洗濯物を干した後に感じるニオイ、皆さん少なからずあると思います。香料の香りではなく、生乾きのようなアレ。ちゃんと洗ったにも関わらず後で発生するあのニオイについて、ライオン株式会社(以下ライオン)が調査、その原因や対策を4月22日に発表しました。

 この調査は、「部屋干し臭」「干し忘れ臭」「戻り生乾き臭」の解消を目的につくられた新液体洗剤「トップ クリアリキッド抗菌」が、4月24日に発売されることに関連して実施されたもの。小中学生の子どもをもつ30~40代の働く女性(ワーママ)600人を対象に行われました。

 まず、ライオンでは、洗濯しても再び蘇る「部屋干し臭」「干し忘れ臭」「戻り生乾き臭」の3つの洗濯物のニオイを「ゾンビ臭」と定義、洗った洗濯物が再びニオった経験があると答えた563名のワーママに、家族からそのニオイを指摘されたことがあるかと聞くと、半数近くが「指摘されたことがある」(46.9%)と回答。家族から洗濯物のニオイを指摘されたときの気持ちを聞くと、93.4%が指摘されたことを「気にする」と答え、87.9%が「今後、洗濯後の嫌なニオイが発生しないように工夫する」 と答えています。

 この「ゾンビ臭」、洗った洗濯物が再びニオった経験があると答えた563名のワーママに、それぞれのゾンビ臭をかいだ経験を聞くと、部屋干し臭95.6%、干し忘れ臭84.0%、戻り生乾き臭75.8%となり、いずれかひとつでもゾンビ臭をかいだ経験があるワーママは97.9%と、ほぼすべてのワーママがゾンビ臭を経験。そのニオイの取り除きにくさを聞くと、部屋干し臭(86.1%)、干し忘れ臭(84.2%)、戻り生乾き臭(88.1%)のいずれも8割以上が「取り除きにくい」(取り除きづらい+やや取り除きづらい)と感じています。甦ったゾンビ臭は、避けることがより一層難しいニオイ汚れです。

 なかなか消えないゾンビ臭に対し、経験者の86%が洗濯物のニオイ対策を実践していますが、「頑張っても洗濯後の嫌なニオイは発生してしまう」(55.6%)、「洗濯後の嫌なニオイは解決できない」(54.4%)、「洗濯後の嫌なニオイはあきらめている」(49.0%)、「洗濯後の嫌なニオイに対策法はない」(38.2%)など、あきらめモードとなっているようで、これらの悩みを抱えるワーママは全体の約7割(68.6%)にも上っています。約9割のワーママが洗濯物のニオイ対策に取り組んでいるにも関わらず、7割近くが洗濯物のニオイ悩みを抱えたまま、というのが現状です。

 このゾンビ臭について、その原因や家庭でできる対策方法について、洗濯ハカセとしておなじみの神崎健輔(かんざき・けんすけ)さんが3つのポイントをあげて解説しています。

・洗濯前であれば、洗濯物を長期間ためず、できる限りその日に洗う事を心がける。洗濯物をため込めばため込むほど、衣類の汚れが落としづらくなります。

・洗濯機への衣類の詰め込み過ぎに注意。みっちりと洗濯機に洗うものを入れてしまうと、せっかくの洗剤の効果が発揮されづらくなります。洗剤や柔軟剤などの使用の目安を正しく守り、詰め込みすぎない洗濯を。

・洗濯物を干すときは、雑菌が繁殖しないようできるだけ早く乾くような工夫を。低い場所より高い場所に干し、ハンガーとハンガーの間隔は、拳ひとつ分か、最低でも指3本分はあけるのがオススメです。空気の通りやすさを意識して干すことで乾燥のスピードを上げることができます。

 筆者個人的には、部屋干しの際には隙間をあける事はもちろん、除湿器と扇風機を併用して洗濯物に当てることで、乾燥までにかかる時間をできるだけ短くするようにしていますが、天候が悪い日が続いたり、梅雨時になると、どうしても洗濯物が乾きにくくなる日が多くなります。「ゾンビ臭のリスクは、『ほぼ1年中ある』と言っても過言ではないと思います。ゾンビ臭対策をせず繰り返していると、ニオイが強くなり、汚れも落としづらくなります。ゾンビ臭の発生の原因の一つである汚れには、皮脂などに含まれる『脂』や『タンパク質』などの落ちにくい汚れがあります。特に肌が直接触れてるインナーやシャツ類は、しっかりと対策をすることをおススメします」、と神崎さん。

 じめじめした日でもゾンビ臭が気にならないよう対策をとることで、気持ちよく洗濯後の衣類を着ることができます。皆さんも、ぜひ対策をしてみてくださいね。

<調査概要>
■実施時期 2019年2月18日(月)~2019年2月21日(木)
■調査手法 インターネット調査
■調査対象 全国の小中学生の子どもを持つ30代~40代のフルタイムで働く女性600人(30代と40代それぞれ300人ずつ)
■調査 ライオン株式会社『衣類の敵!「ゾンビ臭」の実体

情報提供:ライオン株式会社