスタックを早期に検知する技術を開発してきました。
■技術内容
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/16808/241/16808-241-401d5a8ce36567e41723955c55e553e8-1683x974.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
(2024年2月5日 神奈川県箱根地域での車両滞留を再現したイメージ。赤色の濃い箇所ほど滞留のリスクが高いことを表しています)

 今回開発した技術では、自動車のプローブデータ(自動車の走行位置、速度等)や、SNS等をもとにした過去の車両滞留の発生場所の情報、気象情報などを複合的に活用し、独自のAIにより解析した上で、地図上の地域を網の目(メッシュ状)に分割して表示することで、滞留状況を見える化します。

 Specteeでは、これまでも道路カメラを活用してスタックを検知する技術を開発してきましたが(※1)、カメラを活用したものでは、カメラ設置箇所でしか検知ができず、カメラ設置の少ない山間部など、広い地域をカバーすることが困難でした。また、カメラの映像を24時間リアルタイムで解析するのはコスト面でも大きな課題があり、それらの課題を克服するため、自動車のプローブデータを活用することで、より広範なエリアで、より安価にスタック検知をすることが可能となりました。

 さらに、今回はSpecteeの強みである「SNS」投稿を含む様々な情報ソースからの膨大な蓄積データも活用して、過去の滞留状況や現在の状態を解析し、正確に検知し表示する仕組みを構築しています。なお、本技術は特許出願中です。サービスの提供時期及び提供方法は未定です。
※1スペクティ、大雪時に発生する車両滞留(スタック)の早期検知をAIでサポート
■Spectee 取締役CDO イノベーション&エンゲージメントセンター センター長 岩井 清彦 コメント
 特に日本海側のエリアでは雪による滞留が度々発生していますが、その度に早期検知が課題となっていました。Specteeでも、これまで多くの自治体や道路管理会社からお声がけいただき、課題解決に向け研究を続けてきました。その成果が今回の技術開発になります。また、この技術は理論上、雪に限らず交通異常全般を検知する技術へ応用可能です。そのため、将来的には雪による滞留だけではなく、幅広い異常の早期検知にも役立てていきたいと考えています。

[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/16808/241/16808-241-8c797f1aacaf89532cb5458eb7f31b29-1200x308.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]株式会社Spectee
「”危機”を可視化する」をミッションに、SNSや気象データ、カーナビ情報、道路・河川カメラなどのデータから災害やリスク情報を解析し、被害状況の可視化や予測を行っています。
 AIリアルタイム防災・危機管理サービス『Spectee Pro』は、世界で発生する災害や危機を、迅速に収集、可視化、予測することができ、災害対応や危機管理などを目的に、全国の自治体、報道機関、インフラ会社、メーカー、物流、商社などに導入いただいています。契約数は2024年7月に1000を突破しました。
 また、製造業向けのサプライチェーン・リスク管理サービス『Spectee Supply Chain Resilience』は、サプライチェーンを見える化するとともに、サプライヤー周辺で起こる危機を瞬時に覚知し、被害状況や製品への影響、納期の遅れなどを迅速に把握することが可能になります。

<会社概要>
本社:〒102-0076 東京都千代田区五番町 12-3 五番町YSビル 3階
代表者:代表取締役 CEO 村上 建治郎
設立:2011年11月11日
公式サイト:https://spectee.co.jp

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