AKB48の新曲「恋するフォーチュンクッキー」を巡り、様々な企業を巻き込んだプロモーションが展開されているのをご存じだろうか。
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GMOインターネットやサイバーエージェント、サマンサタバサなど、企業のスタッフが「恋するフォーチュンクッキー」に合わせて踊る動画が続々と動画サイトに投稿されているのである。
AKBと各企業の連携による今回の試み、現在では有志のファンや佐賀県庁など自治体までもが参入し、さらなる広がりを見せている。
いかにして企業版「恋するフォーチュンクッキー」動画は作成されたのか?動画を公開しているGMOインターネットグループ広報の方に話を聞いた。
――今回、どんなきっかけで「恋するフォーチュンクッキー GMOインターネットグループ STAFF Ver.」を作成されたのでしょうか?
秋元康さんより当社の代表にお話いただき、私どもの社風が伝わればと実施するに至りました。
――動画を拝見して踊りに熱が入っていると感じましたが、撮影日数とトレーニング期間を教えてください。
撮影は3日間かけて行いました。踊るパートや人によりますがトレーニングは10分程でしょうか。30分くらいかけて汗だくで練習している者もいましたね。
――公開された後の反響はいかがでしょうか?
お客様やお取引先の企業様からも大変ご好評いただいております。これまで当社に堅いイメージをお持ちだった方にも、ありのままの、若いスタッフが和気あいあいと一生懸命である雰囲気が伝わる映像になったと思います。社内での評判も凄くいいです。出演しなかったスタッフからも、映像を見て「出たかった」という声が聞こえます。
――撮影時のエピソードとGMOバージョンの見どころをお聞かせください。
最初の方に出てくるAKBコスプレの5人の衣装、この撮影のために作ったんですよ。データセンター内での撮影は、さすがにお客様のデータをお預かりしている場所ですので、撮影隊ではなく当社スタッフのみで行いました。一番見ていただきたいのは各国のスタッフですね。中国では背後に上海タワー、ロシアでは赤の広場と、それぞれの国を象徴する場所で撮ってもらっているので見応えがあるかと思います。また当社の福利厚生施設やギャラリースペース等でも撮影しています。踊りがぎこちないのはご愛嬌ですが(笑)、一体感を持って楽しく踊っている様をご覧いただけましたら幸いです。
クレムリンで踊る女性スタッフが果たしてAKBを知っているのか非常に気になる所だが、GMOインターネットグループから話を聞くに、「恋するフォーチュンクッキー」の撮影は良いこと尽くめだったようだ。
AKBと企業の双方に大きなメリットがある一連の「恋するフォーチュンクッキー」企画、ただただ秋元康氏の発想に感心させられるばかりである。
(文・本折浩之)