日本の代表的な株価指標として知られている「日経平均株価」。日々のニュースで紹介されるのを見て、景気の判断をしたり、投資の参考にしている人も多いと思います。その値動きで、毎朝のコーヒーの味わいが変わっていると感じたことがある人もいるのではないでしょうか?そんな経済の動きを味覚で感じとれる、日経平均株価の動きに連動して味わいの変わるコーヒーが登場しました。
株式の売買を行っている東京証券取引所からほど近い、コレド日本橋。ここの1階エントランススペースに登場した青いコーヒースタンドで、日経平均株価の動きに連動して味わいの変わるコーヒー「NIKKEI BLEND」を無料で提供しています。
この「NIKKEI BLEND」、日経平均株価の動きによって、5種類のコーヒー豆のブレンド比率をリアルタイムで変化させ、挽きたてのコーヒーとして提供しています。前日の終値を基準として、下がると酸味のある浅い味わいに、上がると苦みとコクのある味わいに変化するというもの。日本経済新聞社が、株価指標として長年使われている日経平均株価に親しみを持ってもらおうと企画した特設コーヒースタンドなのです。
リアルタイムに届く日経平均株価の動きに応じ、自動で5台のミルが稼働してブレンドを決定。これをサードウェーブコーヒーで一般的な、円錐形のペーパーフィルターを使ったプアオーバーによるハンドドリップで提供します。
カップには当日の日本経済新聞朝刊の1面がプリントされ、スリーブには提供時点の日経平均の実数値、そして前日の終値がプリントされています。
初日となった3月25日は、大幅反落で始まったため、酸味のある浅煎りの豆が多くブレンドされたものがまず提供されました。リアルタイムで味わいが変わるとあって、スマートフォンで株価をチェックして楽しむ人も。もちろん、このコーヒースタンドの上部にも、現在の日経平均株価と前日終値を基準とした値動きがリアルタイムで表示されています。
実際にコーヒーを味わった人にコーヒーの味について聞いてみると「今日は酸味が強かったけど、明日以降はどんな味になるか楽しみ。上昇して、苦くなってくれるといいですね」と経済の動きに対して関心を高めているような発言もあった。経済の動きをコーヒーで知ることのできる「NIKKEI BLEND」を提供する特設コーヒースタンドは、コレド日本橋1階エントランススペース(屋外)に、3月25日~29日の期間限定で開設されています。コーヒーの提供は、東京証券取引所が株式の売買を行う9時~15時の時間帯となります。
取材協力:日本経済新聞社
(取材:咲村珠樹)