優勝者を新作アニメの主題歌でデビューさせることを掲げた「全日本アニソングランプリ」の開催が今年で6回目を数えた。
今回の大会には1万171組が応募し、グランプリには岡本菜摘さん(18)が輝いた。
例年であれば、「勝者には花束を、敗者には拍手を」ではないが、優勝した人や参加者をたたえる意見が数日インターネット上を賑わせるのが通例だが、今年に限りはそれと真逆の事態が起こっている。
ことの発端は、11月4日に放送された「第6回 全日本アニソングランプリ」の決勝大会番組。(実際の大会は10月7日に行われている)
それを観ていた視聴者から、優勝者である岡本菜摘さんの歌唱力に疑問があるという声が噴出したのだ。
現在インターネット上では、「他参加者よりも歌唱力が劣っている事」、そして「審査基準について」の2点が頻繁に話題として挙げられている。
また、これに対して「第6回 全日本アニソングランプリ」で大会委員長をつとめた水木一郎さんも、今大会について、世間と同じ認識であるという風なコメントを発表している。
■水木一郎さんTwitterより引用(https://twitter.com/aniki_z)
昨日放送のアニソングランプリの評価は観たみなさんの感じたままをきちんと受け止めるべきだろう。審査に関われない大会委員長の立場はもどかしくもあり、今回は俺の意思が審査員に伝わってなかったのかと思うと自分の力のなさを感じてしまう。アニソンの未来のために、原点回帰も必要ではないか。
アニソングランプリで優勝した人には何も責任はありませんし俺は大会委員長としてフォローしていますよ。頑張ってデビューしてアニソン界を牽引してくれたら嬉しいのは確かなことです。アニソン歌手を夢見ている人のためにもみんなに認められ愛される歌手になってほしいと心から願います。
<引用ここまで>
アニメソング限定といえど、応募総数1万組を超える日本では最大規模とも言われるオーディション。
今年の結果を教訓に、来年開催ではそれがどう生かされるのか?今後注目が集まる。
そして最後になるが、筆者個人の感想として一文添えておきたい。
今年のこうした事態に対して、仕事上のしがらみなども顧みず、はっきりと自分の意見を表明した水木一郎さんに拍手を贈りたい。
そして、来年も継続して大会委員長を務める事ができることを心から願う。
(文:宮崎美和子)