エアバスは2019年7月29日、7月29日〜8月6日の日程でアジア6か国をめぐるA220-300のデモンストレーションツアーをスタートさせると発表しました。訪問国は訪問順に韓国、ミャンマー、ベトナム、タイ、マレーシア、そして日本の名古屋となります。
エアバスの小型ジェット旅客機A220は、もともとカナダのボンバルディエが開発した「Cシリーズ」という旅客機。エアバスとボンバルディエの業務提携により、シリーズ名称がエアバスA220になりました。
今回アジアツアーを行うA220-300は、旧称「CS300」だった100~150席のタイプ。2019年6月末時点で18のユーザー(政府やプライベートを含む)から461機の発注を受けています。これはA220全体(551機)の8割以上を占める発注数で、A220の主力モデルといえます。
多くの発注を受けているA220-300ですが、東アジア地域からの発注は現在のところ、大韓航空の10機のみ。特にリージョナルな航空需要が増えている東南アジア方面では、まだまだ市場開拓の余地があります。
このため、デモンストレーションツアーでは東南アジア諸国を重視する形になっています。経由地として韓国の仁川空港に立ち寄ったあと、最初に訪れるのはミャンマーのヤンゴン。そこからベトナムのハノイ、タイのバンコク、マレーシアのクアラルンプールと、東南アジアのハブ空港を歴訪します。
最後の訪問地となるのが日本。A220-300の航続距離は6300kmあるので、日本では国内線はもちろん、アジア方面の近中距離国際線も守備範囲に入ります。また、東南アジア諸国の航空会社がA220-300を導入すれば、機材を共通化したコードシェア運航という選択肢も。
エアバスでは公式Twitterアカウント(@Airbus)で、A220-300アジアツアーの様子をハッシュタグ「#A220Tour」で紹介していきます。日本にやってくるまでの間、各地の様子を追っておくのもよいかもしれません。
<出典・引用>
エアバス プレスリリース
Image:Airbus
(咲村珠樹)