おたくま経済新聞

ネットでの話題を中心に、商品レビューや独自コラム、取材記事など幅広く配信中!

【ミリタリー魂】今昔サバイバルゲームルール

ef558082こんにちは。鉄砲蔵です。第十回目となる今回は、変り行くサバイバルゲームルールについて。
最近は色々レジャー産業化したサバイバルチームをレポートしていますが、創世期のころから細かなルールが色々変化し、新たに用意しなければいけない物も増えてきました。少々お金もかかり、面倒臭いと思いながらも若い女性の来場など、嬉しい変化にも喜んでいます。そこで今回はレジャー化する前の、創世期のころのサバイバルゲームから変化したことを色々お話しましょう。

  • まずは現場を取り仕切る役目の人の呼び名。
    レジャー化前はチームリーダーと呼ばれ、本部の設営、会費の徴収、ルールの徹底(銃の威力の測定、弾が当たっても死亡宣言しない、いわゆるゾンビ行為の取り締まり)を行うだけでなく、二手に分かれたグループの一方の作戦指揮も行っていまいした。
    しかしレジャー化以降はそれら「チームリーダー」は、いつの頃からか「フィールドマスター」と呼ばれるようになり、あくまで「運営のみ」で、あたかもレジャー施設の係員のようになってきました。
    今では作戦指揮からは離れることが多いようで、最近ではすっかり客と係員の関係となってしまいました。
    ちなみにですが、そうした産業化への発展の影響もあり最近では、参加者が焚き火の番をしたり塹壕を掘ったりはしなくなりました。

    次にエアーガンの威力を示す弾の重さと速度の規制。
    僕のいたペンギン村というサバイバルチームでは昔、ボルトアクション銃のみハイパワー(弾重量0.3g、弾速度120m/s)が許されていましたが、最近はエアーガン悪用事件を受けて銃刀法が改正されたこともあり、銃が拳銃であれ機関銃であれ、弾の威力は0.2g弾使用時に99.4m/s以下、という規制が多くなりました。

    普通にお店で売っているエアーガンは60m/s~85m/sなので普通のノーマル銃を買って使っている分には心配ありませんし、昔のようにハイパワーを競いあうような状況はなくなりましたから改造に多額のお金をかけるようなことをしなくても済むようになってきています。
    なので、新しく始める人にとっては比較的昔よりとっつきやすくなったのかもしれませんね。

    27954548

    あと、時々見かけるのがユニット改造禁止のチーム。

    僕としては18年間愛用のこの銃を使いたいのですが、この銃は元の本体がプラスチック製のものをアルミ製の物に、内部のギアーがアルミ製の物をスチール製の物に交換、軸受けもボールベアリングのものに交換、と派手に大改造してしまいました。
    これをノーマルに戻す気になれないので。これはこのままなのですが……。

    4e8b39fc

    以前、友人から譲ってもらってノーマルのまま持っていた東京マルイ製電動ウージーを、ドットサイトを付けて狙いやすく、百均で買った銀弾鉄砲のグリップで作ったフォアグリップを付けて構えやすく改造しました。

    内部無改造での性能ではこれが結構気に入っているので内部ユニット改造禁止のチームではこれを使います。

    次にシューティンググラス禁止の話。
    真夏の35℃~42℃にもなる日にメガネ+フルフェイスゴーグルでサバイバルゲームやっていると曇って前が見えなくなります。ですので上の写真のようにメガネの上からシューティンググラスをかけてワザと上下に隙間を作り、暖まった空気を下から上に逃がす形で昔からやってきました。これまでは「フェイスガードマスク推奨」という程度のルールが多かったのでこれで長年プレーしてきました。

    6ba169139851aeb801d9ee68

    しかし有料フィールドを中心に「シューティンググラス禁止、必ずフルフェイスゴーグル使用。」というルールのフィールドが増え、これまでのやり方が出来なくなってきました……う~~~~~~ん。
    なんて悩みに悩んだ結果、結局東京マルイ製のプロゴーグルを購入しちゃいました。
    これなら上面には上に風を吸い出すファンも付いていて、下面には大きな穴が開いていて僕のこれまでのやり方と一番似ており、フェイスガードも付いているのでこの夏、このマスクの活躍には大いに期待しています。

    b35b94464f519888d5e2a967

    今回は昔より厳しくなったルールを色々並べましたが、それもこれもサバイバルゲームが一般に広まり、より確実な安全管理が必要になった為。僕としてもいい傾向だと考えて喜んでおります。

    あわせて読みたい関連記事
  • ワークショップの様子
    イベント・キャンペーン, 経済

    軍事シーンの極意を学ぶ、東京・中野で1月19日に俳優向けワークショップ開催

  • 童心くすぐる「アンブレラホルスター」
    インターネット, おもしろ

    童心くすぐる「アンブレラホルスター」に二度見不可避 傘の先端に注意が行きやすくな…

  • コブラのコスプレが決まっているサチエさん(宮崎県日向市 サバイバルゲームフィールド 喜三郎!さん提供)
    インターネット, おもしろ

    宮崎のサバゲーフィールド名物オーナー「コブラ」コスプレにただよう大物感

  • これは捕捉不可避。サバゲ―おじさんが装着した「高級ラグジュアリープレートキャリア」。
    インターネット, おもしろ

    これは捕捉不可避 サバゲ―おじさんが装備した「高級ラグジュアリープレートキャリア…

  • 「サバゲー始めた時と今」 手作り装備の劇的進化にビックリ
    インターネット, びっくり・驚き

    「サバゲー始めた時と今」 手作り装備の劇的進化にビックリ

  • 手作り戦車の「機甲戦」サバイバルゲーム(機甲師団長さん提供)
    インターネット, びっくり・驚き

    気分はリアル戦車道 手作り戦車でのサバイバルゲーム

  • 「やってもうたー!」やぐらに取り残された脚立に悲痛な叫び
    インターネット, おもしろ

    やってもうたー! やぐらに取り残された脚立に悲痛な叫び

  • 商品・物販, 経済

    LA発・ペットギアブランド“Kiloniner”からミリタリー風ウェアがZOZO…

  • 宇宙・航空

    オーストリア陸軍 戦闘服に迷彩が復活

  • 宇宙・航空

    日本初のVR射撃場が誕生 銃の反動も再現してるってよおぉぉ!

  • おたくま編集部Editor

    記事一覧

    おたくま経済新聞・編集部による監修or執筆

    ▼こちらのライターの最新記事▼

  • 毛玉とるとる Pro(KC-NW825)
    商品・物販, 経済

    ストッキングやタイツも可の毛玉取り器誕生 マクセルイズミ「毛玉とるとる Pro」…

  • キヤノンの名機が「ガシャポン」で復活 歴代カメラ5種を精密ミニチュア化
    商品・物販, 経済

    キヤノンの名機が「ガシャポン」で復活 歴代カメラ5種を精密ミニチュア化

  • 時事通信、男性カメラマンを厳重注意 生配信中に「支持率下げてやる」発言
    社会, 経済

    時事通信、男性カメラマンを厳重注意 生配信中に「支持率下げてやる」発言

  • ゴロっとチキンのカレーナポ
    商品・物販, 経済

    パンチョ初の人気投票1位「カレーナポ」が進化 期間限定で復刻登場

  • 山崎賢人さんと坂口憲二さん(※山崎賢人さんの崎の字は正しくは「たつさき」です)
    イベント・キャンペーン, 経済

    サントリー生ビール新CMメイキング公開 山崎賢人ら“生ひげ”姿で掛け合い

  • なか卯に「黒トリュフ薫る きのこ親子丼」が期間限定で発売
    商品・物販, 経済

    なか卯に「黒トリュフ薫る きのこ親子丼」が期間限定で発売

  • トピックス

    1. 丸山製麺が「ラーメン大好き小泉さん」とコラボ!小麦麺使用の新感覚「らーめん缶」を実食

      丸山製麺が「ラーメン大好き小泉さん」とコラボ!小麦麺使用の新感覚「らーめん缶」を実食

      丸山製麺が10月6日から、人気ラーメン漫画「ラーメン大好き小泉さん」とコラボした「らーめん缶」を、東…
    2. これでもう怒られずにすむ? 息子が作った「ママの攻略本」の実力は

      これでもう怒られずにすむ? 息子が作った「ママの攻略本」の実力は

      親に怒られてしまった子どもが、その後に取る態度はさまざまです。落ち込む子もいれば、しっかり反省する子…
    3. 警告ポップアップで強引に広告誘導 悪質業者が仕掛ける正規サービスを悪用した罠

      警告ポップアップで強引に広告誘導 悪質業者が仕掛ける正規サービスを悪用した罠

      インターネットを使っていると、ふとした瞬間に現れる「警告ポップアップ」。 近ごろでは「サポート詐欺」…

    編集部おすすめ

    1. 毛玉とるとる Pro(KC-NW825)

      ストッキングやタイツも可の毛玉取り器誕生 マクセルイズミ「毛玉とるとる Pro」を発売

      マクセルイズミ株式会社は、ストッキングやタイツなどの繊細な衣類にも対応する毛玉取り器の新モデル、「毛玉とるとる Pro(KC-NW825)」…
    2. キヤノンの名機が「ガシャポン」で復活 歴代カメラ5種を精密ミニチュア化

      キヤノンの名機が「ガシャポン」で復活 歴代カメラ5種を精密ミニチュア化

      キヤノンが、バンダイの「ガシャポン」とコラボレーション。歴代のカメラとレンズをミニチュア化した「Canon ミニチュアカメラコレクション」を…
    3. 時事通信、男性カメラマンを厳重注意 生配信中に「支持率下げてやる」発言

      時事通信、男性カメラマンを厳重注意 生配信中に「支持率下げてやる」発言

      時事通信社は10月9日、自民党本部での取材中に「支持率下げてやる」などと発言した本社映像センター写真部の男性カメラマンを厳重注意したと発表し…
    4. 「ちいかわの世界に行きたい」ファン、考えた末に鎧さん化 再現度がガチすぎた

      「ちいかわの世界に行きたい」ファン、考えた末に鎧さん化 再現度がガチすぎた

      言わずと知れた人気コンテンツ「ちいかわ」。かわいくもハードなあの作品世界に入っていきたいと願う人は多いはず。筆者もその1人です。しかし二頭身…
    5. ネカフェの個室に不気味なトランプが……Xユーザーの“恐怖体験”に17万いいね

      ネカフェの個室に不気味なトランプが……Xユーザーの“恐怖体験”に17万いいね

      キーボードに差し込まれたトランプのジョーカーと、その裏に書かれた「げぇむすたあと」の文字。Xユーザーの「たーけ」さんが、たまたま入ったネット…
    Xバナー facebookバナー ネット詐欺特集バナー

    提携メディア

    Yahoo!JAPAN ミクシィ エキサイトニュース ニフティニュース infoseekニュース ライブドア LINEニュース ニコニコニュース Googleニュース スマートニュース グノシー ニュースパス dメニューニュース Apple ポッドキャスト Amazon アレクサ Amazon Music spotify・ポッドキャスト