2018年に好評を博した乃木坂46版 ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」が、新たなキャスティングのセーラー戦士で帰ってきました。東京公演が2019年10月10日にTOKYO DOME CITY HALLで開幕しました。

 乃木坂46版ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」2019でセーラームーン(月野うさぎ)を演じるのは久保史緒里さん(乃木坂46)。そしてセーラーマキュリー(水野亜美)を向井葉月さん(乃木坂46)(乃木坂46)、セーラーマーズ(火野レイ)を早川聖来さん、セーラージュピター(木野まこと)を伊藤純奈さん(乃木坂46)、セーラーヴィーナス(愛野美奈子)を田村真佑さん(乃木坂46)が演じます。

 久保さんは主演ということもあり、緊張や不安もあるとのことですが「みなさんと楽しく素敵な時間を過ごせたら」と抱負を語っていました。

 また、キャストの中でいちばんの先輩(2期生)である伊藤さんは、他のセーラー戦士役4人を評して「妹が4人できたよう」だとのこと。中でも田村さんがよくイジってくるといい、稽古中「私が何をしても『純奈さんかわいい』って言うんですよ」と語っていました。対して田村さんは、セーラー戦士の中では一足先にセーラーVとして活動していた先輩的な立ち位置ですが「周りは(乃木坂46の)先輩ばかりなんで、特に純奈さんとかは立っているだけでリーダー感出ちゃう」と、役の立ち位置と実際の立ち位置の違いを感じていたとか。

 また、演出のウォーリー木下さんは「変身シーンは一番の見どころです」と語り、アニメで親しまれた変身シーンをいかにステージ上で見せるか、というところに注目してほしいとのこと。公演会場となったTOKYO DOME CITY HALLのロビーには、原作者の竹内直子さん、冨樫義博さん夫妻からの花も届いていました。

 ストーリーは原作の「ダーク・キングダム編」をギュッと濃縮したもの。普通の中学生だった月野うさぎが、不思議な猫、ルナを助けたことがきっかけでセーラームーンとなり、ダーク・キングダムの魔の手から人々を守るために戦うことになります。

 とはいえ、最初の頃は戦い方も知らず、泣いてしまうことも。ルナの助けもあり、徐々にセーラームーンとしての力を発揮していきます。

 さらに水野亜美(セーラーマーキュリー)、火野レイ(セーラーマーズ)とセーラー戦士たちを見つけ出し、一緒にダーク・キングダムと戦うセーラームーン。


 もちろん、ことあるごとにセーラームーンの危機を救う謎の紳士、タキシード仮面とのシーンも。


 転校生として登場した木野まことは、セーラージュピターに。そしてセーラーVとして活躍していたセーラーヴィーナスが加わり、5人のセーラー戦士が揃います。

 ダーク・キングダムを率いるクイン・ベリルは玉置成実さん。存在感ある悪役ぶりを見せてくれます。

 石井美絵子さん演じるタキシード仮面(地場衛)もカッコ良さが際立ちます。セーラームーンを庇って倒れ、彼女に懐中時計を託すシーンは必見です。

 幻の銀水晶を持ち去られたセーラー戦士たちは、前世の記憶とともに月へ。セーラームーン(プリンセス・セレニティ)の母、クイーン・セレニティは今回も白石麻衣さん(乃木坂46)が映像出演しています。

 ミュージカル終演後は、スペシャルなステージも。ミュージカル上演中はペンライトの使用や掛け声は禁止ですが、このライブステージではペンライトも掛け声も解禁されます。ライブステージの最後、観客席に向かって放たれるアルミテープは、セーラー戦士5人のカラーで公演のロゴ入り。観劇の記念に、ぜひ持ち帰ってくださいね。


 乃木坂46版ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」2019は、東京公演がTOKYO DOME CITY HALLで10月10日~10月14日。そして中国.上海公演が11月22日~11月24日に予定されています。台風19号接近にともない、公演予定が変更される可能性もありますので、詳しい情報は公演特設サイトで確認してください。

(C) 武内直子・PNP/乃木坂46版 ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」製作委員会2019

(取材・撮影:咲村珠樹)