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漫画の「ボツ企画」に光を 双葉社企画の第2回が始動 第1回ではすでに3作品が連載へ

 ある漫画編集部に持ち込みしたけれどあっさりボツにされた作品……でも諦め切れずに違う編集部に持ち込んでみたら?トントン拍子で連載決定。あっという間に数百万部を突破する大ヒット漫画に!

 という話。嘘かと思うかもしれませんが、実は漫画界ではよくある話。

 そんなふうに、掲載にいたらなかった原稿、企画を通らなかったネームといったいわゆる「ボツ企画」に光をあてる、双葉社主催「プロのためのセカンドオピニオン賞」が第2回を2019年10月1日から開催しています。

  •  この企画では、掲載に至らなかったボツ企画(原稿、ネーム)を、双葉社の編集者が講評。各作品最低3人の編集者の講評が届くという内容になっています。

     2019年1月から行われた第1回には、2月28日の締め切りまでに100人以上もの応募があったそうです。しかもそのうち3作品が連載開始、さらに7作品以上が連載準備中です。

     連載がスタートしているのは、下村トモヒロ「うちゅうのようせいチルピル」(漫画アクション4月16日号から)、匡乃下キヨマサ「カワセミさんの釣りごはん」(月刊アクション8月号から)、模勉みきひと「罪のない者だけが石を投げよ」(月刊アクション11月号から)の3つ。

     連載スタートが一番早かった「うちゅうのようせいチルピル」については、作品表紙に「約2か月でスピード連載」と書かれているとおり、驚くほどの早さで連載が決まっています。

     第2回の応募期間は2019年10月1日~10月31日まで。応募は原稿でもネームでも可能とのことですが、企画タイトルが「プロのための」とあるとおり、応募条件は「一度でも商業誌の誌面(アプリ・電子連載も可)に掲載されたプロの方に限る」。同人誌や自費出版は除くそうです。

     一度他社で見せてケチョンケチョンにけなされた……。良い内容だと思うのに、今の担当さんじゃ良い評価をしてくれない……。なんてボツ企画をお持ちの作家さんは、一人悶々とするよりこの機会に応募してみるといいかもしれません。

    情報提供:株式会社双葉社

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