1984年から1985年にかけてTV放送されたロボットアニメ「重戦機エルガイム」といえば、OPでも登場する、荒野でエルガイムがトレーラーに運搬されるシーンが印象的です。

 その運搬している「ワークス」を、ファンアート作品として製作に挑戦しているモデラーがいます。

 作者はyoshinori_Mさん。重戦機エルガイムは、リアルタイムで視聴していた「ファーストガンダム世代」です。

 幼少期から嗜んでいた模型製作を、ここ3~4年は「がっつり」楽しんでいるyamamoriさんが今回、ゼロから作り上げる「フルスクラッチ製法」で製作しているのがワークス。設定資料集などを参考に、各部パーツの切った貼ったを繰り返し、さらに細かいモーションはアニメを見直すことで微調整しています。

エルガイムOPでもお馴染みのワークス(トレーラー)。

 完成まではまだ時間がかかりそうですが、つい最近ちょうど50パーセントほどの完成度に到達。そこで自身の気分転換も兼ねて、ターンテーブルの上で、エルガイムを“搭載”した状態で動作確認を行っています。

気分転換も兼ねてエルガイムを搭載しての動作確認。

 そのときの動画はyoshinori_MさんのTwitterにて公開されています。映像では、ワークスの配色が無地ではあるものの、アニメのワンシーンを思い出しそうな再現性を見せています。また、本作は取り外しが可能で、クレーンの基部など、機体が変なところに当たらないように細かいギミックも施されています。ドッキングセンサー!

各パーツに取り外しが可能。

細かいギミックも搭載。

 「エルガイム改修に全精力を注いでいます」と、Twitterのプロフィールに記載するほどの熱心なファンだからこそともいえる本作。ちなみに、yoshimoriさんにとって、フルスクラッチ製作は初めて。以前より憧れがあった中で、親交のあるモデラーたちからのアドバイスを都度もらいながらのチャレンジです。

 そのため、現在進行形で「生みの苦しみ」に直面していますが、来年(2023年)夏に地元・三重で開催される展示会にて、本作を展示することが目標。

 「それまでに完成したらいいかなという感じでコツコツ製作中です。温かい目で見てもらえれば」

 と、今後を見据えながら、鋭意製作しています。

<記事化協力>
yoshinori_Mさん(@YoshinoriPct)

(向山純平)